ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

中国新型肺炎はどの程度の恐怖

2020-01-27 10:27:16 | 時事
中国武漢から発生した新型コロナウイルスによる肺炎は、徐々に広がりつつあるようです。

最近の発表では中国での感染者は1610人に増加し、死者が54人と発表されていますが、どうも中国の発表は信頼度が低くもっと多数の患者が出ているのではないかと思っています。

現在武漢の封じ込めを行っていますが、ひとつの市を完全に封鎖するなど、いくら中国でも難しいのではないでしょうか。

実際に外国人らは数日以内に武漢から退避することを決めており、コーヒーチェーンのスターバックスも春節期間中健康と安全上の理由から、湖北省の全店舗を閉店すると発表しています。

こういった措置にもかかわらず、遠くはアメリカでも感染者が確認されたことで、中国政府の対策は遅すぎ、甘すぎるのではないかとの懸念も生じているようです。しかし私は、このような大規模の都市封鎖など実行できる国はわずかしかないと思われます。

例えば日本でどこかの市を封鎖するなどという事が出来るでしょうか。中国の今回の対応は、デモンストレーションのような部分もありますが、評価できるものと考えています。それでも今回の新型肺炎はウイルス疾患ですので、拡大を止めることは難しいと考えられます。

感染後の潜伏期や、感染しても症状が出ない人がいる以上人から人への感染を防ぐ手段は事実上なく、言われているようなマスクや手洗いでどこまで防げるかは疑問です。

今回の新型肺炎の危険性については、日本の専門家もいろいろコメントしていますが、まだ実態がよく分からないためか危機を訴える人もいれば、それほど問題視していない人もいるようです。

このコロナウイルスは、肺炎を起こすという事でやや危険性が高いような気もしますが、少し前に中国の国家衛生健康委員会から死亡者の状況が発表されました。死亡した感染者17人(48〜89歳)のうち、全体の6割以上は感染前から心臓や腎臓などの持病が確認されました。

死亡者の内持病を抱えていたのは10人で、慢性腎不全やパーキンソン病、糖尿病などでした。この内最高齢で13日に発症した89歳の男性は、元々重い心臓病を抱えており、呼吸困難から翌日死亡しました。

最も若い48歳の女性は、糖尿病と脳梗塞の病歴があり、昨年12月に高熱や体の痛み、疲労などが出て病院で肺炎の治療を試みましたが、1月20日亡くなりました。

こういったコロナウイルスについては、治療薬がなく自分の免疫で治すしかありません。逆に言えば適切な対症療法をしておけば、通常の免疫力を持つ人は自然に治るとも考えられます。

肺炎というやや重篤な症状にはなりますが、毒性の高いインフルエンザと同じようなもので、感染が拡大してもそれほど心配することは無いような気がします。