
四年前の冬だったと思う。
神戸市の西部環境センターの上に作られている唐熊公園で
毎年撮っている幾つかの芽生えやロゼットを同じように撮っていた。
下水処理場の建物の上は広々した場所で、そこには幾つかの遊具も設置され
一週約250メートルのランニングコースまで作られている。
その周回コースの外側は盛り土がされていたし、内側は広場になっている。
当然他から運び込まれた土が敷き詰められ、そこに混じってきた雑草類は
何年か経ってその場所に馴染んで広がるのが常だ。
ところがどうも解明できないロゼットが一つ、その年以降所々で見かけるものの
手持ちの図鑑などには載っていないロゼットだった。
花期になればしっかり正体はわかるだろう…と考えていたのだけれど
肝心の花期になると、他の雑草類の方に目が向いてしまっている。
最初に疑問符を打ってからもう四年が経とうとしている。
幾つかの類似画像を頼りに推測し続けた。
ブタナ、ヒメムカシヨモギ、ノゲシ…。
けれどやはり推測にしか過ぎなかった。
先日やっと「MIYAZAKI」さんから、「シロイヌナズナ」のヒントを頂いた。
今年になって王子にある公園で桜の古木の横に広がっていたものに
シロイヌナズナ??の推測を記したこともあるが、やはりそうだったのだ。
右はコマツヨイグサ、いつも同じように広がっていた。
左隣はマメカミツレとオランダミミナグサ。
シロイヌナズナ(白犬薺)アブラナ科シロイヌナズナ属 Arabidopsis thaliana
ツボミオオバコ(蕾大葉子) オオバコ科オオバコ属 Plantago virginica
(2016.01.22 北王子町)
再度、シロイヌナズナのロゼットと訂正する。
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不明時代の過去の画像
(2012.12.04 玉津町)
(2012.12.16 玉津町)
(2013.12.01 大明石町) (2013.12.02 玉津町)
(2013.12.02 玉津町) (2014.01.01 玉津町)これはブタナ
(2014.02.09 北王子町)(2014.12.19 玉津町)
(2015.02.11 北王子町)
(2015.12.05 北王子町) (2015.12.30 王子町)
芽生えの初めはかなり毛深いけれど、次第に葉表の毛深さが無くなりはじめている。
最初はブタナ、次いでヒメムカシヨモギ…だったけれど、いずれも間違っていた。
☆
カタクリを撮りに出掛けた三日月町の田んぼの畦で見つけたイヌナズナ。
イヌナズナ(犬薺)アブラナ科イヌナズナ属 Draba nemorosa
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↓
【訂正と結論】
望海浜で確認した。
そこでシロイヌナズナの花を見たことは無かったから、上の結論はまだ疑問符付きだった。
それでも花が咲けば確認出来る…と思って出掛けた。
ロゼット葉の横から出ていたのはツボミオオバコだった。
間違いなくここではヘラオオバコよりもツボミオオバコの方が広がっている。
既にツボミ、だけれど花を咲かせてた。
(2016.04.11 船上)
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三年前、木場 シロイヌナズナ・木場 三日月町のイヌナズナ
なんとなく雰囲気からしてみたことあるような・・・・という気もしていたので胸が苦しかったです。
木場で最初に見て千葉の西部でも見ていたのに・・・
ロゼットの段階からずいぶん毛深いんですね
この毛深さを頭に入れておけば見分けられそう!
生えている範囲が限られているのでロゼットを見るのもそこまで遠征しなくては!
何年も悩まされた疑問から解き放されて気分爽快でしょう!!!
毎年のことだったし、花が咲けばと思いながらいつも忘れてしまっていて。
今にして思えば、花が咲いた頃には単純にナズナだと見ていたのかも知れませんね。
いずれにしても木の冬芽同様、今の時期にしか見られないので多少の寒さだと、撮り続けていたいですね。