アルツハイマー病治療薬については、このブログでも何回か取り上げ、治療薬開発の難しさを検証しました。
ところが最近イギリスの機関からタイトルのように、この病気の治療薬だけでなく予防ワクチンまで実用化の段階に入っているという発表がありました。この真偽のほどはよく分かりませんが、こういった流れもあるようです。
アルツハイマー病の症状を抑える薬は存在しますが、病気そのものを治療する薬は今のところ存在していません。しかし間もなくこれが変わるかもしれないという内容です。
イギリスの研究機関であるアルツハイマーズ・リサーチUKが、アルツハイマー病の治療薬は3年以内、予防ワクチンは10年以内に入手可能になるだろうとの見解を明らかにしました。
この機関の最高責任者は記者会見で、アルツハイマー病向けの治療薬12種類が現在臨床試験の最終段階にあると説明し、2021年までにはこれら「人生を変えるほどの薬」のすべてにおいて、臨床試験が終了する見込みだと話しました。これら12種類の薬が、アルツハイマー病の進行を止めたり、緩めたり、病気そのものを治したりするものだと説明しています。
またロンドン認知症リサーチセンターは、記者会見でアルツハイマー病の治療薬は、「もし治療が可能になれば」ではなくて、「いつ入手可能になるか」という状況だと説明し、この病気が治療可能になる期待を語りました。
一方ワクチンも開発されており、現在は臨床試験のフェーズIとIIにあるとしています。今回発表された報告書によると、このワクチンを使えば、アルツハイマー病の70%が予防できる可能性があり、将来的にイギリスでは50歳以上の人このワクチン接種を受けるという制度ができる可能性もあるようです。
そのような制度ができた場合、年間94億ポンド(約1.4兆円)の経費が国民保健サービスにかかりますが、ワクチンで発症を3年遅らせることができれば、127億ポンド(約1.9兆円)の医療費削減が可能になるようです。
このあたりは取らぬ狸ですが、現在は世界中で3秒に1人がアルツハイマー病を発症しているといわれています。世界中では2015年で4680万人の患者が、2050年には1億3150万人に達すると予測されています。しかし治療薬やワクチンが使用可能になれば、こうした数字が大きく変わる可能性もあるのかもしれません。
今回ワクチンの話は始めてみましたが、アメリカでの治療薬の失敗などから考えると、今回の発表はかなり楽観的過ぎるような気がします。
ところが最近イギリスの機関からタイトルのように、この病気の治療薬だけでなく予防ワクチンまで実用化の段階に入っているという発表がありました。この真偽のほどはよく分かりませんが、こういった流れもあるようです。
アルツハイマー病の症状を抑える薬は存在しますが、病気そのものを治療する薬は今のところ存在していません。しかし間もなくこれが変わるかもしれないという内容です。
イギリスの研究機関であるアルツハイマーズ・リサーチUKが、アルツハイマー病の治療薬は3年以内、予防ワクチンは10年以内に入手可能になるだろうとの見解を明らかにしました。
この機関の最高責任者は記者会見で、アルツハイマー病向けの治療薬12種類が現在臨床試験の最終段階にあると説明し、2021年までにはこれら「人生を変えるほどの薬」のすべてにおいて、臨床試験が終了する見込みだと話しました。これら12種類の薬が、アルツハイマー病の進行を止めたり、緩めたり、病気そのものを治したりするものだと説明しています。
またロンドン認知症リサーチセンターは、記者会見でアルツハイマー病の治療薬は、「もし治療が可能になれば」ではなくて、「いつ入手可能になるか」という状況だと説明し、この病気が治療可能になる期待を語りました。
一方ワクチンも開発されており、現在は臨床試験のフェーズIとIIにあるとしています。今回発表された報告書によると、このワクチンを使えば、アルツハイマー病の70%が予防できる可能性があり、将来的にイギリスでは50歳以上の人このワクチン接種を受けるという制度ができる可能性もあるようです。
そのような制度ができた場合、年間94億ポンド(約1.4兆円)の経費が国民保健サービスにかかりますが、ワクチンで発症を3年遅らせることができれば、127億ポンド(約1.9兆円)の医療費削減が可能になるようです。
このあたりは取らぬ狸ですが、現在は世界中で3秒に1人がアルツハイマー病を発症しているといわれています。世界中では2015年で4680万人の患者が、2050年には1億3150万人に達すると予測されています。しかし治療薬やワクチンが使用可能になれば、こうした数字が大きく変わる可能性もあるのかもしれません。
今回ワクチンの話は始めてみましたが、アメリカでの治療薬の失敗などから考えると、今回の発表はかなり楽観的過ぎるような気がします。