ごっとさんのブログ

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選択的夫婦別姓制度について

2018-03-25 10:45:37 | 時事
先日新聞に夫婦別姓について特集が出ていましたが、ほとんどが女性からの姓が変わることへの批判のようなものでした。

もうこの問題が出てからおそらく20年以上になりそうですが、未だに法制化は進んでいません。私は基本的に結婚したからといって必ずしも同性にする必要はないと思っています。

法務省が行ったこの制度の調査によると、選択的夫婦別姓制度の導入に賛成と答えた人は、1976年には20.5%だったものが2012年には35.5%に増加しているとしています。少し前とはいえ賛成%が思ったより少ない気がします。これが50%近くならないと法制化ができないということでしょうか。

私は当然結婚しても姓が変わるということは有りませんでしたが、姓が変わることによる色々な煩雑さは何となくわかります。2年ほど前ですが、私の住居の表示がそれまで3ケタの数字だったものが何丁目何番何号という具合に変わりました。これだけでも運転免許証や各種届出の表示の変更手続きがかなり面倒なものでした。

しかし結婚して姓が変わるというのは、個人の呼称が変わるということが問題となるのかもしれません。日本では特に名字で呼ぶ習慣がありますので、よけい難しさが出るようです。

私が勤務していた研究所では、結婚して姓が変わっても旧姓のままにしている人が多かったような気がします。会社としてもいわば通称を認めていたようですが、当然正式文書などでは新しい姓になっているはずですが、それでもそれほど問題なかったような気もします。

それでも希望する人には夫婦別姓を認めれば、多くの問題が解決できるような気がします。この夫婦別姓に反対する人たちの根拠はあまり出ていませんが、主に日本の文化?とか古い家族制度を守るといったところにあるようです。

家族の中に姓が違う人がいるのでは、バラバラになるということのようですが、漫画のサザエさんでもわかるように、一家に異なった姓の人がいても全く問題ないと思います。

現在は家族や家というとらえ方が大きく変化していますので、別に「家の名前」に拘ることもないような気がします。そういうものに拘る人は夫婦同姓を選択すればよいわけで、基本的に何にかが大きく変わるものではなさそうです。

別姓の場合子供にどちらの姓を付けるかなど、やや問題点はあるのかもしれませんが、制度を作るときに決めておけばよいような気もします。女性が結婚しても仕事を続けることが推奨されている時代になったのですから、選択的夫婦別姓制度もそろそろ具体的に議論すべき時期になっているような気がします。