不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

入院と手術(6日)

2007年01月07日 | つれづれ
6時過ぎに目が覚めた。けっこう爽やか。点滴が無いので解き放たれた気分だ。トイレに行く。昨夜よりも苦痛は少ない。大も催したので行ったが怖くてリキめないので諦める。7時に点灯、食事が運ばれる。パンと牛乳とサラダ。足りないのでバナナとミカンを食べる。検温と血圧。体温は37度6分。しかし血圧は100のまま。下が高いほうが心配だとのこと。

10時にも検温と血圧。主治医が来て検診。ぞろぞろ5人ぐらい来たのは何故?昼食を食べたら退院して良いとのこと。大きな絆創膏は剥がされて透明の防水シートを貼ってもらう。着替えても良いとのことで着替えてあとはゲームしてた。

12時に食事。12時30分に女房と次男が来たので片付けて退院。清算はあとかららしい。12日に外来抜糸。同室の方々、看護士詰所に挨拶して車に乗り込む。自宅に帰って寝転んでTV。仕事のことが気にかかるがパソコン開く気は無し。やっと深夜にパソコンを開く。9日から社会復帰だ。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

入院と手術(5日)

2007年01月07日 | つれづれ


朝4時に目が覚めた。しばらくラジオを聴きながら本を読む。6時になると起き出す患者さんが増えてきた。7時点灯。今日は手術日なので朝食も昼食も出ない。8時半には点滴を開始するとかでまた不安がつのる。点滴も未経験なのだ。

点滴するまでは食べても飲んでも良いとかで、持ってきたバナナとミカンとチョコレート菓子を食べお茶を飲む。8時半に点滴開始。点滴された途端に病人の気持ちになる。トイレに行くにもガラガラと点滴スタンド同行である。手術は17時頃とかで待ち時間が長く鬱陶しい。昼過ぎにトイレに行ったら点滴薬が無くなっていて逆流してチューブ内が赤くなっている。慌てて看護士さんに頼んで代えてもらう。「血圧が高いから逆流するのかなあ?」と聞いたらそんなことは無いという。カラッポなのに立って歩いたかららしい。

前が開く病院着(病院用寝巻き)に着替える。本を読んだりゲームをしたりだらだらしてるに関わらず不安と緊張の連続だから疲れる。14時に「手術は16時に早まるかも知れない」と言われる。14時45分、突然に「15時15分から開始です」とのこと。あわてて女房に電話。身辺整理というわけでは無いがベッド周りを片付けた。

15時10分、紙パンツに着替える。前が開くタイプ。手術用の緑の紙キャップを頭に被り点滴台と一緒に3階の手術室に向かう。途中で女房とお袋が来たので貴重品だけ預ける。手術区前で家族と分かれる。中に入って手術区の看護士に引継ぎ、長い廊下を歩いて行く。「場に向かう牛か豚の心境ですワ」と言ったら笑われた。

15時15分に手術室に入る。手術ベッドに座って病院着を脱がせてもらう。(点滴しながらだから一人じゃ脱げない)裸になり紙パンツ一つで手術用ベッドに寝る。緑の手術用の布を被る。心電図の電極、自動血圧計を装着。身体はがんじがらめだ。横になって背中を突き出す。看護士さんが頭と足を押さえる。「痛くないからね、大丈夫よ」と何回も優しく言われる。優しく言われると余計に「本当はムッチャ痛いんと違うんちゃうか?」と不安になる。もう汗びっしょり。汗拭いてもらいながら「汗すごいですよ、大丈夫ですか?」と余計に優しくされる。さっさとやってくれ。

消毒して背骨の隙間から痛み止めの注射。最初はチクッとしたがそう痛くない。そのうちもっと太いものが刺された感じだがすでに痛くは無い。「麻酔薬を入れます」と言われ、脊椎の中に熱い液体が流れ込むのが感じられた。右の足が熱くなってくる。仰向けになる。

手を広げて固定される。暴れないようにするためか?手際よく胸元に横棒が張られ何枚か緑の布を被せられる。氷で麻酔のチェック。「ここは冷たいですか?」と腕、胸、脇腹、太腿を何回かチェック。右足は痺れて感覚無し、左足も徐々に感覚が無くなる。しかし脇腹の感覚はあり、お腹を触られると触った感触はある。「こんなんで腹切ったら痛いんとちゃうん?」「毎晩酒飲んでるから麻酔が効かないんかも?」とか不安で一杯。

そのうち執刀医が来て消毒やら始める。切る所は臍と秘部の中間の右脇。パンツを取り去られ消毒薬を塗りまくられる。執刀医の「では始めます」の声は15時40分。大きな手術用の照明器具(10個のライトが付いた稼働型)が点灯し自動血圧計が規則的に右腕を締め付ける。心電図は規則正しく心音を計測している。

メスはレーザーメス。「プー」という機械の音の時はレーザーメスが稼動中。自分のお腹の皮膚と肉が焼ける臭いと煙が敷居の布の向こうから立ち上る。嫌な気分。痛くは無いがお腹を摘まれ引っ張られる感触はある。どこをどうやっているのか想像すると恐ろしい。「全身麻酔だったら気が楽なのに・・・」と思った。切開する時間は短いが、それからがけっこう長い。どうやらポリプロピレン性のメッシュがうまく納まらないようだ。一応建て前は先輩医師(中堅の男性医)が助手について主治医(若い女医さん)を補助している図式だが時折入れ替わってるようだ。

空けられた穴を大きく広げたり引っ張ったりしている感触がする。洋食レストランのナイフやフォークをカチャカチャさせるような音が聞こえる。「あ~、こりゃうまくいってないんだな」と思う。思い始めると気が気ではない。1時間の手術が1時間を越えてしまった。16時40分、右脇腹に差し込むような痛みが出始める。不安な表情をしているからか助手?が「大丈夫ですか?」と聞いてくる。「少し痛みが出て来ました・・・」と言ったら、案の定、執刀医も慌てだした雰囲気。慌てて間違えるなよ。それだけは困る。困るから言いづらかったんだぞ。

けっこう乱暴に扱ったような感触のあと動きが止まった。静かになり皮膚を引っ張り縫ってるような感触がある。「チー、チー」という音は糸を引っ張り出す音なのかな?「もうすぐ終わりますよ、今縫ってるとこです」の声に一安心。16時55分手術終了。絆創膏をきつく当ててもらう。パンツをはかせてもらう前に尿道に管を通して小水を取るとのこと。しばらくトイレに行けないかららしい。痛いと聞いていたので不安だったが麻酔のため何も感じない。膀胱の上を押さえるのが気持ち悪かった。中途半端に感覚があるのも妙なものだ。パンツ(前空きの紙パンツ)を履かせてもらって終了。17時過ぎか。

手術ベッドから移動用のベッドに移される。電動式のクレーンみたいなものになっている。それで出入口まで行き病室ベッドに移され病院着を着させてもらう。そして手術区を出て5階の病室まで行く。17時15分。痛みは時間とともに増してくる。右足はまったく動かない。左足は少し感覚があるようなないような。血圧と体温測定。血圧は高い。体温は36度8分。1時間ごとに血圧と体温測定。高い時で37度3分。血圧は下が100。徐々に足のシビレは無くなるがその分痛みは増してくる。「本当に明日帰れるのか?」と思う。痛むので寝ないでゲームしてた。寝返りが出来ないので苦痛。

19時半、水を飲めたら食事をしても良いと言われる。点滴も切れたし咽喉が渇いていたので水は旨い。20時に食事。電動ベッドで上半身を起こしてもらうが猛烈に腹が痛む。痛むが食欲はある。鮭のホイル焼き。あっと言う間に平らげ持ってきた煎餅やチョコレートも食べる。やれやれ。でもね、髪の毛にレーザーで焼いた臭いが染み付いててヤな感じです。取れないのかな、これ。

21時消灯。22時頃、ラジオを聴いていたらいつの間にか寝てしまっていた。23時半に突然起こされる。熟睡していた。「トイレに行ってください」とのこと。無理だと思っていたが何とか起きれて歩けた。そろそろと背中丸めて歩いてトイレに行く。下腹に力を入れるのが怖くてうまく出ない。やっとのことで小を済ませて戻って検温と血圧測定。血圧が高いので「頭痛く無いですか?」と言われる。大丈夫と答えると「これは手術のせいではなく持病ですね」とのこと。両親とも血圧が高いのでまたしても似てしまったらしい。そのままゲームしてたら日が変わってしまった。夜中の2時頃に寝た。腹は痛む。痛むが大したことは無い。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする