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今夏の異常な暑さの原因は偏西風の蛇行と

2023-11-08 10:39:33 | 自然
11月に入っても夏日となるような異常な暑さが続いています。私はかなり寒がりなので、寒いよりは暑い方が好きなので楽な気がしています。

今年の7月は、気象庁が1898年に統計を取り始めてからの125年間で最も暑い7月となりました。全国の平均気温は平年と比べて1.91℃も高かったようです。こういった気象に関しては、私はあまり得意分野ではありませんので、専門家の解説を紹介します。

こんなに暑くなった原因は単純な要因ではなく、複合的な要因によって暑くなったようで、そのうちのひとつが「偏西風の蛇行」としています。日本の上空では、「偏西風」がつねに西から東に向かって吹いています。

これが今年の夏は蛇行して、いつもより北側を吹くようになっていました。それによって南の暖かい空気がいつもより北に押し上げられたために、暖かい空気が日本周辺まで入り込んできたようです。

しかも熱帯の海水温がこれまた今年は異常に高く、熱帯の空気が全体的にいつもより暖かくなっていました。高い海水温で温まっていた熱帯の空気が、偏西風の蛇行で日本付近まで押し上げられてしまった結果、こんなに暑くなったと考えられます。

熱帯域の海水温の異常としては、「エルニーニョ現象」と「ラニャーニャ現象」が知られています。熱帯太平洋では、通常西部で海面水温が高く、東部は低い状態になっています。それが逆に西部が低く、東部のペルー沖が高くなってしまうのがエルニーニョ現象です。

一方いつもよりさらに西側のパプアニューギニアやインドネシアあたりで海面水温が高くなってしまうのがラニャーニャ現象です。2020年夏から2022年冬まで、3年連続でラニーニャ現象が続いていました。

熱帯太平洋の西部の海水温が高い状態が3年も続き、今年の6月ごろに今度はエルニーニョ現象が発生し、東部の水温も高くなってきました。つまり西部の海水温が下がりきらないうちに東部まで高くなってしまったのです。

その結果今年の夏は、熱帯太平洋はインドネシア付近からペルー沖まで全体的に海水温が高いという状況が発生していました。しっかりした分析はこれからのようですが、偏西風の蛇行と熱帯太平洋の高い海水温という2つの要因が、今年の夏の異常な暑さの要因と考えられています。

これに加えて「太平洋10年規模変動」と呼ばれる、海水温などが変動する現象もあるとしています。その他細かい要因が色々あるようですが、こういったことが今年の夏の異常な暑さの原因としています。

あまりスッキリとはしませんが、この専門家は地球温暖化に触れていないところは、信頼がおけるような気もします。


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