HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

フクジュソウ(福寿草)

2019-03-02 | 冬 黄色系

ここにフクジュソウが出てきます…と、割り箸が刺してあったのは何時だろう。
少し沈んでいた気持ちを整理して帰った人もいた。
やっと顔を出し始めたフクジュソウの上にある枯れ葉をせっせと退けていた人もいた。
そんなお節介を焼かなくても
そっとしておいて欲しいと思う。
そのまま自分の力で枯れ葉を押しのけるくらいに
春先の花は太陽さえあれば元気になる。

だからこの花が開いていない朝と、開き始めた午後とでは
花の様子も違うし、人の気持ちも違っている。
間違っても、花を撮りたいが為に覆われている落ち葉を取り除かないで欲しい。
花も人も自分の持っている力を使いたいものだ。






































フクジュソウ(福寿草)
 キンポウゲ科フクジュソウ属 Adonis ramosa(=Adonis amurensis)
たぶん、園芸種フクジュカイ(福寿海) Adonis 'Fukujukai'
花弁が撫子のように切れ込んでいるもの、大輪・多弁や八重咲き品種
朱橙色や白い花弁をつけるもの(Adonis brevistyla)など幾つもの園芸品種も登場している。
ここに植栽されているものも園芸品種だと聞く。
狭義のフクジュソウは自生地でも乱獲されて絶滅が危惧されているため、
ミチノクフクジュソウとの交配雑種が作出されて「フクジュカイ Adonis 'Fukujukai' 」と呼ばれている。
交配親のミチノクフクジュソウは萼片の長さが花弁より短く花弁も細い特徴がある。

今では「フクジュソウ」と呼ばれているものの殆どはこの種類だろうとまで言われるらしいが
一般的には「広義のフクジュソウ」として認知もされているのだし
敢えて「フクジュカイ」などと呼ばなくても良い気もするから、但し書き程度にする。

(2019.02.26 森林植物園)

【再掲画像・去年の森林】

▲ 積み重なっている落ち葉を押し上げてやっと福寿草が目覚める。
筒状になった長い茎(葉の変形したものと言われている)を伸ばし、その先に数輪の蕾をつける。▼



▲ 開花直前の花、外周に萼片があり、蕾より黄緑色が濃い。
下は開花直後の花、まだ花弁は萼片より少し淡い黄緑色で、明るい黄色の印象は全く無い。▼

▼ 日射しを貰ってやっと開花、ここでは日射しが降り注ぐ午後に開くことが普通。明るい黄色が眩しい。

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去年のフクジュソウ



2 コメント

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園芸種も・・・ (こいも)
2020-02-07 22:52:25
林の子さん
園芸種もあるのですね。
こちらの画像を何度も見させていただきますと
萼と花弁がわかるような気がします。
そして暖かな陽を受けるとキラキラのゴールドの花弁が見えて・・・
と~っても綺麗ですね。
雄しべや雌しべも生き生きとして・・・
フクジュソウの目覚めが何とも素敵です。
筒状になった長い茎を見て来ようと思います。
開花直後のお花も…萼と花弁の色合いが違うのですね。
黄緑色がとても新鮮です。
見どころがたくさんありますね。
自分なりの新しい発見ができると良いのですが・・・
ありがとうございました。
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花が幾つか咲いていると。 (林の子)
2020-02-07 23:14:34
余りに群生していると、のんびり一つ二つを詳しく眺めているのは疲れますが
花数が余り無い場所では、写真には物足りなくてものんびり見ていられます。
自分好みの花の幾つかは、そうしてカメラ無しでゆっくり眺めてから
好みの画像を撮るようにしています。
そうするとまた違った良さも見えてくるので助かります。
春に先駆けて咲く幾つかの花は、花弁の無いものは、萼片を花弁風に精一杯目立つように咲いていますね。
フクジュソウの場合は、萼片も花弁もしっかり備わっているので
蕾から開花までの微妙な色合いが見られるのも愉快な事だと思います。
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