ごっとさんのブログ

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研究助成金贈呈式

2018-03-06 10:42:45 | 日記
私が出向して事務局長をやっていた財団の研究助成金贈呈式があり、OBである私も招待されましたので行ってきました。

この式典は私のころから神保町の如水会館でしたので、やや遠いのですが、昔の仲間に会えるのと最新の研究情報が入るということで行くことにしました。

この財団の主な事業がこの研究助成金の交付で、私のころは1件200万円で25名程度に出していました。今回はメディカルサイエンス分野に18名、バイオテクノロジー分野に10名となっていました。

開始15分ぐらい前に着きましたが、もうほとんど見えており、私の後任の前事務局長のO女史も相変わらず元気そうでした。若手だと思っていた研究者が親会社の役員として来ていたり、やはり私も歳をとったことも実感しました。

理事長のあいさつの後選考委員長から選考経過の説明がありましたが、今回は260件ほどの申請があり、選考が難航したとのことでした。私がやっていたころは100数十件でしたので、やはり最近は研究資金がどこの大学も不足しているということかもしれません。

この後理事長より全受領者に記念の盾と目録が手渡され、贈呈式は終わりました。従来このあと全員が数分ずつ自分の研究計画を発表していたのですが、時間がかかる割には内容が伝わらないということで、祝賀会場にポスターを張りその前でいろいろ質問に答えるという形に変わりました。

その代りに医科歯科大学の教授から脊椎動物がどうやって立体的な臓器を形作るかという話と、東京大学の教授から有機物の分解という環境浄化の細菌が、その遺伝子であるプラスミドをいかに伝えていくかという特別講演がありました。それほど興味ある課題ではありませんでしたが、こうして直接講演を聞くことがなかったので久しぶりに真剣に聞いていました。

会場を移して祝賀会が始まりましたが、ポスターセッションになっていますので、適当に飲んだり食べたりしながらゆっくりポスターを見ていきました。

その中で岐阜薬科大学の先生がヨウ素触媒による有機反応というがありましたので、いろいろ質問したりしました。こういったバイオサイエンスの中で有機化学が受賞することも珍しいのですが、来場者も私の先輩のK先生ぐらいしかわかりませんので、熱心に説明してくれました。

名古屋大学の先生の植物の情報伝達物質のペプチドの研究というのもなかなか面白いものでした。後半は昔懐かしい人といろいろ話をしたり、シェフから焼きたてのステーキを食べたりと非常にに楽しい会となりました。やはり東京まで出かけるとやや疲れましたが、有意義な一日でした。