八戸から青森にたどり着いたのは夕暮れ。
ふたたび美味なるものを探し求める旅【青森編】が始まります。

青森県の海の美味しいものたちは「
七子八珍」と呼ばれています。
「七子」「八珍」「堂々九品」「隠れ十品」の34品が含まれるのですって。
やっぱり「八珍」が気になる!ということで・・・。
ひとつめはホヤ。
これは塩辛です。うずら卵と混ぜていただきますよ。
塩味がまろやかになります。お酒にももちろん合いますよ。

ふたつめはウニ。
これは八戸でいちご煮でいただきましたよ。
みっつめはガサエビ(シャコ)ですよ。
寿司のねたにしたら2貫できそうなほどの大きさですよ。
身の全体にミソが回っているかのようにねっとりと濃いお味。うまうまです。

そしてよっつめ。。。出会いましたよ。フ・ジ・ツ・ボ。です。

ええ。あのテトラポットなんかにくっついてるアイツですよ。
でもこの子たちは普段岩場でお見かけする子たちよりずーっと大きいのです。
最近は少しずつ養殖もするようになっているんだとか。
(フジツボを食べるのもいざしらず、養殖までしてるなんて・・・。翌日、青森市内の市場でもっともっと大きいのを見つけて驚きでしたよ。)
ほら。山型の形をした殻の頂上からのぞく、爪のようなものを引っ張り出すと、こんなふうです。

フジツボは貝みたいだけど、ほんとは甲殻類。
カニのようなエビのような・・・なんともいえないお味。
酒蒸しでいただいたのですけれど、とてもいいおだしが出ていて美味でした。
八珍の残りの4つは、クリガニ、ナマコ、シラウオ、サメです。
ナマコとシラウオは食べたことがあるんだけど、クリガ二はお姿は市場で拝見したけれど、食べる機会はなかったです。サメには(鮫にはウミネコを見に行ったけれど)出会いませんでした。
その夜、フジツボが夜中にあやしく触手を伸ばして海の中をふわふわ漂っている夢を見たのでした。
夢の中のフジツボは、それはそれは綺麗でしたよ。