渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

紛争の扮装

2017年12月16日 | open














それっぽくなってるかとは思う。


ちなみに、上の画像の映画『ワイルド・ギース』(1978年)撮影時、隊長アレン・
フォークナー役のリチャード・バートンは52歳。
今のこの画像の私よりも5歳年下だった。

こうして画像を並べると、映画の傭兵ワイルド・ギース将校がかぶる英軍パラ
トルーパーのマルーンベレーと、私のベルギー系パラベレーでは、明らかに色が
異なることが見て取れる。
英軍のパラベレー色は紫が入っている。
こうした英国独特のオリジナル色は英軍の採用カラーには多く見られる。
王室海兵隊コマンドゥも、ラバット(発音はロバッに近い)グリーンというエメラルド
がかった独特な緑色であり、単なるグリーンベレーではない。
また、日本の自衛隊の91式略帽のグリーンベレーの緑も、種別としてはライフル
グリーンに類型化できるだろうが、英軍のライフルグリーンとも米軍の特殊部隊
グリーンベレーのベレーの緑色とも異なるオリジナル色を自衛隊は採用している。
自衛隊の緑色ベレーはとても品格のある緑色だが、ベレー自体の作りが
深すぎるため、ビシッと形を決めて欧米先進国のようにかぶるのが難しく、形
を決めるにはコツがいる。
民間のファッションベレーではない軍装品としてのベレーは、軍帽であるのだ
から、それなりに軍規に則って着装する必要がある。
民間人の扮装の場合も、かぶり方もクレストや色の選択は自由だが、ことベレー
については、妙なかぶり方をすると非常にトンチンカンのチンドン屋さんか七五三
のようになってしまう。
ベレーに限らず、和服でも洋服でもそうだが、被服の「着こなし」は簡単ではない。