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けんけん日記 ~おもしろき こともなき世を おもしろく~

名古屋にて某会社を経営、その実態はトライアスリート&四国お遍路公認先達、そして「モノノフ」。(笑) 日常を綴っています。

お遍路 第2弾 準備開始! 今度は「エスハイ」で行く。

2009年09月06日 | お遍路 同行二人
今月19日からの大型連休。
またしてもお遍路を決行することに決めました。

出発日を2週間後に控え、すでに様々な準備を始めています。
何よりも大切なことは、歩行訓練。突然現地にて連日30㎞
以上歩いては、足を痛めてしまいます。
少しずつ長距離を歩くのに慣れなくてはいけません。

そこで私は現在、(ダイエットも兼ねて)片道6㎞弱の通勤を
1時間あまりかけて徒歩通勤しております。また休日など
時間の取れるときには15~20㎞ほど歩いておきたいです。

交通手段や宿の手配も、連休などは特に混雑しますので早め
の準備が必要なところですが、今回は自分の車「エスハイ」で
お四国を巡ってこようと考えています。エスハイで巡ると言っても、
もちろんお遍路は歩きです。四国までの往復と、宿代わりにしよ
うとしているのです。

今回は道中が線路沿いにあるので、出発場所から1日歩き、
目的地まで着いたら、電車に乗って車に戻る。車に乗ったら
先ほどたどり着いた目的地まで車で移動し、そこで車中泊。

これをお遍路の間、続ける予定。

メリットは電車の時間がなくなるまでは、歩きたいだけ歩き続け
られるなど時間に拘束されないことと、宿を取る煩わしさから
解放される。夕食も好きなお店で好きなように食べられる。




私の乗るエスハイは、結構寝心地の良いベットが作れるし、
何よりも心強いのはAC100Vのコンセントがあり普通の
家電が車内で使えること。これはハイブリッド車であるエスハイの
強力な特徴です。携帯の充電やパソコンの使用、ポットでお湯を
沸かしたり電子レンジも使え、ドライヤーなどもOK。
さらに燃費も非常に良い。




ちなみにエスハイは災害時にインフラが止まっても、しばらくは
家の変わりになるなど、災害時に威力を発揮する車と言われて
います。(災害など起こって欲しくないですが、アウトドアには最適)

せっかくこんな車を買ったのだから、その性能をしっかり使いこんで
みようと思います。

一つ大きな問題は、高速道路がどれだけ渋滞するか、予測も
つかないこと。特に淡路島を通過するあたり、何10㎞くらい
渋滞して何時間ぐらいかかるのだろう・・・

この部分が大変心配ではありますが、こんな経験もETC1000円
なんて制度のある今だけしか味わえない出来事。後々の話の種に
もなるので、一度経験しておいても面白いなと思っています。


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体がうずく・・・

2009年05月10日 | お遍路 同行二人
お遍路から帰ってから一週間近くたちますが、体が
歩くことを求めているのか、歩きたくてうずうずします。
また、お四国で心が澄んでいくことが感じられたのですが、
その時の、感覚が日ごとに薄れてきてしまい、淋しさを
感じています。

そんな体のうずきや淋しさを紛らわそうと、早朝から、
1ヶ月ほど前に訪れた東谷山にまたまた歩いて行ってきました。

往復15キロ+往復1.5キロの山登りで、3時間でした。

体のうずきは、少しはおさまったてきたものの、心のうずきは
あまり解消されませんでした・・・やはり「お四国」を歩く
のとは違う・・・。やっぱりあそこは時間とか日常を越えた
異次元空間です。また早く行きたい!

しか~し、なかなかすぐ行く!というわけにはいきません。
次はいつ行けるかな~・・・秋かな・・・、夏は無理か・・・
待ち遠しい・・・

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面白かった・気になった写真です

2009年05月06日 | お遍路 同行二人
道中、笑ったり、へ~と思ったり、???なんて思った写真を
集めました。




1番のお寺に向かう最寄りの駅に張ってあったポスター。

「住職のお経を、携帯電話にダウンロード」

さすがお遍路の国だ。
これが着信音だったりしたら、凄い。




まだテレフォンカードってあったんだ。




「ここはポイ捨て禁止の街です」
と記されています。
ポイ捨てOKの街ってあるんだろうか?
なんて思ってしまいました。




映画「ロード」のロケ地だったそうです。




写真ではお店は閉まっていますが、私はこのお店で、
うどんは食べず、缶ビールを買いました。




こんなポスターをみると、違う土地に来ているんだなと
実感します。それにしてもこのポスターを貼られている
家の方は、自民党・民主党、どちらの支持者なんでしょうか?




三好市がこんな所に。
名古屋の横の三好町が市に移行しますが、すでに
三好市と名乗っているところの許可が下りず、「みよし市」に
なるそうです。この三好市が許してくれなかったので
しょうか?




周りには何にもない田舎の道路沿いで見つけました。
字が小さくて読みにくいですが、
「アキバで話題のあの商品がここに!あったかおでん」
と書かれています。




「おみやげにピッタリ!」
と書かれています。
商品は、おでん・パスタ・ラーメン・カレーうどん・肉じゃがなど。
こんな所に設置して誰が買うのでしょうか・・・?
設置者の意図が分かりません・・・。
1ヶ月に何個くらい売れるんだろう?
コメント (4)
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お接待

2009年05月05日 | お遍路 同行二人
お遍路には「お接待」と呼ばれる習わしがあります。
私も思わぬお接待を受け、私のようなものにすみませんと
恐れ多く感じると共に、心から感謝いたしました。

『お接待とは?』(引用しています。)
遍路の道中、見知らぬお婆さんが「お茶でもどうぞ」と招いて
くださるなんてことがあります。それは巡礼者に施しをくださる
慣習「お接待」です。
お接待は「行けない私の分まで宜しくお参り下さい」という
代参の意味でもあったり、お接待自体がその方の行でもあり
功徳となるからです。ですから参拝の際には、お接待をして
頂いた方の分までお参りするという気持ちで参拝したいものです。
 このようなご好意の裏には地元の方々の人知れぬご尽力と
ご苦労があるはずです。お接待をうける際には、その方々への
感謝と敬意を忘れたくないものです。




私に初めてお接待をしてくださったお婆さんです。
本などでお接待の知識はありましたが、本当にしていただけるとは
思いもしませんでした。私のような、始めたばかりで形だけの
中身の空っぽのものに、こんなことをしていただいて申し訳ない
と思うとともに、お遍路は、今まで以上に真摯に勤めなければと
思い直させていただきました。




缶コーヒーとティッシュを頂きました。
このお接待、私は本当に感謝しており、有難く思っています。
コーヒーの空き缶は、自宅に持ち帰り飾ってあります。
私の宝物です。




今回のお遍路を終え、汗を流したい私はJR徳島駅の近くで
銭湯を見つけ入りました。私がよく行く竜泉寺の湯などといった
スーパー銭湯ではなく、番台におじさんが座る、昔ながらの
こぢんまりとした銭湯です。
「おいくらですか?」
と尋ねると、
「お遍路さんにはお接待させていただいています、どうぞ」
と言われます。
(杖と笠を持っているので一目でお遍路とわかります)

ここでも恐縮するばかりです。

正直言えば400円くらいのお金は、払った方がお客として
楽な気がします。しかしお接待を受けたことで、態度から
礼儀まですべて失礼の無いように、相手の気持ちに報いる
ようにと意識して行動しだします。
まだまだ何も分かっていないお遍路について、少しずつ
分かってくることがあります。

未熟な私には、こんな接待を受入れることが、素晴らしい
勉強をさせてもらえていると感じています。


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お遍路日記 3日目 焼山寺~大日寺

2009年05月04日 | お遍路 同行二人
今日は、八十八カ所巡り最大の難所と言われる、
焼山寺への挑戦です。焼山寺は標高1000メートルの
高さにあり、距離にして13キロ、普通の足で6時間、
健脚で5時間、遅足では8時間と言われています。
ここのことは「遍路転がし」と呼ばれており、文字通り
遍路が転げ落ちる道だそうです。
まったく足には自信のない私、さて何時間で登ることができるか。

宿の都合で、今日の夜、帰らなくてはならない私は、
1・2日目の消化不良もあり、足の明日のことは考えず、
なんとか焼山寺の後、20キロ強離れた大日寺に17時までに
たどり着く、ちょっと無茶な計画をたてました。

朝は4時起き、5時に宿を出発、山のふもと(藤井寺)に
5時半到着。

いざお遍路開始です!




登り出すと、遍路道の目印になる標識が。総距離を6つに分けて
まずは一つ目ということのようです。


  

登りは急できつい・・・。始めはがんがん進むものの、次第に少し登っては
少し休むを繰り返すようになる・・・。先はまだまだ長い・・・。


  

途中、木の枝などにいくつもの応援メッセージがかけられています。
素直に励まされました。




半分くらい来たところでの風景です。
けっこう高いところまで来ました。




身も心も疲れ果てだした頃、角を曲がると突然石段が現れ、
登り切った正面に弘法大師の像が見えました。(焼山寺へはまだまだです)

ちなみに周りには誰もいません。まるで一人だけ登っているよう。
とてつもなく神秘的に見え、心が震えてきました。




何に感動しているのかよく分からなかったのですが、うっすらと
涙まででてきました。




私は自然と一人、弘法大師の前に立ち、般若心経を読み上げて
いました。今回のお遍路に置いて、もっとも弘法大師を近くに感じ、
一緒に歩いていただけているんだと感じました。

この後からは、携帯してる金剛杖を今まで以上に弘法大師で
あると思うようになり、同行二人を少し理解出来た気がしました。

弘法大師像の後ろにある大きな杉の木は、弘法大師がお手植えに
なったもので1000年杉となっています。





6つに分けた最後のようです。
あと一踏ん張り!




こんな標識が。
「これからが一番苦しい。頑張ろう」

えっ?今までも辛かったのに、これからがもっと・・・?

なんと本当にその通りでした。金剛杖を握りしめ、お大師さまの
お力を借りながら少しづつ登り続けました。




こんなに高いところまで来ました。
絶景と思いつつ、帰りは、これを下らなきゃいかんのだろな~・・・
なんて頭を過ぎってしまった。




ついに、ついに焼山寺の門が見えました。
感動です。着いた~!

ここまで来ると、車で登ってみえたかたが沢山います。
ちなみに車でも1時間30分かかります、

歩いて登ってくる人などはほとんどいません。
100人に1人くらいらしいです。

歩いて登って来た人は一目で分かります。
疲れ切ってるし、息も乱れているし。

歩き遍路が偉いだなんて思ってはいないのですが、
すれ違う人々から、「こんにちわ」の挨拶ではなく、
「お疲れ様です」とほとんどの人から声をかけられたのは
嬉しかった。辛かっただけに正直嬉しかったです。




十分休んでから、本堂と大師堂でお経をあげました。




このお遍路のあいだ、誰かに写真を撮ってもらうなんてことは
しなかったのですが、ここでだけは写してもらいました。
それだけ嬉しかったのです。




さて、気分を変えて今度は大日寺を目指します。
ここから20キロ強。
今はこんな高いところにいますが、ふもとまで行かなくては
なりません。

最初の数キロは極端な下り坂がメインになりますが、
下り坂も大変なのです。
登りは太ももなど筋肉が疲れ、体全体が疲労しますが、
下りは疲れない変わりに、足が痛くなるのです。続くと
どんどん痛みは増していきます。
平坦が一番・・・




途中、川を渡るための橋があったのですが・・・




こんな橋・・・




高いところが苦手な私は、マジで怖かった・・・。
木がミシミシいって揺れてくれるから、なお怖かった。




大日寺へは17時前に着かなければなりません。17時で
納経所が閉まってしまいます。何時になっても、とにかく
大日寺にたどり着けば、次回大日寺で印をもらってスタート
することが出来るのですが、ここまで頑張ったからには、
今日印を受け取りたい。
14時の時点で、残り12キロ。1時間に4キロ歩くことは
難しくないのですが、今の疲れ切った足では、1時間に1度
休憩をしないと、足を痛めてしまいます。
しかしあまり休む時間はない。どうせ今日で帰るんだ。
たどり着ければ足はどうなっていい。やれるだけやったれと、
ほとんど休憩無しで全力で歩きました。
以前40キロ歩行やったときの経験が生きて、これ以上やったら
歩けなくなるという感覚は覚えていましたので、ぎりぎりの所で
少しだけ休んで。

無事、16時40分。たどり着きました。やったー!

本堂と大師堂でお経を収め、今回のお遍路終了。

ここからバスで徳島駅に向かいました。

ちなみに、次の日から足は、とんでもない筋肉痛に悩まされる
のでした・・・。
次の日も遍路があったらこんな真似はできませんでした。


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お遍路日記 1・2日目

2009年05月03日 | お遍路 同行二人


第1番札所、霊山寺最寄り駅、JR高徳線板東駅。




ついにやってきました。第1番札所、霊山寺。写真は門(入り口)
ここがお遍路、八十八カ所巡りのふりだし、スタートです。

ここで金剛杖や管笠、数珠、納経帳などなど遍路用品を購入しました。
後ほど知ることになるのですが、後からでてくる遍路用品店の方が
かなり安いものがある・・・。
それにしても、この用品店は大繁盛。歩きではなく、バスや車遍路を
される年配の方々は、買い方が半端じゃない。一番高く大きいものから
売れてゆく。支払い金額も一人あたりウン万円。掛け軸を買う人なんか
は、桁が一つ違っている?
ちなみに歩き遍路は基本的に荷物を軽くしたいので、豪華さより小さい
質素なものを選びます。また良いものを買っても道中で汚れてしまいます。


  

お遍路はどこの道を歩かなければならないと言ったルールはありません。
整備された国道などを歩くのもOKです。
ここは昔から残る遍路道。とても気持ちよく歩ける道です。
へんろみち保存協力会の方々が整備してくれているのでしょうか。
感謝。




神秘的に感じます。




1日目は第7番札所、十楽寺の宿坊に泊まりました。
この写真は早朝のお勤めです。もちろん私も参加し
お経をあげました。




2日目、最初に打った第8番札所、熊谷寺。


  

第10番札所、切幡寺。山門から本堂までの遠いこと。
石段333段。ひぇ~。




吉野川にかかる橋です。
洪水が起きても流されないよう、独特の形をしていて風情が
ありました。絵になります。




橋の路肩に座り込んで、しばし休憩しておりました。




上の標識を見過ごし、そのまま通過してしまう。
今回初めての迷子。だんだん自分がどこにいるのか
分からなくなる。地図を見ても分からない・・・
ホント私は地図の読めない(正確には自分のいるところが
わからなくなる)方向音痴です。
正直言って塾仲間のさたけ級です。




畑のおじさんに道を尋ねて、通り過ぎていることが
分かりました。親切に道を教えてもらい、無事戻ることに
成功。ほっ。




「お遍路さ~ん」
と呼ばれる声が。何かなと思って振り返ると、おじさんが
「道違うよ。そこを曲がるんだ」
と教えてくださいました。
また道を間違えてしまってました。

しかし、今回は通り過ぎて10メートルで気づけました。
おじさん、ありがとう。



これが見過ごした標識第2段。


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お遍路日記 ~プロローグ~

2009年05月02日 | お遍路 同行二人
5月1日22時、名鉄バスセンターへ。
ついに四国へ向かいます。




23時発、徳島行き高速バスに乗り込む。
バスは狭いですね~。隣は60才近い男性でしたが、
体がくっついてしまって、これで5時間半は辛かったです。
バスの中では眠れたような、眠れなかったような。
寝たのは2~3時間。
名神高速を走ったのですが、深夜2時過ぎだというのに
渋滞にはまっていました。G・WのETC1000円恐る
べしです。




これが乗ってきた高速バス。
なぜ今回高速バスを利用したかというと、値段もありますが、
バスの中で眠れて、朝一番から動けるのが有難かったから。
結局あんまり眠れなかったけど。




朝5時半。JR徳島駅到着。




電車に乗り、四国八十八カ所めぐり、一番目のお寺、霊山時に
近い駅に移動します。

切符を買い、改札を通ろうとすると、あれれ???
切符はどこにやるの?なんと、徳島のメインであろう駅で
改札は人の手によっておこなわれていました。
地元では、自動改札しか見たことがなく、ちょっとした
カルチャーショックでした。
(けっしてバカにしているわけではありません。地域性と
いうものを感じました)




駅員さんに改札で切符にスタンプを押してもらいました。
懐かし~。

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お遍路 行ってきました

2009年05月02日 | お遍路 同行二人
お遍路第一段から帰って参りました。
道中、たくさんの方から応援の電話・メールを頂けました。
ありがとうございました。




こんな姿で、お遍路をしておりました。


今回はGWのため宿泊施設も交通手段も混んでいて、
思うように予約が取れず、丸3日間と短いお遍路で
ありましたが、1日で八十八カ所巡り最大の難所
「遍路ころがし」と呼ばれる坂道を登り続ける燃山寺、
そして直後20㎞を越える距離のある大日寺まで歩く
などできたことで、お遍路の入り口というか、スタート
ラインには立てたかなという気がしております。

※別項で詳しく書きますが、「遍路転がし」とは言葉
 通り遍路が転がり落ちるような難所のことで、およそ
 1000メートルの山の上まで13㎞、通常の足で
 6時間ほどかけて登ります。はっきりいって登山です。
 下記写真2枚は遍路転がしの道中写真です。
 
  


今回は、お遍路の入り口をかじってきただけですが、
それでも普段考えない様々なことを考えることができ、
普段思いもしなかった感謝を持つことが多々ありました。
また、心がどんどん澄んでいくことを感じました。

もともと日本史や仏閣が好きではありますが、仏教に対して
信仰心があるかといえば???な私です。
(無いかといえばある方かとは思いますけど。特に神道に)
が、今回のお遍路で、四国と「お四国」の違いははっきり実感
してこれました。

「お四国」について、ある宗教家の文章を読み、書かれていた
ことと同じ思いを持ちました。その方の表現も使わせて
もらいます。

「お四国」は四国ではありませんでした。四国というのは、現実に
ある地理的空間です。私たちがその上を歩く現実の土地です。
しかし、お四国は、その現実の土地の上に、私たちが意識的に
つくりあげた世界です。それは異次元空間でした。
私たちの意識の中に存在している土地が「お四国」でした。
仕事や観光旅行で四国に行けばそこは普通に四国です。
しかしお遍路さんになって四国に一歩踏み入れるとそこは
たちまち「お四国」に変わります。ある宗教家は、心がお遍路さん
になったからだと言います。心が変わると世界が変わると。

私はこれからはお遍路に行くときは四国に行くのではなく、
「お四国」に行くのです。


これからお遍路に行くときと書きましたが、今回お遍路を
かじってきて、特に歩き遍路は、とてつもなく贅沢なこと
であることを知りました。正直、まだ私は踏み入れては
いけない世界だったのではと思ってもいます。

  
(こんな遍路道、新緑の気持ち良い季節に歩いたら気持ちいいです。贅沢~)


何が贅沢か?
私には家族があり息子もまだ幼いないです。特に連休などは
本来、私が家族を相手してやらなければならないのに、
連休のたびに、お遍路に行っていいものだろうか?

この家族をほかっておいて一人で行くというのは、とても
贅沢なことです。60才近くなり、息子達も親離れし勝手に
暮らし、かみさんと一緒にお遍路なんてなら許されると思い
ますが、今の私が実行するのは贅沢過ぎるだろうと思うのです。

また、一切のしがらみから(仕事・人間関係などなど)離れ、
異次元空間にて朝起き、体が動かなくなるまで歩き、疲れた体に
は宿での休息と風呂が気持ちよく、食事は美味しく、お酒なんて
飲んだりすればパラダイス。

夜は早く寝てまた翌早朝から同じ事を繰り返す。
それは本来の人間の姿、起き、動き、食べ、寝る。
自分のからだと心が主役の毎日です。こんな贅沢はありません。
こんな生活をずっと続けられたら幸せです。


ただこの生活にも、けっこうなお金がかかるのも事実です。
野宿といった手段でお遍路をするならまた別ですが、一般的な
手法でおこなわれるお遍路では1日1万円近い費用はかかります。
(酒代別) 他にも納経費用など細々かかり、数日のお遍路とは
いえ、交通費まで入れればけっこうな金額です。ちょとした温泉に
一泊二日の家族旅行に行けてしまいます。

こんなお遍路を一回限りでなく、続けるというのは贅沢の極みです。


さすがに私もこの贅沢にふんぞり返ることなどできず、このように
思えるのも経験させてもらえたからであり、家族、特にかみさんに、
我がままをさせてもらっていることに感謝してますし、思うだけでは
なく、行動で今まで以上に思いやるようにします。
もう少し良いダンナでいられるよう勤めます。

また、費用もかかるのですが、かかるから駄目ではなく、余裕で行け
るよう、もっと仕事を頑張って稼ごう!なんて思いもあります。
もっと稼げる会社になれば、結果的に社員さんや関係者を、より
幸せになるお手伝いの一部が出来る。


自分を磨き成長させることが、結果的に周りも幸せにする。
自分のことしか考えないのは論外ですが、自分が高いところに行ければ、
周りも引っ張りあげれる。さらに自分が登り、周りを引っ張る。


「究極の利己は究極の利他」


これからは、より周りを幸せに出来るよう頑張り勤めます。


弘法大師に感謝。


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お遍路 行ってきます

2009年05月01日 | お遍路 同行二人
本日、名古屋駅発・徳島行きの高速バスにてお遍路に行って
参ります。

四国遍路とは、今からおよそ1200年前にお大師さま(弘法大師・
空海)が修行された足跡をたどって、四国の自然を肌に感じながら、
八十八ヶ所の霊場を巡拝することを言います。

お四国には宗派や信仰を超越した心があるそうです。それは自分の
心の祈り。祈りは一人一人、違います。自分をみつめなおす道であり、
俗世間から離れ、心を新たにして巡り、生かされていることを実感し、
感謝して参ります。




写真で着ている衣は白衣。お遍路の間の道中衣です。
先達である塾長のお父様から頂きました。感謝。

下に着ている白いシャツはクマノミさんから頂いたキ○ブ製の
ものです。たくさん頂いたので毎日新品に着替えます。
ありがとう。



「同行二人」とはお遍路がお大師さまと二人ずれという意味です。
遍路では一人で歩いていても常に弘法大師がそばにいて、その守りを
受けているとされています。そして、遍路で使われる杖には弘法大師が
宿ると言われています。


ちなみに現地では私も下記のイラストのような格好で巡礼します。





ただただ一心に歩いて参ります。




帰宅は5月5日を予定しています。
それまで、ブログはお休みさせていただきます。

では、行ってきます。
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徒歩通勤

2009年04月27日 | お遍路 同行二人
本日より、今週一週間、徒歩通勤を致します。
片道6㎞弱、時間にして1時間10分くらい。
今週末よりおこなう、お遍路のトレーニングです。

徒歩通勤と言っても、ただ歩くだけではありません。
ハイキングザックを背負い、靴はトレッキングシューズを
着用で、本番と同じ姿を再現。



ザックには雑誌やペットボトル(水入り)を入れ、
体重計を使いながら5㎏ほどの重さに調整してあります。

今朝、歩いてみた感じでは楽勝でしたが、30㎞歩いたり
登山に近い歩き方をすると、堪えると思うので、
しっかり準備をしておきます。

朝は気持ちよくて良いのですが、帰りは疲れてるし、
早く帰りたいしで辛いだろうな~・・・、
しかしこれも訓練。

それより心配なのは・・・
こんな格好での通勤、近所の人の目にはどんな風に
写っているのだろう・・・。
かみさんには、プータローみたいなんて言われました。
おかしな人に見えてなければ良いのですが・・・。

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違~う

2009年04月18日 | お遍路 同行二人
私がお遍路を始めることを、かみさんが友達やご近所さんに
話しているそうですが、そんな中、江口洋介に刺激されて?
何て聞いてくる人がいるそうです。

なぜ、江口洋介か?
3年ほど前にNHKで江口洋介主演のドラマ、

ウォーカーズ」 ~迷子の大人達~

が、放送されました。(今でもたまに再放送されています)
それを見て感化されたんじゃないの?
なんて言ってくるのです。

確かにこのドラマ、私は見ております。

しか~し、お遍路に興味があったからこのドラマを見たのです。
ドラマを見たからお遍路に興味を持った訳ではありません。
断じて違うのです!

まあ、どうでもいいのですけど。

私はこのドラマが好きで、全4話録画もしてあり、何度も見て
おります。最近もよく見ます。お遍路の道中や景観の描写も
多く、始めるお遍路の参考にしております。

もうすぐ、この映像の地に行けるのだと思うと、ワクワクして
くるのです。



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先達

2009年04月15日 | お遍路 同行二人
今日はお遍路の先達にお会いし、色々ご教授して
いただきました。

先達とはお遍路の指導者・先生のような存在で、
お遍路を志す人を導いてくれる方です。

お会いした先達は、名古屋在住ながら30回近い
お遍路を重ねた、四国霊場公認「中先達」であります。
※「中先達」は先達の上の上の位です。

私が計画しているお遍路に対し、丁寧にご指導いただき
ました。少し・・・というか、かなり計画に無理があった
ようで、細かいところまで具体的にどう行動するべきか
教えていただき、大変勉強になりました。

お遍路についての厳しさも教わりましたが、
お話を聴くうちに、ますます挑戦してみたくなったのでした。




先達から、納札と沸前勤行集を頂戴しました。
また、お遍路中に着用する白衣などを準備しようとも
言っていただけました。もちろん、かかる費用は
お支払いするつもりなのですが、
「お遍路をしようとする心意気に対してお接待だ」
と言っていただけました。嬉しかったし、有り難かった
です。

紹介していただいた、塾長に感謝です。
ちなみに、塾長は中先達によく似ておられました。
先達は塾長のお父様です。

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お遍路 同行二人

2009年04月12日 | お遍路 同行二人
密かに温め続けていた念願を、ついに決行することにしました。

私、お遍路します。

四国霊場八十八ヶ所巡り。弘法大師と同行二人。
歩き遍路、区切り打ちです。




歩き遍路とは全行程を徒歩のみでおこなう。
区切り打ちとは、歩ける日数を歩き、一旦中止し
次回再び同じ場所から歩き始める。
ちなみに一気に全行程を歩くことを通し打ちと言います。
通し打ちでおよそ40日(1132㎞)。

そんな昔から考えていた訳ではありません。
かと言ってここ最近の考えでもありません。
3~4年くらい前から考えるようになっていて、
この1年は機会をうかがっていました。

先日おこなった40㎞歩行などは、このための準備の
一環であったのです。

まずは5月1日名古屋出発、ゴールデンウィークを
利用して、お遍路してくることから始めます。

ゴールデンウィークに家族をほかっておいて、
一人お遍路に行くという暴挙を行っても良いのだろうか?
と悩みましたが、やらせていただくことにしました。

只今、へんろみち保存協会から取り寄せた書籍で作法や
行程など勉強・検討中。現在、区切り打ちを行われている
先輩(先輩と言っても60代後半の方ですが)にも色々
教わっております。
お遍路に備えて、体も鍛えております。

交通手段(深夜高速バス)の予約もしてあります。
宿泊先も確保しました。(お寺ですけど・・・朝のお勤め付き)

修行をさせていただきたいと思っております。



へんろとは 歩くこと也  感謝と行

なにやかで 歩ける遍路の 身の上感謝

時と金   かけて歩むは 遍路道

この痛み  この疲れこそ 有り難きかな



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