HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

セイヨウヒイラギナンテン マホニア・チャリティー → ヒイラギナンテン チャリティー

2019-01-02 | 冬 黄色系

以前撮った折にも、冬に花が咲くのはヒイラギナンテンでは無いだろうと
セイヨウヒイラギナンテン として上げている。
ここではいつの頃からかヒイラギナンテン表示になっている。








▲ 果実は赤くはならないけれど、出来はじめはナンテンの果実に似た姿をしている。
受粉後、花被片が落ちると花柄の下の托葉が目立つ。▼





▲ ヒイラギナンテン、セイヨウヒイラギナンテン、ホソバヒイラギナンテン
ヤナギバヒイラギナンテン(ナリヒラヒイラギナンテン)、名前は違っても花は同じ…と思っている。
花弁と萼片の区別がつけにくいけれど、いずれも6枚。
花の真ん中に柱頭の目立つめしべ、それを先端が二つに割れたおしべ6個が取り囲んでいる。▼




▲ おしべの葯は内向きに開いている。訪花昆虫があるとめしべ側に動いて花粉をつけようとする。▼

▲ 冬は訪花昆虫は少ないのだけれど、ツマグロキンバエはせっせと花粉を食べている。▼









ヒイラギナンテン チャリティー(マホニア・チャリティー) メギ科ヒイラギナンテン属 Mahonia × media 'Charity'
中国産のヒイラギナンテン( Mahonia japonica)とマホニア・ロマリフォリア(Mahonia lomariifolia)との種間交雑種なので
Mahonia × media の学名が付与され、園芸種名として'Charity'が付けられている。
「マホニア・チャリティー」と呼ばれるのが普通。冬に咲く。
(2019.01.02 上が池公園)








こちらは「マホニア・コンフューサ  ヤナギバヒイラギナンテン」の表記
メギ科メギ属 Mahonia confusa ‘Narihira'
ナリヒラヒイラギナンテン(業平柊南天)の別名にヤナギバヒイラギナンテン(柳葉柊南天)
Mahonia confusa(=Mahonia eurybracteata =Berberis eurybracteata)
小葉が長く葉幅が狭いため、やや垂れる傾向が強く
ホソバヒイラギナンテン(Mahonia fortunei)は小葉が短く葉幅が広い。
ここで撮った画像解説でヤナギバヒイラギナンテンとホソバヒイラギナンテンを同列に扱った人がいるそうだ。
おまけに、セイヨウイワナンテン(アメリカイワナンテン)などもあり混乱する。
幾つもの類似の名前は日本人の細分化・凝り性の為せる技…なのだろうけれど。
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ヒイラギナンテン(柊南天) セイヨウヒイラギナンテン ホソバヒイラギナンテン(細葉柊南天)



2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
セイヨウヒイラギナンテン (こいも)
2019-01-08 23:53:45
林の子さん
セイヨウヒイラギナンテン・・・
小さな黄色いお花は忘れられないお花のひとつになりました。
雌雄のしべの可愛いことったらないですね。
花被片が落ちた後の花柄の下の托葉も可愛いです。
このお花のような場合は花弁ではなく
花被片と言うのですね。
まだまだこんがらかってしまいます。
ツマグロキンバエが来ていたのです
ね。
とっても素敵ですね~♪
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花被片。 (林の子)
2019-01-10 09:22:53
萼片、花弁、それにおしべ各6…と覚えましたが
確かにいずれも黄色で紛らわしいですね。
ブログの中には萼片9としているページもあるようで
やはり現物を確認して記述するのが大事だと感じます。

植物用語に花弁と萼片の区別が紛らわしいものの場合
萼片に相当するものを外花被片、花弁に相当するものを内花被片と呼んでいます。
花弁と萼片の二つを合わせて、花被片と呼びらなわしてはいますから
外側(萼にあたる部分)と、内側(花弁にあたる部分)と区別しているのでしょう。
ただ、ヒイラギナンテンの場合にそう呼ぶかどうかは知りませんでした。
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