けんけん日記 ~おもしろき こともなき世を おもしろく~

名古屋にて某会社を経営、その実態はトライアスリート&四国お遍路公認先達、そして「モノノフ」。(笑) 日常を綴っています。

自分の「ものさし」が変わったと思う

2012年06月11日 | 自分
今日はちと傲慢なブログです。たまにはお許しを・・・。


最近強く感じていることがあります。
私の中で何かが大きく変わった。

それは何かというと、自分の「ものさし」。私は「ものさし」と
いう表現が一番しっくりくるのですが、一般的には「価値観」
って言葉の方が分かりやすいかもしれません。

ここ数年、ずっと自分の中に今までと違う価値観が芽生え
ていたのには気付いていましたが、ここにきて一気に加速し
広がり、ついには今までのものと逆転してしまいました。
先日の自転車遍路が大きなきっかけになったようです。

価値観が変わると、大切にするものまで変わります。
ここが一番びっくりしたのですが、今まで後生大事にしてい
たものが見事にどうでもよくなりました。これにはかなり
衝撃を受けています。人はここまで思考を変えられるのかと。

昨日の日曜日、1本の映画を見たのですが、映画を見る感
覚すら以前とは違っています。たまたま昨日見た映画はそう
いうことを感じ易い映画だったんですが、それは偶然ではな
く、今の私に必要ということで魅かれて見たように思います。




映画は「沈まぬ太陽」
3時間22分と長丁場の映画。
原作が大変人気があったそうですが、私は読んでいません。

人間の尊厳や男の矜持を感じる部分は非常に良かったの
ですが、見ながらずっと感じていたことは、かったるい映画だ
な・・・と。

実は少し前ならこのような感想は持たなかったと思うのです。
「会社ってなんだろう」「仕事ってなんだろう」「生きるって一体
何なんだろう?」って映画を見ながら一生懸命考えたと思う。
しかし映画で問題提起されている部分や葛藤のある部分、
自分的にはもう解決していて、自分の解答を持ってしまって
いるのです。それは「ものさし」が変わったことで得ることが
できました。

解答を知っている問題を出されているような気がして、かった
るく感じていたのだと思います。ただホッとしたのは、映画が
導いた解答と私の考えた解答が同じであったこと。非常に
共感をもてるラストでした。




行天、お前、寂しい男になったな・・・。
負けたのはお前だ・・・。

恩地元(渡辺謙)
行天四郎(三浦友和)

ホント寂しい男だ。
いったい何に勝ったのだろう・・・。




お遍路シーンが出てきました。
表現をするためにお遍路が必要と思う作品だからこそ、
私には分かり易かったのかもしれません。





私は今まで何と些細な取るに足らないことに傷つき
それを呪い己の不幸を嘆いていたことか。

うん、そこに気付くことが大切だ。




何一つ遮るものの無い悠久の大地では
厳かな大自然の営みが繰り広げられています。

地平線へ黄金の矢を放つアフリカの太陽は、
荘厳な光に満ちています。
それが私には不毛の日々を生きざるを得なかった
人間の心を慈しむ、明日を約束する、
沈まぬ太陽に思えるのです。

四国もアフリカも一緒。感じるのは生きていると言うこと。
でもいつかアフリカに行ってみようと思いました。

最後の最後に傲慢をかましますと、恩地元(渡辺謙)が最後
にたどり着いた境地に、私、届いています。恩地元(渡辺謙)
の表現すべてが感動では無く、「そうだよね」っていう同感で
した。

コメント (2)
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