稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

まず、構えを直す(木曜会定例稽古、2019年5月9日)

2019年05月10日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時15分まで。今年14回目。
参加者20名ほど。

---始礼にて---

最初に四条畷剣友会のK山さんの七段合格の報告があった。
「師厳道尊(しげんどうそん)師、厳にして然る後に道尊し」の色紙贈呈。
先生と呼ばれる者が自分自身を厳しくすることで、
その道が尊いものであるのだと評価されるのである。という意味。

K山さんの報告。
体幹体軸のブレを無くす稽古が役に立った。
触刃から交刃、スイッチを入れるまでが剣道であるという事が役立った。
今までは気持ちが出来ていないまま間合いに入ったりしていた。
まだまだ不充分なので、さらに深めた稽古をしていきたい。

---素振りにて---

足を大きく出すこと。竹刀は高く振り上げること。
足の引きつけは手と連動して素早く引き付けること。

---面を着けずに「構え」の指導---

審査を見ていて、つくづく構えが大事だと感じた。
構えが出来ていないままの打突は決まらない。

三角矩(さんかくく)の構え。
真ん中に構えるのではなく、竹刀が交わった部分が中心。
剣先の延長線上は相手の左眼(松本敏夫先生は「左眼目頭と言った)。
縦の三角矩は攻めの三角矩、横の三角矩は守りの三角矩。
寸田丹田を垂直に構える。寸田と丹田を結んだ線が地に対して垂直。
垂直のまま打つ。これを前に傾けて打つと打突の強度が無くなる。

山岡鉄舟「剣法邪正弁」。
剣法正伝の真の極意者、別に法なし、敵の好む処に随ひて勝ちを得るにあり。
相手の打ちたい打ちたいのところを引き出して打つ。
スイッチを入れても相手が乗ってこないのは、まだ見極めが足りないから。

左手の甲を左鎬と考えて相手の鎬を押さえる。
小指から54311の力で握ると疲れてきて握れない。
親指と中指で握る。左手小指は半掛け。反りが無いから。
左手を斜めに握る人は当てることにこだわって冴えの無い打ちになる。
左手は傘を持つように。中指と親指で握る。小指薬指は適度に握る。

左足が撞木になるのは真っ直ぐ構える(左手が中に入り込んでいる)からで、
左手を少しずらして構えると、左足が真っ直ぐになり、左腰、左手が連動する。

剣道は2種類あり、相手の気を外してスピードで打つ剣道と、
勝って打つ、相手と自分との対話がある剣道である。

---終礼にて---

面、小手、胴、突きというところに目標をおいてしまうと、
捨て身の打突と言っても、結果的に当てに行ってしまって捨て身にならない。
捨て身の打突をするには、技前のところでいかに勝っておくか、
勝ったところで身を捨てていく剣道をすることで打ち切ることが出来てくる。


(一足一刀の間で剣先の向きが相手の左眼)


(相手の竹刀と触れ合う接点がお互いの中心となる)
(ここで無理やり中心を取ろうとすると、なかなか打たせてはくれない)


(縦の三角矩は攻撃の三角矩)


(横の三角矩は守りの三角矩)


(最後は1分半の稽古で回る)


【感想・反省点】

初心者指導中心だったが最後の回り稽古で3回だけ参加した。
七段同士で2回と七段受審者1回。1分半3回でも息が上がる。

スイッチを入れてから捨て切る部分が難しい。
相手のちょっとした動きの変化で自分の心に惑いが生じるのがわかる。
動じて動くと相手も動じる。動じる同士ではガチャガチャとなってしまう。
打たれても動じない・・という稽古も必要と思ったのが反省点か。
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