「My One and Only Song」
僕が独断と偏見でチョイスした唯一無二の一曲
大好きな曲、思い入れのある曲、泣ける一曲などを心をこめて
一曲入魂でお届けするコーナー
第50回目という節目に紹介したのは、JiLL-Decoy association『I Say』(2012)
昨年、結成10周年記念アルバム第一弾としてリリースされた『Lovely』からの一曲
いつものJazzyな作品とはまた違い“Acoustic”をテーマとしたという今作は
楽器本来の響きや奥行きを生かしたサウンドと共に、シンプルなアレンジと演奏によって
ボーカルchihiRoの“歌”を引き立たせた作品になっており
ジルデコの新たな一面が感じられる作品に仕上がっている
いつものJAZZもいいけど、今回は全8曲中5曲がバラードとなっており
これまでの「ゆび伝う声」「蕾」「本当のやさしさ」のような
chihiRoの歌と詞世界をたっぷりと堪能できるのが嬉しすぎる
今回は「chihiRo節」と言われる得意の一癖ある表現は身を隠し
彼女の様々に揺れる想いがストレートに歌われていて
それは繊細で切なくて少しだけ滑稽でとても愛おしく思えるのだ
中でも『I Say,』は何度聴いても涙が溢れてくる曲
「正しくここへ来た 私を褒めてよ」
赤い糸とか運命というような奇跡の出会いをchihiRo風に言うとこうなる
本当に素晴らしいフレーズだと思い鳥肌が立った
これは僕が色々と書くよりも、Vo.chihiRo本人がブログに綴っているのを見つけたので
勝手に引用させてもらってここに紹介したいと思う
『兄の結婚式の時に歌う曲を書こうと思って作りました。
I say,(あのね、)
「この人と生きていく」と決めるのは
やはり、大変な決断だと思うんです。
だから褒めてね、
だから離さないでね、
シワシワになってもずっとね。
結婚がゴールインだとは全く思ってないんですけど、
むしろこれから沢山の山あり谷ありの人生を
二人で乗り越えて行くわけですから、
そんなスタートにエールを送れたらと思いました。
そこには、互いを敬う気持ちや、
「一緒に暮らしたい」って強く願った時の衝動を
忘れないことが大事なのかな。
こればっかりは予想でしかないけど。
でも結婚に限らず、誰かと一緒に生きていくっていうのは
そういうことなのかもな、と思うから、ただただ、
みんなの大事な人を思い出してくれたら嬉しいです。
そして人生が終わる時に
プロポーズの言葉をもう一度聞けたらいいな。
これは完全にワタシの妄想ですが。』
『I Say,』
太陽のにおいがする あたたかな あなたの腕を
これからの人生で なにがあっても 間違うことはないよ
信じた運命の儚さも さよならの虚しさも
全てはあなたに出会うためのストーリーだったと思う
笑わないで 聞いてよ
正しく ここへ来た 私を褒めてよ 離さないでいてよ
今日も 同じ家に 二人で帰れる幸せに 感謝してます
あなたが 泣いたなら 全て集め その湖になるよ
あなたの ため息なら 海を渡る そよ風にしてみせる
誰もいない夜道を 寄り添って 靴音を揃えた
静かに 感じた 二人でずっと歩いてくこと
笑わないで聞いてよ
あなたといるだけで 何だか無敵な 私になれるよ
今日も あたたかな 背中を見送れる幸せに 感謝してます
人生最後の日に 手を握り もう一度 聞かせて
涙が 溢れた あの言葉 そっと 聞かせてほしい
笑わないで 聞いてよ
正しく ここへ来た 私を褒めてよ 離さないでいてよ
今日も 同じ家に 二人で帰れる幸せに 感謝してます
笑わないで 笑わないで
シワシワになっても離さないでいてよ
今日も 同じ家に 二人で帰れる幸せ 感謝してます
作詞/作曲:chihiRo 歌/JiLL-Decoy association
JiLL-Decoy association『I Say』
Lovely | |
JiLL-Decoy association | |
U’s MUSIC |
"ジルデコ"結成10周年記念アルバム3作連続リリース第一弾!
「Acoustic」というテーマのもと全8曲中5曲バラードを収録した。
「楽器本来の響きを生かした音」という、サウンド面の純度の追及と「詞メロ本来の持つ歌心を生かした楽曲」という純度の追求から生まれた、【歌】そのものに真摯に向き合った作品。
【JiLL-Decoy association(ジルデコイ・アソシエーション、通称:ジルデコ)】
02年結成。chihiRo(Vo) kubota(G) towada(Drs)の3人が生み出すJAZZ/FUNK/R&Bをベースにしたオリジナリティあふれる楽曲と、高い演奏力によりジャム・セッションのように毎回進化していくライブ・パフォーマンスが中毒者を増やしていく。
07年4月、待望の1stアルバム『ジルデコ』を発表し、高い評価を得た。08年7月に2ndアルバム『ジルデコ2』を発表。その翌年からは、ジャズクラブで催すプレミア・ライブ「ジルデコ・ラウンジ」と、ライブハウスで繰り広げるイベント・ライブ「ジルデコ・フェスタ」という2つ方向性のレギュラー・ライブをスタートし、より一層ライブ・アーティストとして可能性を広げていく。
10年2月、クラブジャズ・シーンを代表するミュージシャンが多数参加し話題となった3rdアルバム『ジルデコIII』を発表し、渋谷HMVの邦楽インディーズ・チャートで3週に渡り1位を獲得。アルバム・リリースの間に配信したiTunesやamazon限定ミニアルバムはいずれもJAZZチャートで1位を獲得。そして、何と前作アルバムから8ヶ月という短い期間で4thアルバム『ジルデコ4 ~ugly beauty~』を発表。2年連続で行った渋谷クアトロでのワンマンLIVEも満員御礼で大成功に収めた。
そして今年2012年は、ジルデコ結成10周年というアニバーサリー・イヤー。それに相応しく、記念アルバムを3作リリースし、さらには8月ビルボードライブ東京でのスペシャル・ライブは2回まわし全席完売、そして、出演を決めた国内最大ジャズフェス「東京ジャズ2012」のジルデコのチケットも既に完売など、今その勢いは留まることを知らない。