HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

シンテッポウユリ(新鉄砲百合 タカサゴユリ・高砂百合)

2020-11-19 | 草 果実・種子

セイタカアワダチソウが伸び始めている場所だから植栽では無い。
かと言ってシンテッポウユリでは無くタカサゴユリ…という根拠も無い。
それでも自然交雑したモノがここに育っているとも考えられない。
やはり花壇に植えられているもの=売られていたもの、購入したモノ。
そう思うことにしている。
だから種子繁殖が可能なタカサゴユリと、球根でしか増えないテッポウユリとの自然交雑種を

シンテッポウユリの名で売られていたものだろうと推測する。

もともとここは空き地では無かった場所だけれど
現在は廃屋になっているマンションの敷地、南側に残っていたアパートも空室が目立って空き地になっている。


▲ タカサゴユリの特徴であると思っていた花筒にある赤紫の筋は消えかけている。▼



▲ 僅かに赤紫は花筒に残っている。▼













▲ 花冠基部に残る特徴から、交雑種なのだと見る。▼



(2020.08.14 松江)


(2020.10.21 松江)




▲ 果実・種子・果実殻 は、別ページに移した。▲

タカサゴユリ ユリ科ユリ属 Lilium formosanum
シンテッポウユリ Lilium × formolongi
別名ホソバテッポウユリ(細葉鉄砲百合)
テッポウユリ Lilium longiflorum
『種子繁殖と花冠はあくまで白、葉が細いもの』を「シンテッポウユリ」とする意見が幾つかある。
ただ交雑したモノにはいずれかの特徴が出るのであって
片方をシンテッポウユリ、片方をタカサゴユリと呼ぶ事には無理があるし
テッポウユリよりも早く花が咲くからシンテッポウユリと呼ぶ…などの曲解?も多い。
以前全農教発行の日本帰化植友の会通信の中で
「タカサゴユリか、シンテッポウユリか?」と題されたメーリングリストでのやりとりが掲載された。
テッポウユリとタカサゴユリの自然交雑種が存在する上、
園芸上では交配種が幾つも作出されいるのが現状、断定的な記述は出来ないのだろうと推測した。
当時の編集部の総括には「タカサゴユリ(別名シンテッポウユリ)」
或いは「シンテッポウユリ(別名タカサゴユリ)」とする、となっていた様に記憶している。
この様に同じ場所に咲くことから、敢えて二種を断定的に区別せず併記することにした。

(2020.11.14 松江)


▲ 花の姿 やや細長い花冠とこの赤紫の筋をタカサゴユリとしていた。

▲ テッポウユリとしている花 明らかに葉の様子は違うし花冠は短く太い。
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 今年のシンテッポウユリ 果実
シンテッポウユリ(新鉄砲百合 タカサゴユリ・高砂百合) テッポウユリ(鉄砲百合)



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