田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

柳坂曽根の櫨並木

2016年12月02日 | 耳納北麓

 少し前ですが、柳坂曽根の櫨並木が見頃を迎えているという記事を読んで出掛けました。

 櫨は藩政時代に九州各藩が財政対策として普及させました。久留米藩でも力を入れて植栽に努め、櫨から採れる蝋は藩の財政に寄与したといわれます。私が子供の頃までは畑や堤防でよく見かけました。 

 柳坂の櫨並木は1キロにわたり、約200本が植わっています。柳坂のようにまとまった櫨並木は今でも筑後地方に数か所が残っています。 

 ここの櫨並木は以前はもっと綺麗に紅葉していたと思います。私が行った日は少し盛りを過ぎていました。葉が落ちて実だけになった木もあり、紅葉している木も赤い葉と緑の葉が混じっているなど昔ほどではありません。 

 それでも大切に手入れされており、休日には多くの人が訪れます。櫨の紅葉は筑後地方の風物詩でもあります。柳坂曽根の櫨並木は日本新街路樹百景に選定されているそうです。

 画家青木繁は「我が国は 筑紫の国や 白日別 母います国 櫨多き国」と詠んでいます。 

 

 

 

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