公園のナワシログミには未熟だが果実が出来ていた。
ここのグミはやっと花が開き始めたところ。
トウグミは学名ではナツグミの変種、花柄、萼筒も長く果実も大きいのだが
両者が並んでいなければ比較は難しく、やはり葉表の「星状毛」が決め手だと思っている。
▲ トウグミの方が花柄も萼筒も長く、果実も大きいのだけれど、二種並べないと比較しにくい。▼
▲ 葉表にあるこの星状毛が区別の決め手だけれど、早く脱落してしまう。▼
(2022.04.04 西新町)
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▲ 葉表には星状毛、葉裏には鱗状毛 ▼
トウグミ(唐茱萸) グミ科グミ属 Elaeagnus multiflora var. hortensis
ナツグミ(夏茱萸) Elaeagnus multiflora(=Elaeagnus multiflora var. oribiculata)
(2022.04.11 玉津町森友)
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【ナツグミとトウグミは葉表の毛で区別できる】
夏に果実をつけるグミにはナワシログミとナツグミ、その変種のトウグミ。
トウグミの方が果柄が長く、果実が大きいのでビックリグミと呼ばれるものもある。
葉は、トウグミ楕円形、ナツグミは卵形が多いと言われるけれど
成長過程のものでは二種がそろっていないと比較は難しい。
グミの花筒や葉には独特の茶色い毛が散在している。
葉裏の毛は鱗状なのでナツグミ、トウグミ共に同じだ。
成長とともに葉表のある毛は脱落してしまうのだけれど、
トウグミの葉表の毛は星状なのが、ナツグミ(↓)は葉表も鱗状である。
▲ 左はナツグミの葉表にある鱗状毛 右はナワシログミ ナツグミやトウグミが花を咲かせる頃には果実をつけている。
ナワシログミの葉表にも鱗状毛。ナツグミほどには明瞭ではないが葉の質は硬い。萼筒・花柄ともに短いので区別しやすい。▲
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トウグミ2022 ナツグミ2022 ナツグミの冬芽・葉痕
アリマグミ(有馬茱萸) ナワシログミ(苗代茱萸) トウグミ(唐茱萸)
冬芽・葉痕 2019-2020
昨日、トウグミを見てきました。
お花はたくさん咲いて満開です。
葉の様子を撮りたかったのに、上手く撮れずにがっかりです。
『ナツグミとトウグミは葉表の毛で区別できる』
ごちゃごちゃになってしまいます。
整理してノートに書き留めておきます。
色々と教えていただきありがとうございました。
ですから、開いてしまった葉では残っていないことも多いでしょう。
それでも込み合っている場合は、日陰になっている葉に残っていることも多いので
根気よく探せば見つかることもあるかもしれません。
ごちゃごちゃになったとしても、二種類の区別は葉表の毛で区別するのが一番良いと思います。
トウグミの葉の表面に毛があるのは最初の頃だけ・・・
葉表の毛が星状毛であるのが「トウグミ」。
忘れられないトウグミになりました。
「びっくりするような、大きい果実ができるのかな~」
ちょっぴり楽しみになりました。
いつもありがとうございます。
星の形、鱗の形などと便宜上付けられているので
鱗には見えないという方もいらっしゃるようですから。
ナツグミは、今果実をつけているナワシログミの葉表と同じ毛があるので
それを見比べてみるのもいいかもしれません。