HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)

2020-02-26 | 【独り言】

在来のタンポポと共生は出来ない。
在来のタンポポが余り広がっていない場所に広がる。
だから新しい場所ではこのタンポポばかりが広がる。
在来のタンポポを淘汰しているのはこのタンポポなのだろうか?
次々と開発して在来のものを駆逐しているのは人間の方なのだと感じる。
セイヨウタンポポの広がりを憂えて?
全国のタンポポ分布図を作る人たちの話を聞くこともある。
在来植物、帰化植物などの分布や伝播、消滅は人が生活の利便性を求める限り日常だ。
在来植物咲いていた場所が駐車場に変わっていたり
新しい道路の周囲に猛烈に繁殖する植物を植えたりする愚行が改まることは無い。
石垣を見せる為に伐採された樹木の下にこのタンポポがどんどん広がる図式は
拡張された道路の両側や中央分離帯などに広がるものと同じ、元には戻れまい。










(2020.02.21 明石公園)


▲ 咲いていた頃は地面に張り付いていたけれど、綿毛を飛ばす頃にはここまで伸び上がる。▼



▲ 綿毛を作り始めたから、次の花に場所を譲っている。



▲ 訪花昆虫を期待しなくても、しっかりと自家受粉の手もある。▼







(2020.02.04 北王子町)








セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)
キク科タンポポ属 Taraxacum officinale
(2020.02.02 明石公園)


▲ キク科図解 タンポポは全て舌状花

在来のニホンタンポポは有性生殖、しかも自家不和合性なので多くが群れている場所でなければ繁殖出来ない。
帰化種のセイヨウタンポポのおしべの花粉は無用の長物。
その理由は三倍体なので減数分裂せず、無性生殖で染色体が体細胞と同じ卵を生産出来るからだ。
つまりは単独で咲いていてもクローンを作って繁殖可能と言うことになる。


▲ カンサイタンポポ(関西蒲公英)キク科タンポポ属Taraxacum japonicum
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