10月9日(土)
稚内総合文化センター大ホールで開催された
水織ゆみさんのコンサートに行ってきました
水織さんとは今から5年程前、上勇知在住の画家高橋英生さんの紹介で出会い
2007年には上勇知小中学校で行われたコンサートでご一緒させてもらいました
そんなご縁もあり、以後、稚内にいらした時には何度かお会いしていたのですが
今回も偶然、休憩時間に主催者の方とホール外で談笑していたら
水織さんがひょっこりステージ横通路から現れ「あら、けんしゅんさん!」
「あれ?どうして水織さんこんな所に出てきたんですか?」と戸惑う僕に
「一緒に入場しましょう」と腕を組まれ、入場するはめに(笑)
ホールが暗転になり、スポットライトがついて、何とこれで2部スタートです
「皆さん、FMわっぴ~のけんしゅんさんです。」「年の差カップルね。」
などと恥ずかしながら紹介を受けました
さて、シャンソンとは歌であり言葉であり心です
これで水織さんの歌を聞くのは何度目かになりますが
はじめて水織さんのコンサートを生で見た日から
“シャンソンとは喜怒哀楽そのもの”なんだと知りました
尤もシャンソンとは特定の音楽ジャンルのことを言うのではありません
少なくともフランス語圏においてはシャンソンは歌全般を意味するもので
何らかの音楽的特徴を持つ楽曲に対してそう呼ばれるものではありません
一般的には恋だの愛だのばかりを題材にしてるようなイメージもあるかも知れませんが
水織さんが歌うそれは喜怒哀楽そのもの
言いかえれば人生謳歌ともいえるかも知れません
愛、夢、人生といった普遍的なものはもちろん
家族、友達、先生、故郷といったテーマは
聴く者一人ひとりが、その一つ一つに共感せざるをえないのです
誰しもが抱いている心の思いを言霊で具現化してくれる存在
それが水織ゆみというシンガーなのだと思います
母のようでもあり、友人のようでもあり、恋人のようでもある
時に朴訥と響く憂いを帯びた声は涙を含み
何かに取り憑かれるように、感情を吐露しながら歌う姿には削られた魂の欠片すら見えます
こんなにも一生懸命何かを伝えるシンガーを僕は他に知りません
今回は市民コーラスグループなどとのコラボレーションもあったほか
英国エディンバラ日本国総領事館20周年記念コンサートや
東日本大震災・被災地慰問の模様もスクリーンで紹介したりと
バラエティーに富んだプログラムとなっていました
そして、何1つ飾ることない合間のトークには親近感を覚え
時に観客を巻き込みながら、会場を笑いの渦に変えてゆきます
次の瞬間には、水を打ったような静けさとともに涙をこらえきれなくなる
相変わらず抜群のステージ構成です
ひとたび、水織さんの世界に触れると、その人柄にどんどん魅かれて
誰もが彼女のファンになること間違いなしでしょう
今回は稚内異業種交流会北星会、稚内夢織会、稚内市教育委員会などの協力により
大きな会場でのコンサートとなりました
次回はもっともっと多くの人に聞いて欲しいと思います
僕もまたお会い出来るのを楽しみにしております