Kenshunブログ Swingin' Cafe♪

Caféだから色々なお話し・・・

第6回わっかない白夜映画祭トークライブ

2018年06月20日 | Cinema Talk

日本最北端の街・稚内の、日本でいちばん日が長くなる白夜の夜に

オールナイトで映画を楽しもうとはじまった「白夜映画祭」

今年は「過去」「現在」「未来」をテーマに

「この世界の片隅に」「ラ・ラ・ランド」「マンハント」「8年越しの花嫁~奇跡の実話~」

「15時17分、パリ行き」「エルネスト もう一人のゲバラ」「空海 KU-KAI 美しき王妃の謎」

といった7作品を2回ずつ夜通し上映しました

そして、太平洋戦争中の広島県呉市を舞台にしたアニメ「この世界の片隅に」に声優として

また広島弁監修として関わった俳優の栩野幸知さんによるトークショーが行われました

栩野さんは映画「仁義なき戦い-頂上作戦」「影武者」「母べえ」「武士の一分」

テレビ「ハイカラさん」「必殺仕事人3」他、数々の映画、舞台で俳優として

さらに映画「ミンボーの女」等では劇場刺青師として

映画「女帝」等ではガンエフェクト・コーディネーターという様々な顔を持つ俳優さんです

トークライブでは栩野さんが担当した船頭や憲兵といった6役の声の再現をしてくれたほか

主人公すずさんの声を担当した女優のん(旧能年玲奈)さんとの秘話や裏話など

1時間に渡って映画好きには堪らないお話しが沢山聞けたと思います

とても気さくな方で楽しくあっという間の1時間でした


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映画「北の桜守」先行上映会

2018年02月06日 | Cinema Talk



2月3日(土)

昨年、稚内で主要ロケが行われた、吉永小百合さん主演映画「北の桜守」先行上映会が

事前抽選で当選した900名の市民と関係者を招待し、文化センターで開かれました

舞台挨拶で吉永さんが登場すると、割れんばかりの拍手と桜色のペンライトで出迎え

それを見た吉永さんは「なんだか嵐のコンサートに来たみたい」と笑いを誘いました

舞台挨拶では6月ながら寒かった海に入ってのシーンや

幻想的な霧に包まれた宗谷丘陵の風景(普通、本物の霧を撮るのは難しいのだそう)

市民エキストラ180名が参加して樺岡で撮影したソ連軍侵攻のシーンの撮影秘話

稚内ロケ中に共演の堺雅人さん、篠原涼子さんと食事に行ってウニを食べた話しなど

ロケ中のエピソードや裏話、作品への思いを話してくれました


僕は光栄なことに今回の先行上映会で司会を務めさせて頂いたので

舞台挨拶前と後に楽屋で直接、吉永さんにお会いすることが出来ました

本当にお美しい方で「こんな綺麗な人が世にはいるんだな」と心の中で呟き

帰りには「とても素晴らしかったですよ」とお声をかけて下さいました

思い起こせば昨年6月、「白夜映画祭」で滝田洋二郎監督ともお話しさせて頂きました

主演女優と監督に直接お話しを聞いてから作品を観るという何とも贅沢なことですよね

実は司会のために東映からDVDを借りて前日に家で見ていたのですが

2回目会場で見た時の方が感動しました

やはり映画は感動を共有するものだと改めて感じました

北防波堤ドーム、赤レンガ通信所、瀬戸邸、宗谷丘陵、声問海岸、樺岡、

中央アーケード、仲通り、オレンジビル、海員開館、西條など

数多くの馴染みの場所で撮られた作品ですから感動もひとしおです

映画「北の桜守」は3月10日(土)全国公開です

勿論、稚内ではTジョイ稚内で上映されます

是非、劇場へ足をお運びください


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『インサイド・ヘッド』

2015年08月14日 | Cinema Talk

Tジョイ稚内で『インサイド・ヘッド』を観てきました

11歳の少女の頭の中を舞台に[喜び][怒り][嫌悪][恐れ][悲しみ]といった感情がキャラクターとなり

物語を繰り広げるディズニー/ピクサーによる感動の冒険ファンタジー

田舎から­都会への引っ越しで環境が変化した少女の頭の中で起こる

感情を表すキャラクターたち­の混乱やぶつかり合いなどを描いた作品です

うれしいとき、かなしいとき・・・

これらの“感情”は、どうやって生まれるか知っていま­すか?

みんな毎日楽しく生きたいのに、なぜ“カナシミ”は必要なのでしょうか?


(以下、ネタバレ注意)


脳内というとてつもなく不可解で未知なるものを

“想い出の保管場所”や“イマジネーションランド”といった世界観で具象化し

神経や電気信号の流れ、記憶の取捨選択に至るまで子供にもわかりやすく表現しています

僕もたまに見る“歯がボロボロ抜ける夢”は“夢を作るスタジオ”で作られていたんだとか

“なぜかふと思い出し、口ずさんでしまうCMソング”はこんないい加減な理由でおりてくるんだとか

5つの感情の優位性がその人の個性や性格になってるというということ

思い出には“忘れたくないのに忘れてしまうもの”と“忘れたいのに忘れられないもの”があって

本当はずっと忘れたくないはずの“空想上の友達”もいつかは“記憶の墓場”で消えてしまうし

“特別な思い出”にも喜びだけじゃなく悲しいものもある・・・など

結構、細かな部分で共感したり関心したりすることばかりでした


そんな無限に広がる脳内世界を様々なアイディアと映像で具象化している今作

確かに邦題のように物語の舞台は「頭の中」ではありますが、実はこれは「心の中」の物語です

ひとりの少女が生まれてから、様々な経験をする中で心の中はどのように変化するのだろうか?

自身に芽生えた複雑な感情に戸惑い受け入れながら成長していく物語です

そして、鑑賞後、きっと自身の中にもいる“ヨロコビ”や“カナシミ”達が愛おしくなるはずです












【作品について】
人間が抱く「感情」を主人公に描いたピクサー・アニメーションの長編作品。監督は「カールじいさんの空飛ぶ家」「モンスターズ・インク」のピート・ドクター。ミネソタの田舎町で明るく幸せに育った少女ライリーは、父親の仕事の都合で都会のサンフランシスコに引っ越してくる。新しい生活に慣れようとするライリーを幸せにしようと、彼女の頭の中の司令部では「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」の5つの感情が奮闘していた。しかし、ある時、カナシミがライリーの大切な思い出を悲しい思い出に変えてしまう。慌てて思い出を元通りにしようとしたヨロコビだったが、誤ってカナシミと一緒に司令部の外に放りだされてしまう。ヨロコビは急いで司令部に戻ろうと、ライリーの頭の中を駆けめぐるのだが……。

原題:Inside Out
製作年:20115年
製作国:アメリカ
配給:ディズニー

監督:ピート・ドクター
製作:ジョナス・リベラ
製作総指揮:ジョン・ラセター
脚本:ピート・ドクター

日本語吹替:ヨロコビ=竹内結子 カナシミ=大竹しのぶ
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『マレフィセント』

2014年08月06日 | Cinema Talk

「邪悪」な妖精マレフィセント

彼女はなぜ「邪悪」な存在になってしまったのだろうか

しかし、これを見れば真に邪悪なのは別な存在であることに気付かされる

それは、必要以上に欲しがり、他から奪い取って行く

他を恨み、決して自分を恨まない人間

唯一の救いはオーロラ姫の純粋な心

本来、人間とはそういう存在でありたいと願う

そして、マレフィセントとは究極の母親像と捉えることが出来る

防衛と攻撃は紙一重

守るためならどんな存在にだってなれるのだ







『マレフィセント』予告編

【作品について】
ディズニー・アニメの名作「眠れる森の美女」(1959)を、邪悪な妖精マレフィセントの視点から描き、アニメでは語られなかったマレフィセントとオーロラ姫の間にある隠された物語を明らかにする実写3D映画。アンジェリーナ・ジョリーがマレフィセント、エル・ファニングがマレフィセントに眠りの呪いをかけられるオーロラ姫を演じたほか、ジョリーの娘ビビアンが幼少期のオーロラ姫に扮している。「アバター」「アリス・イン・ワンダーランド」のプロダクションデザインでアカデミー美術賞を受賞したロバート・ストロンバーグがメガホンをとった。

原題:Maleficent
製作年:2014年
製作国:アメリカ
配給:ディズニー
上映時間:97分

監督:ロバート・ストロンバーグ
製作:ジョー・ロス
製作総指揮:アンジェリーナ・ジョリーマイケル・ビエイラドン・ハーン

キャスト:アンジェリーナ・ジョリー(マレフィセント)、 エル・ファニング(オーロラ) 、
サム・ライリー(ディアヴァル)、シャルト・コプリー(ステファン)、
イメルダ・スタウントン(ノットグラス)

日本語吹替:上戸彩(オーロラ)
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『アナと雪の女王』

2014年03月19日 | Cinema Talk

Tジョイ稚内で『アナと雪の女王』を観てきました

アンデルセンの「雪の女王」にインスピレーションを得て、運命に引き裂かれた王家の姉妹が

凍てついた世界を救うため冒険を繰り広げる姿を描いたディズニーの長編アニメーション

触れたものを凍らせる秘密の力を持ったエルサは

その力を制御しきれず、真夏の王国を冬の世界に変えてしまう

エルサの妹アナは、逃亡した姉と王国を救うため、山男のクリストフとその相棒のトナカイのスヴェン、

夏にあこがれる雪だるまのオラフとともに、雪山の奥へと旅に出る

アナの思いは姉の心と、凍った世界をとかすことができるのか

―すべてのカギを握る“真実の愛”とは…

第86回アカデミー賞「長編アニメーション」「主題歌賞」受賞


(以下、ネタバレ注意)

近年、ピクサー頼みが多いディズニーにあって『塔の上のラプンツェル』以来となる待望の新作

ラプンツェルの出来があまりに素晴らしすぎたせいで、少し不安もあったのが全く心配無用だった

やはりディズニーはこうでなくては!

王道のプリンセス・ストーリーも今回は史上初のWヒロイン

妹アナは明るくお転婆で、所謂、ディズニー・プリンセスらしいキャラクター

思い立ったらじっとしていられないタイプで、明るく可愛い表情が印象的

一方、姉エルサは幼い頃、自らの魔法の力で妹を傷付けてしまったことから

その力に悩み苦しみ、他人を傷つけまいと心を閉ざしてしまうというキャラクターだが

人里離れ“ありのまま”で生きていくと誓ったシーンで見せる姿はこの上ない美しさだ

氷の城を造り、髪をほどき、氷のドレスを身に纏い「少しも寒くないわ」と歌うシーンは

曲の素晴らしさも相まって、ディズニー史上に残る名シーンになった


いつの時代も語り継がれる、ディズニー永遠のテーマ『愛』

これまで様々な形での『愛』が語られてきた

妹を愛するあまりに傷付けまいと心を閉ざしてしまったエルサと

姉を愛するがゆえに理解しようと必死になるアナ

物語のクライマックスでは『真実の愛』を求めることになるが

それは意外と近くにあるということを、2人だけでなく観客も知ることになる

今回は姉妹の愛、つまり『家族愛』がテーマだ


次に映像の素晴らしさをあげたい

『塔の上のラプンツェル』から3年、CGは現実世界を凌駕するほど進歩した

クリスタルより綺麗な氷の結晶や雪景色はまさに息を飲む美しさで

こんな雪と氷の世界で暮らせるなら、どんなに寒くても大歓迎だと思った


現在、Tジョイ稚内では吹替えのみの上映になっているが、それで大正解

アナ=神田沙也加、エルサ=松たか子

舞台やミュージカルで鍛え抜かれた、スケール感たっぷりの歌声が最高音質で響き渡っていた

さすが、天下のディズニー

話題先行で旬の俳優やタレントを起用し、ことごとく失敗している日本のアニメ業界も見習ってほしい

喋る雪だるまのオラフ=ピエール瀧の(そこらのお笑い芸人には真似出来ない)面白可笑しさも含めて

本職起用じゃなくとも、声優選びは完璧だと思った


最後に特筆すべきは、とにかく松たか子の「Let It Go」の素晴らしいこと!

とても言葉では言い表せないもので、もうスゴイとしか言いようがない

彼女の歌を聴いて、改めて歌は魂だと思った

「Let It Go」を25か国の歌声でミックスした動画が公開されているが

実は世界中で松たか子のパートが話題になっている

それは何も不思議なことではない

そして、あの歌をもう一度聴きたいがために、再び劇場へ足を運ぶのだ









「アナと雪の女王」予告編

『アナと雪の女王』「Let It Go<歌詞付Ver.>」 松たか子

『アナと雪の女王』「Let It Go」(25ヵ国語Ver.)

【作品について】
アレンデール王国の姉妹エルサとアナは、幼い頃は大の仲良しだったが、触れたものを凍らせるという禁断の力でアナを傷つけてしまった日から、エルサの魔力は秘密とされ、二人は離れ離れに育てられた。エルサはアナを傷つけることを恐れ自分の世界に閉じこもり、アナは姉に嫌われたと思いこんでいた。
しかし、本当の悲劇はエルサの戴冠式の日に起こった。制御出来ない魔力で真夏の王国を冬の世界に変えて逃げだしたエルサを見て、アナは自分を守るために心を閉ざしていた姉の愛に初めて気づく。
アナはエルサを探しに、山男のクリストフとその相棒のトナカイのスヴェン、夏に憧れる雪だるまのオラフと共に雪山の奥深くへと旅に出る。
アナの思いは姉の心と、凍った世界をとかすことができるのか。
―すべてのカギを握る“真実の愛”とは…。
監督は「ターザン」「サーフズ・アップ」のクリス・バックと、「シュガー・ラッシュ」の脚本を手がけたジェニファー・リー。

原題:Frozen
製作年:2013年
製作国:アメリカ
配給:ディズニー

監督:クリス・バック ジェニファー・リー
製作:ピーター・デル・ベッチョ
製作総指揮:ジョン・ラセター
脚本:クリス・バックジェニファー・リー
音楽:クリストフ・ベック
歌曲:ロバート・ロペスクリステン・アンダーソン=ロペス

キャスト:クリステン・ベルアナ、イディナ・メンゼルエルサ、ジョナサン・グロフクリストフ、
サンティノ・フォンタナ、ジョシュ・ギャッドオラフ、アラン・テュディック、クリス・ウィリアムズ

日本語吹替:アナ=神田沙也加アナ エルサ=松たか子 オラフ=ピエール瀧
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『モンスターズ・ユニバーシティ』

2013年07月26日 | Cinema Talk

Tジョイ稚内で『モンスターズ・ユニバーシティ』を観てきました

怖がらせ屋の名コンビ=サリー&マイクの冒険を描いた「モンスターズ・インク」の11年ぶりとなる続編で

大学時代にさかのぼり、ふたりの出会いを描いた前日譚(エピソード0的な)となっています

毛むくじゃらの巨体モンスターのサリーと、目玉ひとつの小さな怪物マイクが

それぞれの事情で退学のピンチに立たされるなか、互いに補い合い、夢を追いかける姿を描いています


(以下、ネタバレ注意)


まず前作では、お調子者キャラだったマイクが学生時代は非常に努力家だったということと

まじめで優しいサリーが一族の七光り的な嫌な奴だったりと、前作とはだいぶ性格が異なっています

例えば自分を例にとってみても、18~19歳の時と大人の自分では結構変っているわけで

マイクとサリーがお互い影響しあって“どう成長したのか”というのが1つのポイントとなっています

成長するということは、スタート地点が全然違わないと面白くないということが意図としてあったんですね

逆にひっくり返してみて、18歳のときにちょっと傲慢で生意気だったサリーが

どうやって前作で描かれていたような素敵な大人になれたのか?という見方も出来るかも知れません


また、後にライバルとなるランドールが初めはマイクの親友だったのも意外な設定でした

ここでのポイントは「人生でいかに人というのは大きく変わることがあるのか」ということ

実はマイクもランディーも最初は努力家で頑張り屋で“みんなに認められたい”という気持ちは同じでした

ただ、マイクと違ってランディーは間違った選択をいっぱいしてしまうんです

これは“いかにして自分が選んだことが、その後の自分に響いてくるか”ということが描かれています

勿論、本質的な性格もあると思いますが、ある意味すごくリアルなメッセージだと思いました

特に学生時代は多くの人が目立ったグループに入りたがるだろうし

自分が優秀だと思う仲間といることで、何となく安心できるというような心理ってあると思うんです

でも、それでいつしか他の人を見下してしまうようになってはいけない

大学時代に気弱そうだったランドールは、大人になると見るからに捻くれた顔に変ってしまいました


そして、何といっても今作では夢を一生懸命追いかけるマイクの姿が本当に素晴らしい!

小さなマイクが一心に努力を重ねる姿には心打たれたし、見ていて応援したくなりました

多くの人はサリーのように血統的にも優秀で、将来を約束されているような人を羨むでしょう

自分自身に置き換えても、誰しもがサリーの側にいたいはずだし

一生懸命やっているマイクを見て、“どうせ無理なのに”と小馬鹿にしてしまうと思います

マイクは怖がらせ屋になるには、可愛すぎるという重大でどうにもならない欠点があるのです

ここでのポイントは“自分の適性探し”というテーマです

マイクは小さい頃から最強の怖がらせ屋になることを夢見ていました

僕らの世界で少年がプロ野球選手に憧れて、ただそれだけを目指し努力を惜しまないのと同じです

でも、「モンスターズ・インク」を見た人なら、そうはならない結果を知っています

誰よりも強く望んだ“最強の怖がらせ屋”にはなれず、むしろ正反対の仕事をするようになります

でも、大学に入学したてのマイクはそんなことを知りません

周囲の忠告や批判をものともせずに、ひたすら努力を積み重ねていきます

そして、やがて理想と現実とのギャップに直面し、夢を打ち砕かれることになるのですが

これは長い人生において誰しもが経験することですよね

人一倍努力を重ねても“なれないものはなれない”し、その理由も時に残酷なものだったりします

でも、だからといって、そこで人生は終わらないし、不正解の人生とは言い切れない

道は1つじゃないし、回り道でも努力すれば、必ずまた進むべき道が見つかるはずだし

その時に“努力したことは絶対に無駄なことにはならない”ものです

もしかしたら回り巡ってまた同じ道にたどり着けるかもしれない

途中で挫折をして、夢が叶わなくても、そこで腐ってはいけない

前向きに頑張れば、また違う夢が見られるかも知れない

いまの若者はもちろん、かつて若者だった大人も共感できる要素がきちんと盛り込まれているのです


さて、毎日を何気なく過ごしていると、天使からの幸運のメッセージを見過ごしてしまうことがあります

心が前向きで良い精神状態の時は不思議と沢山の幸運のメッセージを受け取ることが出来る気がします

逆に落ち込んで俯いてばかりいては、文字通り“お先真っ暗”です

どうして、急にこんな話を持ち出すかというと、最後のポイントにつながるからです

結局、マイクとサリーは大学を退学になってしまいます

「モンスターズ・インク」への最良にして唯一の道と手段を失ってしまうことになりました

これを普通は「挫折した」とか「人生終わりだ」と嘆くのでしょう

ところが2人は、あるヒントをもとにまた「モンスターズ・インク」への道を歩きはじめます

以前は笑って捨てていた、郵便仕分けバイト募集の新聞広告がそれです

大会社の最下層の仕事“郵便仕分け”のバイトから這い上がっていくんですね

這い上がるというよりは、ポジティブにエンジョイしながらやっていくということだと思います

彼らは持前の明るさと工夫とコンビネーションで、次々と新しい記録を打ち立てたりしながら

周囲に認められて行き、1つ1つ階段をのぼっていくんですね

そうやって、遂には怖がらせ屋として仕事を得るのです

誰しも夢を持つことは出来ますが、難しいのはその夢を持ち続けることだと思います

もし何か壁にぶつかった時や挫折してしまった時にも彼らの事を思い出せば

きっと、もう一回立ち上がって進むためのインスピレーションを受けることが出来るでしょう



『モンスターズ・ユニバーシティ』予告編













【作品について】
ピクサー・アニメーションの人気作「モンスターズ・インク」(2001)の12年ぶりとなるシリーズ第2作。学生時代のサリーとマイクがいかにして出会い、怖がらせ屋のコンビを結成することになったのかを描く。幼い頃から怖がらせ屋になることを夢見ていたマイクは、努力の果てに難関を突破し、モンスターズ・ユニバーシティ怖がらせ学部に入学。しかし、怖がらせ屋になるには、見た目がかわいすぎるという致命的な欠点に悩まされる日々を送る。そんなある時、マイクは、名家の出身で怖がらせの才能にあふれたサリーと出会う。マイクはサリーをライバル視するが、自信に充ち溢れたサリーはマイクを見向きもしない。夢をあきらめないマイクは、「最恐の怖がらせ屋」を決める怖がらせ大会に出場するが……。

原題:Monsters University
製作年:2013年
製作国:アメリカ
配給:ディズニー

監督:ダン・スキャンロン
製作:コーリー・レイ
製作総指揮:ジョン・ラセター
脚本:ロバート・L・ベアードダニエル・ガーソン

キャスト:ビリー・クリスタルマイク(マイク・ワゾウスキ)、ジョン・グッドマンサリー(ジェームズ・P・サリバン)、
スティーブ・ブシェーミランディ(ランドール・ボッグス)、ヘレン・ミレンハードスクラブル学長ほか

日本語吹替:サリー=石塚英彦(ホンジャマカ)、マイク=田中裕二(爆笑問題)
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Bond vs Kenshun

2013年01月07日 | Cinema Talk

大好きなOO7シリーズ

子供の頃から父と一緒に見ていた

必ずセクシーシーンがあって

そこだけは気まずい空気が流れるのだが

毎回登場するスパイグッズに胸をときめかせ

ミサイルを発射する車や潜水艇になる車に心躍らされたものだ

大人になってもそれは変わらず

007シリーズはライブラリーに全て揃い

父とも何度も見なおして

「作品では“私が愛したスパイ”が最高だ」とか

「ボンドガールでは“ロシアより愛をこめて”のダニエラ・ビアンキがピカイチだ」

などとボンド話に花を咲かせたものだ

今回の“スカイフォール”はシリーズ製作50周年記念作

毎回そうなのだが、歴代映画にはお決まりのシーンというのがある

長い年月を重ねていくうちに、今となってはオマージュ的な意味あいもあるが

今回は特に50周年記念作ということで

往年のボンドファンには思わずニヤリとするようなシーンが満載だった

機関銃搭載のアストンマーチンDB5が登場したのにはガッツポーズしたし

ラストのマネー・ペニーのくだりは超クラシックで笑ってしまった

父と一緒に映画館で観たかったな


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『メン・イン・ブラック3』

2012年06月12日 | Cinema Talk

Tジョイ稚内で『メン・イン・ブラック3』を観てきました

ウィル・スミス演じる陽気なエージェント“J”と

トミー・リー・ジョーンズ演じる無愛想な“K”コンビの活躍を描くMIBシリーズ3作目

メガヒットした1作目から引き続きバリー・ソネンフェルドが監督を務めている


本作の舞台となるのは1969年―

凶悪犯が40年前にタイムスリップしてエージェント“K”を殺してしまった事を知った“J”が

1969年にタイムスリップし、ジョシュ・ブローリン演じる若い頃の“K”とともに

事件を阻止しようとするタイムトラベルストーリー

トミー・リー・ジョーンズが年を取りすぎた故の設定なのか

彼は前半少し出てくるだけで、ファンとしては少しガッカリする所だろうか

しかし、最初は特殊メイクで若返ったの?と思わせるほど

本当に若き日のトミー・リー・ジョーンズを思い起こさせる

ジョシュ・ブローリンの演技はなかなかの見ものだ

タイムトラベル云々の設定は少々わかりずらい部分もあるが

あまり細かく気にしなくても何だかんだ楽しめると思う

かく言う自分もこの辺りの設定は今イチすっきりとしなかったが

そもそもタイムトラベルものなんて、そんなもので考えるだけ無駄だったりする


ただ1つテーマとして考えさせられたのは「過去を受け入れるとは何か?」という事

物事には「知って良かったこと」と「知らない方が良かったこと」があると思う

劇中でKが言った「知る必要のないとこは追うな」という台詞があったが

実際「知らない」方が幸せなこともたくさんある他方で

物語の重要な役割を担った、未来が予知出来るエイリアン=グリフィンが言った台詞

「時には苦い真実のほうが、甘い嘘より優しさがある」というような事もあるのも確かだ

その苦い真実を受け入れるのに必要なことは何か?

知る「覚悟」が必要な事は言うまでもないが、一番大切なのは「経験」だと思う

その人間がこれまでどう生きてきたか―

全ては本人が積んだ経験如何で、知らない方が幸せだったというような辛い過去を知ったとしても

それまでの人生を受け入れ、なお前向きに進むことが出来るかどうかだと思う


とまぁ、こんなに真剣に考えた所で、2012年現在タイムマシンは発明されていないし

例えタイムトラベルが可能で、変えたい過去があったとしても

昔、『ドラえもん』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』等で学んだように

過去を変えれば、時空に歪みを与え全ての歴史が変わってしまうかも知れないとか

別の時空の違う未来へ飛ばされてしまうとか、少々面倒くさいことも考えなくてはいけないし

挙句の果てに「タイムトラベルした時点で、それはもう起こっていること」などという

「運命パラドックス」や「因果の輪」というような、非常にややこしい問題も出てきたりする

生憎、マンガや小説、映画程度で得た知識以外に持ち合わせてはいないが

結局は過去を変えるなんてことは出来ないのである(たぶん)

話がかなり横道に逸れてしまったが、ついこのような事を考えてしまうのは

タイムトラベル要素がこの娯楽作品に1つの深みを与えていた証拠だろう


そして、タイムトラベルしたがゆえの、予想外の衝撃のラストシーンには驚いた

過去においてJとKの関係にまつわる驚愕の真実が明らかになるのだ

あまりに不意を突かれすぎて娯楽大作なのに不覚にもホロッときてしまった

ちなみに1も2も観ていなくても、ストーリーなんて忘れてしまっても

全く関係なく観られるので、その辺りも安心していい



映画『メン・イン・ブラック3』予告編







【作品について】
ウィル・スミス&トミー・リー・ジョーンズ主演で、地球に生息する異星人を監視する極秘組織「MIB」のエージョントの活躍を描く人気SFアクションコメディのシリーズ第3作。MIBのエージェントJは、コンビを組むKが単独で事件を追っていることを不審に思い問いただすが、Kは全く取り合わない。さらに上司からは「Kは40年前以上に亡くなっている」と聞かされ、過去が書き換えられていることに気がつく。謎を解明するためJは40年前にタイムスリップするが……。若き日のKに扮するのはジョシュ・ブローリン。前2作から引き続きスティーブン・スピルバーグ製作総指揮のもと、バリー・ソネンフェルド監督がメガホンをとった。

【あらすじ】
エージェント“J”(ウィル・スミス)と“K”(トミー・リー・ジョーンズ)のコンビは今日も奇想天外なエイリアンたちを監視し、その暴走を取り締まるべく奔走していた。ある日、Jは単独で事件を追うKを不審に思い、その真相を問い詰めるも全く取り合ってもらえない。翌日、不信感を募らせたJはKを探すが、どこを探してもKの姿が見当たらない。さらにMIBの上司からは、「Kは40年前に亡くなった」という理解不能な発言が飛び出す……。何者かが過去を書き換えたのか、と混乱するJ。そんな中、エイリアンの侵略が一斉に始まり、地球は未曽有の危機に陥る。果たしてKの身に何が起こったのか。すべての謎を解き明かし、地球の危機を救うため、Jは40年前の世界にタイムスリップを試みる……。

原題:Men in Black III
製作国:2012年アメリカ映画
配給:東宝東和
上映時間:105分

監督:バリー・ソネンフェルド
製作:ウォルター・F・パークス、ローリー・マクドナルド
製作総指揮 スティーブン・スピルバーグ、G・マック・ブラウン
原作 ローウェル・カニンガム
脚本 イータン・コーエン

キャスト:ウィル・スミス、トミー・リー・ジョーンズ、ジョシュ・ブローリン、 エマ・トンプソン
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『ダーク・シャドウ』

2012年06月11日 | Cinema Talk

Tジョイ稚内で『ダーク・シャドウ』を観てきました

1960年代後半から70年代初めにかけてカルト的人気を誇ったTVシリーズ「Dark Shadows」の映画版

シリーズの大ファンだったというジョニー・デップが主演だけでなく製作も務め

これが何と8度目のデップとのコラボレーションとなるティム・バートンがメガホンをとる

『シザーハンズ』以来、奇想天外なキャラクターと

ダークなファンタジーの数々を放ってきた黄金コンビが

今度は比類なきヴァンパイア像とアダムスファミリーを彷彿とさせる奇妙な家族を作り上げた

本来は恐ろしいヴァンパイアなはずのに、デップのどこか憎めないキャラ作りは言うまでもないが

『007/カジノ・ロワイヤル』のエヴァ・グリーン(実はマルレーヌ・ジョベールの娘だった)が

最高に美しく恐ろしい魔女を怪演するのも見逃せないし

年をとっても相変わらず美しいミシェル・ファイファー

バートン作品おなじみ公私共にパートナーのヘレナ・ボナム=カーターと脇も個性的

ダークな色使いとファンタジーなのになぜか現実的にも感じてしまうマジカルな映像と

ブラックな笑い満載の血塗られたエンタテインメント作品が誕生した

シリーズ化あり?と思わせるラストシーンも心憎い










【作品について】
1966年から71年まで米ABCテレビで放送され、「血の唇」(70)として映画化もされたゴシック・ソープオペラを、ティム・バートンとジョニー・デップが8度目のタッグで新たに映画化。1752年、裕福なコリンズ家に生まれ育ったプレイボーイのバーバナスは、魔女アンジェリークの手により不死のバンパイアにされ、生き埋めにされてしまう。2世紀を経た1972年、ふとしたきっかけでバーバナスは自身の墓から解放されるが、200年が過ぎたコリンズ家はすっかり落ちぶれ、末裔たちは誰もが暗く不可解な秘密を抱えて生きていた……。バーバナス役でデップが主演し、エバ・グリーン、ミシェル・ファイファー、ヘレナ・ボナム・カーター、クロエ・モレッツら豪華キャストが共演。

【あらすじ】
1752年、ジョシュア・コリンズとナオミ・コリンズは幼い息子バーナバスと共に新たな生活を始めるため、アメリカに向けてイギリスのリバプールを出航した。しかし彼ら家族を苦しめる不可解な呪いからは、海を越えても逃れることができなかった。20年後、バーナバス(ジョニー・デップ)は、コリンズポートの町で、コリンウッド荘園の所有者となっていた。裕福でプレイボーイな彼は、使用人のアンジェリーク・ボーチャード(エヴァ・グリーン)を失恋させるが、実は魔女であったアンジェリークは、バーナバスを死よりも酷い運命に突き落とす。彼をヴァンパイアに変え、生き埋めにしたのだ。それから二世紀後、バーナバスは予期せぬきっかけで自分の墓から開放され、劇的な変化を遂げた1972年の世の中へと足を踏み入れる。彼はコリンウッド荘園に戻るが、かつて壮大で華々しかった彼の土地はすっかり朽ち果て、さらにコリンズ家の末裔は土地同様に落ちぶれ、それぞれが暗い秘密をひたすら隠して生きていた。コリンズ家の女主人エリザベス・コリンズ・ストッダード(ミシェル・ファイファー)は一家が抱える問題に対処するため、住み込みの精神科医ジュリア・ホフマン(ヘレナ・ボナム=カーター)を呼び入れる。ここには他に、エリザベスの弟ロジャー(ジョニー・リー・ミラー)、エリザベスの娘キャロリン(クロエ・モレッツ)、そしてロジャーの息子デイビッド(ガリバー・マクグラス)がいた。家族の不可思議な謎は血縁関係にない者たち、世話人のウィリー・ルーミス(ジャッキー・アール・ヘイリー)や、デイビッドの家庭教師ビクトリア・ウィンター(ベラ・ヒースコート)にも降りかかる。そんな中、バーナバスは、亡父の「唯一の財産は家族だ」という言葉を胸にコリンズ家の復興を目指すのだが……。

原題:Dark Shadows
製作国:2012年アメリカ映画
配給:ワーナー・ブラザース映画
上映時間:113分

監督: ティム・バートン
製作: リチャード・D・ザナック、グレアム・キング、ジョニー・デップ、
製作総指揮: クリス・レベンゾン、ナイジェル・ゴステロウ、ティム・ヘディントン、ブルース・バーマン
原作: ダン・カーティス
原案: ジョン・オーガスト、セス・グラハム=スミス
脚本: セス・グラハム=スミス
撮影: ブリュノ・デルボネル
美術: リック・へインリックス
衣装: コリーン・アトウッド
音楽: ダニー・エルフマン

キャスト: ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファー、ヘレナ・ボナム・カーター、エバ・グリーン、ジャッキー・アール・ヘイリー、ジョニー・リー・ミラー、クロエ・グレース・モレッツ、ベラ・ヒースコート、ガリバー・マクグラス、クリストファー・リー、アリス・クーパー
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『ドラゴン・タトゥーの女』

2012年03月13日 | Cinema Talk

Tジョイ稚内で『ドラゴン・タトゥーの女』を観てきました

世界的なベストセラーを記録したスウェーデン発のミステリー“ミレニアム三部作”

中でも「ドラゴン・タトゥーの女」は、まずスウェーデンで映画化され大ヒット

そして『セブン』の鬼才・デヴィッド・フィンチャー監督が映画化したもの


40年前に起きた少女失踪事件を追う事になったオピニオン誌の発行者“ミカエル”

そんな彼とコンビを組むのが、女性ハッカー“リスベット”

少年のように痩せた体にピアスとタトゥーをし、後見人が必要な社会不適合者でありながら

優れた情報収集能力を持っているという異色キャラ


物語的に少女失踪事件がいつの間にか未解決の猟奇殺人事件に結びついていくあたりは

D・フィンチャーの得意とするところで、「セブン」好きにはたまらないものがあると思うし

冒頭のミュージック・ビデオのような「イミグラント・ソング」からして既にヤバいのだが

全般的にフィンチャーならではのスタイリッシュでエッジの効いた映像演出(凄惨な場面含む)と

極寒の北欧スウェーデンの極端にトーンを抑えた風景が独特の緊張感を与えていたように思う

少しだけ難点をあげるとすれば、登場人物の多さと、人間関係の複雑さがあげられる

舞台として設定された大企業が同族会社のグループという設定からやむを得ない面もあるのだが

聞きなれないスウェーデンの名前と合わせて、覚えていくのが中々大変だった


さて、この映画は“リスベット”という主人公が、その全てであると言っても過言ではない

役にはスカーレット・ヨハンソンやナタリー・ポートマンら名だたる女優が名乗りを上げたが

数百人のオーディションの中から、ルーニー・マーラという無名の新人が選ばれた

結果、大女優と並んでアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたという事も記憶に新しい

リスベットという女は、暴力にさらされた凄惨な過去を持ち

背中の竜など体中にいくつもの入れ墨を施し、まゆや鼻などに無数のピアスを付けている

その立ち居振る舞いだけで見る者の目を奪う存在感があるのは確かだが

特異な生い立ちをもつがゆえの複雑な内面が非常に興味ある所で

それが彼女の独特のキャラクターとなって表れているのだと思う

しかし、それは決して変わったものではなく、恐らく誰もが秘めている怒りと激しさ

そして、弱さと脆さなのだろうと思う

最初は彼女の常軌を逸したような行動や私生活に抵抗を感じつつも

ストーリーが進んでいくごとに、ある種の共感を覚えていくのが不思議


(以下、ラストシーンにまつわるネタバレありなので注意して下さい)


ラストシーン、リスベットは相棒のミカエルの為にクリスマスプレゼントを贈ろうとする

店員の問いかけにリスベットはミカエルのことを「友達だ」と言った

だが、それはちょっと違う

おそらくそれはリスベット自身が生まれて初めて感じる恋心というものだ

リスベットはそれに気づいていないだけ

しかし、初めて抱いた恋心はあまりにあっけなく終わる

このラストシーンは少し切なく、何か彼女がいとおしく思えた


そして、エンディングは静かで美しい曲で終わり、激しいオープニングと対になっていて

ラストシーン含めて、まるで別の映画を観ているかのような何とも心憎い演出で

それまでの激しく揺さぶられた感情を静かに鎮めていく

こんな終わり方・・・ずるすぎる

これでまたフィンチャーのファンになってしまった


原作によると、彼女の風貌の意味や過去が詳しく語られるのは二作目だという

それがどんなに残酷な過去だとしても、リスベットのことをもっと知りたい

そう思うのは僕だけじゃないはずだ







『ドラゴン・タトゥーの女』フィンチャー監督とルーニー・マーラが会見


















【作品について】
スティーグ・ラーソンの世界的ベストセラーを映画化したスウェーデン映画「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」(2009)を、「セブン」「ソーシャル・ネットワーク」のデビッド・フィンチャー監督がハリウッドリメイクしたミステリーサスペンス。経済誌「ミレニアム」の発行責任者で経済ジャーナリストのミカエルは、資産家のヘンリック・バンゲルから40年前に起こった少女ハリエットの失踪事件の真相追究を依頼される。ミカエルは、背中にドラゴンのタトゥをした天才ハッカーのリスベットとともに捜査を進めていくが、その中でバンゲル家に隠された闇に迫っていく。主演はダニエル・クレイグと「ソーシャル・ネットワーク」のルーニー・マーラ。

【あらすじ】
スウェーデンを揺るがせた財界汚職事件の告発記事を書きながらも、名誉棄損で敗訴したミカエル・プロムクヴィスト(ダニエル・クレイグ)。意気消沈の日々を送っていた彼のもとに、ある日、スウェーデン有数の財閥ヴァンゲルの元会長ヘンリック・ヴァンゲル老人(クリストファー・プラマー)から家族史編纂の依頼が舞い込む。しかしそれは表向きで、ヘンリックの真の目的は40年前に起きた親族の娘ハリエット失踪事件の真相究明だった。40年前に一族が住む孤島から何の痕跡も残さずに消えた少女ハリエット。ヴァンゲルは彼女が一族の誰かに殺害されたと信じていた。依頼を受けて調査を開始したミカエルは、成功の裏に隠された一族の血塗られた過去に気づいたものの、手掛かりが掴めずにいた。すると、一族の弁護士から天才的な資料収集能力の持ち主として、ある人物を紹介される。リスベット・サランデル(ルーニー・マーラー)という名の、顔色が悪くガリガリにやせた女だった。小柄なリスベットは、肩口から背中にかけて、異彩を放つ龍の刺青が彫られていた。そして意外なことに、彼女はこの事件に異様な関心を示す。やがて彼女は、ハリエットの日記に記された聖書にまつわる数字が、ロシアの国境付近で未解決のままとなっている連続猟奇殺人事件と関連があることを突き止めるのだが……。

原題:The Girl with the Dragon Tattoo
製作国:2011年アメリカ映画
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
上映時間:158分

監督: デビッド・フィンチャー
製作: スコット・ルーディン、オーレ・ソンドベルイ、ソーレン・スタルモス、セアン・チャフィン
製作総指揮: スティーブン・ザイリアン、ミーケル・バレン、アンニ・ファウルビー・フェルナンデス
原作: スティーグ・ラーソン
脚本: スティーブン・ザイリアン
撮影: ジェフ・クローネンウェス
衣装: トリッシュ・サマービル
音楽: トレント・レズナー、アティカス・ロス

キャスト: ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ、クリストファー・プラマー、ステラン・スカルスガルド、スティーブン・バーコフ、ロビン・ライト、ヨリック・バン・バーヘニンゲン、ジョエリー・リチャードソン、ジェラルディン・ジェームズ、ゴラン・ビシュニック、ドナルド・サムター、ウルフ・フリバーグ、インガ・ランドグレー、マッツ・アンデルソン、エバ・フリトヨフソン、エロディ・ユン、ジョセフィン・スプランド、エンベス・デイビッツ
コメント (2)
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