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コロナワクチンについてのやや奇妙な報道その2

2021-10-02 10:27:05 | 自然
前回免疫システムとそれに基づいたワクチン接種の意味について説明しました。

ここでくり返しますが、ワクチンを接種する目的はウイルスと結合する抗体を作り出すためではありません。あくまでも免疫システムに、ウイルスと適合する抗体とその作製についての情報を記憶させるためのものです。

ワクチンの2回目接種によって大量に作られる抗体は、個人差はありますが速やかに分解され減少するものなのです。確かに抗体量が大量に存在していれば、ウイルスが侵入してきてもすぐに抗体が結合して不活化しますので、感染は起きないかもしれません。

最近厚生労働省から3回目の接種いわゆるブースター接種を行うことが発表されました。これは抗体価を高め感染を防止するという趣旨のようですが、明らかに免疫学からは意味のないことと言えます。

既に海外ではブースター接種が始まっていますので、日本もそれに習っているだけなのかもしれませんが、何故免疫の専門家から異論が出ないのかが不思議です。

事実ほとんどのウイルス感染症(日本脳炎やポリオなど)は2回のワクチン接種で完全に抑え込めています。抗体価を高めることがワクチンの目的とするならば、全国民が数カ月に一度はワクチン接種を繰り返さなければいけないことになります。

長期間特定の抗体量を維持するということは、免疫システムの他の機能低下を招き、副作用のような物が出る懸念もあるような気もします。同じワクチンを3回も打つということは、免疫史上初めてのことですので、もっと慎重な対応が必要であり、私は接種するつもりはありません。

ワクチンは感染してもすぐに治るためのものであるという基本がどこかに行ってしまったのは、科学的にも残念なことと感じています。この事をよく知っているはずの医師も何の疑問が出ないということは、感染者数のみに関心がいっていることの表れかもしれません。

ワクチン接種が進むことによって獲得できる「集団免疫」についても奇妙な報道が出ています。集団免疫については、実効再生産数という一人の患者が何人に感染させてしまうかという数値で説明されています。

コロナのような感染症の場合、この数値は2から3とされています。実効再生産数が3の場合、10人の患者が30人に感染させることになりますが、この内20人以上がワクチンを打っていれば、感染者は10人以下になり感染は収束するという計算です。

この場合は70%の接種率があれば感染は収束することになります。ところがデルタ株の実行再生産数は7程度であり、ワクチン接種が進んでも集団免疫ができないという報道があります。

しかしこの数値は何も対策していないケースであり、実際に感染者数が1日で7倍になるほど増えたことはありませんので、十分集団免疫はできると考えています。

その他奇妙に感じる報道は多いですが、ワクチン接種が順調に進めば、ブースター接種などしなくても抑え込むことはできると考えています。


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