HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

ハイビャクシン(這柏槇)

2021-01-26 | 冬 樹木 果実・葉

ここにはヒノキ科の二種、ヒノキ属とネズミサシ(ビャクシン)属が
幾つか育っているのだけれど
どれも似たような姿で広がっている。
名札がどの程度まで信用できるのかわかる筈もないし
園芸種名が書かれていたりすると余計に??となる。


































ハイビャクシン(這柏槇)
ヒノキ科ネズミサシ(ビャクシン)属 Juniperus chinensis var. procumbens
(=Juniperus procumbens =Sabina pacifica ) イブキの変種
別名にソナレ(磯馴)、イワダレネズ(岩垂杜松)
ネズミサシは、鼠射し、刺が鼠除けになる程に拡がる。
ハイネズ(這杜松)ヒノキ科ネズミサシ(ビャクシン)属 Juniperus conferta
【ここに掲示されている名札表記に従う】


▲ どれが正しい??と、誰もが悩む。不要なものなのか三種類あるのか…。▼
 
▲ 左は「プロカンベンス Juniperus chinensis var. procumbens ← ハイビャクシン」 
右は「バー・ハーバー Juniperus horizontalis 'Bar harbor' ← アメリカハイビャクシン」の意味だろう。
(2021.01.21 明石公園)

生け垣などに使われるカイヅカイブキ(Juniperus chinensis 'Kaizuka'/貝塚伊吹)の葉には
これほどの刺はないけれど強剪定されると先祖返りで刺が復活してしまう。
グランドカバー用には、アメリカハイネズ(Juniperus horizontalis ‘Wiltonii’/亜米利加這い杜松)が
多く利用されている。
【先祖返り せんぞがえり atavism,reversion】 
ある個体に、親はもっていないがそれ以前の祖先がもっていた形質が現れることを先祖返りという。
針状の硬い葉は針葉(はりば)または針形葉(しんけいよう)
通常の葉を紐葉(ひもば)または鱗形葉(りんけいよう)
実生では若い葉は全て針形葉だが、生長するに従って鱗形葉になる。
挿し木増殖のカイズカイブキは生長した鱗形葉を普通に植栽するのだが
樹の性質を無視して形を整えようと枝を強く剪定すると
徒長枝として育つ葉は全て『先祖返り』して幼苗の頃の針形葉になる。
生長した樹に針形葉が出た場合は、鱗茎葉にはならないから注意しないといけない。
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ハイビャクシン ミヤマビャクシン アメリカハイネズ モントレーイトスギ ゴールドクレスト



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