日本人に多い胃ガンの主原因とされるヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)は、国民の約半数が感染しているとされていますが、自覚症状がないため放置している人が多かったようです。
5年前から感染検査と除菌治療について公的医療保険の適用範囲が拡大され、より効果的な除菌薬も登場して検査を受ける人が増えてきました。
ピロリ菌については昨年9月このブログでも取り上げ、その中で除菌の必要性の私見として、ガンの原因菌とは考えにくくあまり必要なものではないことを述べました。しかし社会的にはピロリ菌が胃ガンの原因ということがほぼ定着しつつあるようです。
日本人のガン発症率で胃ガンは男性で1位、女性で3位を占めています(2013年)。ピロリ菌への長期感染が、慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍を引き起こし、一部は胃ガンになると考えられるようになっています。
2000年には胃カメラで潰瘍が確認できれば、ピロリ菌感染検査と抗生剤などを服用する除菌治療が公的医療保険の適用になりました。13年2月からは慢性胃炎の場合も対象となっています。感染者の大半に胃炎症状がみられるため、自己負担3割の場合、検査方法にもよりますが、検査、除菌治療はそれぞれ3000円程度で受けられます。
厚生労働省によると、1次除菌の治療件数は13年が約135万件と、12年の約55万件から急増しています。特に15年に新しい除菌薬が発売され、70%台だった1次除菌の成功率は91%に向上しています。
感染検査は、胃カメラ使用時に胃粘膜組織を採取する生研のほか、体に負担の少ない尿素呼気試験、血中や尿中の抗体検査など6種類あります。専門医は、40歳を超えたら1度は胃カメラで検査し、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を患った経験のある親、兄弟を持つ人は特に感染の可能性が高く注意が必要としています。
「胃ガンは防げる病気」との認識が定着する中で、佐賀県は16年度から全ての中学3年(約9000人)を対象に公費で感染検査と除菌を始めています。保護者の同意を得て学校健診で採取した尿を検査し、さらに検便で感染が確定すれば県内の22の医療機関で除菌治療が受けられます。16年度は247人の感染を確認し、今年1月までに230人が除菌しました。
こういった取り組みが他の地方自治体へもかなり広がっているようです。日本人の感染率は他の先進国より高く、20代は約10%、50代で約50%と年齢が上がるにつれ高くなっています。
免疫力が低く、胃酸分泌も少ない乳幼児期に感染したほか、親や兄弟から唾液などを介して感染すると考えられています。
これがピロリ菌に対する現状ですが、これで胃ガンが少なくなるかは私の生きているうちには結果は出そうにありません。
5年前から感染検査と除菌治療について公的医療保険の適用範囲が拡大され、より効果的な除菌薬も登場して検査を受ける人が増えてきました。
ピロリ菌については昨年9月このブログでも取り上げ、その中で除菌の必要性の私見として、ガンの原因菌とは考えにくくあまり必要なものではないことを述べました。しかし社会的にはピロリ菌が胃ガンの原因ということがほぼ定着しつつあるようです。
日本人のガン発症率で胃ガンは男性で1位、女性で3位を占めています(2013年)。ピロリ菌への長期感染が、慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍を引き起こし、一部は胃ガンになると考えられるようになっています。
2000年には胃カメラで潰瘍が確認できれば、ピロリ菌感染検査と抗生剤などを服用する除菌治療が公的医療保険の適用になりました。13年2月からは慢性胃炎の場合も対象となっています。感染者の大半に胃炎症状がみられるため、自己負担3割の場合、検査方法にもよりますが、検査、除菌治療はそれぞれ3000円程度で受けられます。
厚生労働省によると、1次除菌の治療件数は13年が約135万件と、12年の約55万件から急増しています。特に15年に新しい除菌薬が発売され、70%台だった1次除菌の成功率は91%に向上しています。
感染検査は、胃カメラ使用時に胃粘膜組織を採取する生研のほか、体に負担の少ない尿素呼気試験、血中や尿中の抗体検査など6種類あります。専門医は、40歳を超えたら1度は胃カメラで検査し、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を患った経験のある親、兄弟を持つ人は特に感染の可能性が高く注意が必要としています。
「胃ガンは防げる病気」との認識が定着する中で、佐賀県は16年度から全ての中学3年(約9000人)を対象に公費で感染検査と除菌を始めています。保護者の同意を得て学校健診で採取した尿を検査し、さらに検便で感染が確定すれば県内の22の医療機関で除菌治療が受けられます。16年度は247人の感染を確認し、今年1月までに230人が除菌しました。
こういった取り組みが他の地方自治体へもかなり広がっているようです。日本人の感染率は他の先進国より高く、20代は約10%、50代で約50%と年齢が上がるにつれ高くなっています。
免疫力が低く、胃酸分泌も少ない乳幼児期に感染したほか、親や兄弟から唾液などを介して感染すると考えられています。
これがピロリ菌に対する現状ですが、これで胃ガンが少なくなるかは私の生きているうちには結果は出そうにありません。