Kenshunブログ Swingin' Cafe♪

Caféだから色々なお話し・・・

『SUPER 8/スーパーエイト』観ました

2011年07月29日 | Cinema Talk

Tジョイ稚内で『SUPER 8/スーパーエイト』観てきました

監督にTVドラマ「LOST」シリーズ等のヒットメーカー、J.J.エイブラムス

製作に巨匠スティーブン・スピルバーグという最強タッグによるSF超大作

「少年たちが偶然に秘密を知ってしまい、冒険に出るストーリーは『グーニーズ』を

 町にざわざわと異変が起こっていく様子は『未知との遭遇』を

 そして作品の根幹には『E.T.』のスピリットを感じさせる

 これまでのスピルバーグ映画のエッセンスがたっぷり詰まった作品」

秘密主義のJ.J.ですから、予告篇を見ながら、色々と想像を膨らませて観に行きました


この映画には2本の軸があると思うんですね

1つは、やはり『グーニーズ』のような子供達の物語

そして、『E.T.』のような宇宙人と人間の物語の2つの軸

『宇宙戦争』では人間と宇宙人の親和度はゼロだったので

ただのパニック映画というような悪い印象しか残っていなかっただけに

『SUPER 8/スーパーエイト』にはその辺りの事をとても期待していました

だけど、もう少しその2本の軸がクロスする場面が欲しかったなというのが正直な意見です

なぜかというと、宇宙人の扱いが最後まで秘密すぎたのと

恐怖感を煽るようなシーンが多すぎて、凶暴なイメージしか持てなかったのと

人間との心の通い合いのようなものが、ちょっと分かりにくかったんですね

例えば『E.T.』の指と指が触れるシーンのような触れ合いがないんですよね

一部、『キングコング』のように、“彼”を理解する人間もいるんだけど

テレパシーのように通じ合ってるようなシーンだけなのと

説明不足というか、何の脈絡もなく通じ合ってるようにしか見えなくて

観てる側としては、感情移入はしずらいのではないかと思いました

“なんだか色々とお騒がせして、なんだか知らないけど宙に帰っちゃった~”

みたいな、そんな印象を受けざるをえませんでした


ただ、その事を除いても、かなり楽しめる作品であることが間違いありません

ふとっちょリーダー、歯矯正中の火薬マニア、模型オタク、ガリ勉といった男子達と

たった一人の美少女ヒロインとの出会いや淡い恋心

深夜に親の目を盗んで家を抜け出して集まる仲間達

突然、夜の窓をノックしてやってくる少女など

夏の夜の独特の湿り気を帯びたぬるい空気感と、草や土の匂いまでもが漂ってくるような

誰もが持っている「あの夏の青春的」な要素がいっぱい詰まってて最高です

夏って、冒険したくなるし、無茶したくなるし、肝だめしだってしたくなるし

恋だってしたくなるし、時として不可思議なことが起こります

そう!ふと子供時代を振り返ると『あれって一体何だったんだろう?』みたいな事ってありますよね

そういう意味では、この映画は「僕らの青春」がたっぷり詰まった作品と言えるかも知れません


さて、もう1つこの作品で光っていたのは、ヒロインのアリスを演じたエル・ファ二ング

彼女は天才子役と言われ『アイアムサム』『マイボディーガード』『宇宙戦争』などで

名演技を見せたダコタ・ファニングの妹です

車を運転して登場してきた時には「この男の子たちと本当に同年代!?」と思いましたが

この頃は男子よりも女の子の方が極端に大人びていたりするものです

その辺りの雰囲気も、ものすごく良かったし、ダコタに負けずの演技力でした

あと、主人公の男の子ジョーのお父さんジャック

物語の前半では保安官補佐らしく厳格で生真面目な人なのかと思っていたら

軍に監禁された後、息子の為に急に軍隊にケンカ売るような無茶を次々にやるのですが

「あぁ、お父さん!その無茶ぶりカッコいい!」みたいになることうけあいです(笑)

あとは、ラストのスーパー8作品がなんとも良い!

物語の中で少年達が作っていた作品の完成品がエンドロールと共に流れるのですが

なんか懐かしくてすごくキュンとしてしまいました

ちゃんとエンドロール最後まで観てから席を立って下さいね













『SUPER 8/スーパーエイト』予告

【作品について】
監督にTVドラマ「LOST」シリーズ等のヒットメーカー、J.J.エイブラムス、製作に巨匠スティーブン・スピルバーグという最強タッグが生み出した、SF超大作。舞台となるのは、ちょうど少年だったJ.J.が8mm映画作りに熱中していた1979年。そんなノスタルジックな空気の中で、ちょっと間が抜けているけれど憎めない少年たちが偶然に秘密を知ってしまい、冒険に出るストーリーは『グーニーズ』を、町にざわざわと異変が起こっていく様子は『未知との遭遇』を、そして作品の根幹には『E.T.』のスピリットを感じさせる。つまり本作には、J.J.も大好きだったスピルバーグ作品のエッセンスが、山ほど詰まっているのだ。そして『クローバーフィールド/HAKAISHA』で見せた“主役は最後の最後まで見せない”J.J.お得意の恐怖演出も冴え渡り、懐かしさと新しい世代の映画術が融合した、世代を問わずに楽しめるエンターテインメント作品になっている。

【あらすじ】
※ストーリーの結末が記載されていることがあります。ご注意ください
1979年の夏。オハイオの小さな町で保安官の父と暮らす少年ジョー(ジョエル・コートニー)は、ある夜、仲間たち5人と家を抜け出し、8ミリ映画の撮影に出かける。だが、その撮影中に偶然、米軍の貨物列車の大事故に遭遇。アメリカが絶対に秘密にしなければいけない、“何か”を撮影してしまう。それは実は、アメリカ政府の指示によって秘密軍事施設“エリア51”から“何か”を輸送する途中だったのだ。少年たちが事故現場に落とした8ミリフィルムの空き箱を発見した米軍は、極秘情報が何者かに目撃されたと判断して町中の捜索を開始する。やがて、町では不可解な出来事が連続して発生。犬たちが一斉に消え、9人が行方不明……。さらに、事故現場から持ち帰った白い謎のキューブが不思議な動きを始め、全てを目撃した少年たちは、真実を探しに行くことを決断する……。

原題: Super 8
2011/アメリカ 上映時間: 111分
監督・脚本: J・J・エイブラムス
製作: スティーブン・スピルバーグ、J・J・エイブラムス、ブライアン・バーク
音楽: マイケル・ジアッキノ
キャスト: ジョエル・コートニー、エル・ファニング、カイル・チャンドラー、ライリー・グリフィス、ライアン・リー、ガブリエル・バッソ、ザック・ミルズ、ロン・エルダード、ノア・エメリッヒ、ケイティ・ロウズ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「寄ろう!寄ろう!イオンへ... | トップ | JiLL-Decoy Association『ジ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Cinema Talk」カテゴリの最新記事