7/16(水)~17(木)の各新聞記事で中国・朝鮮半島が慌ただしい動きを見せている。特に中国の南シナ海油田掘削工事は1ヶ月前倒しで完了と発表されたが、産経はアメリカの圧力と報じている。
また北朝鮮のミサイル発射は中韓蜜月への猛反発という。各紙の報道の正確性が問われる事態となってきた(写真クリックで拡大、さらにクリックで拡大)
【7月16日水曜日】
『産経』
『読売』
『朝日』
【7月17日木曜日】
『産経』
『朝日』
7/6の「たかじんのそこまで言って委員会」に橋下徹大阪市長がゲスト出演していた。良く聞いていると「大した構想もない、口の上手い弁護士」との印象を強くした。
大阪近郊に居ないから、もともと彼を知る機会はあまりなく、衆議院の石原慎太郎氏が彼をベタ褒めするから、そうなのかなと思っていたが、ある日「日本はアジアの国々に侵略した」との言葉を聞いて、「勉強不足だな」と感じた。
石原氏が「侵略ではない」と言っているにもかかわらず、その反対意見を言う。それでも石原氏は彼をかばう。従軍慰安婦問題だって、「思っていることをすぐ口にするため誤解される」のではなく、大きな構想を抱いていないだけだ。
たかじん・・・・の番組で「大阪都構想」というのを初めて知った。「大阪府と大阪市の行政がダブっているから一つにしよう」と言うのは判る。
その実現のために国会で法律を決めたいので「日本維新の会」を作って数の論理で政権を取る必要がある、とのたまう。
大阪の一地方のために国政を利用されては、たまらない。少し意見が違っても良い、と言うのも暴論で、結いの党とくっつき、石原氏と決別した。しかも自分は国政に打って出ない。
大阪やその近郊の人達は口の上手さで国民を翻弄できても、その他地域ではどうでも良いことだ。長州出身の安倍首相が「勝手に維新という言葉を使って欲しくない」と言ったのは大いに頷ける話である。
7/2日の当ブログ「Vol.14136 朝日の捏造(?)記事2題」で取り上げたが、6/16付けの朝日は1面で「避難する日本人を乗せた米艦を自衛隊が守る」との想定は、現実には「日本人の米艦乗船は極めて困難」という記事を載せた。
これを受けて防衛省が6/18反論したのに対して、さらに朝日は7/1付けで再反論した。当ブログは「どちらが正しいか注目しておこう」と結論したが、産経が7/14にこの問題を取り上げた。
「なりふりかまわぬ朝日」:以下いずれも7/14産経(写真クリックで拡大、以下同)
産経は「朝日の記事は、この報道は論点をすり替えただけにすぎない」、「防衛省は再抗議をしてないものの、朝日の一方的といえる報道への不満がくすぶり続けている」と結んでいる。
例によって、これが朝日のやり方だ。ある題材を取り上げて批判するが、本当に言いたいのは別にあり、論点をすり替える。
今なら集団的自衛権と原子力稼働反対、安倍首相批判、このためなら何でも良いから記事を書いて、ここに結びつけていく。
朝日新聞は旧社会党の機関紙と思えば良い。反米、反自民で親中、親韓、親民主党だ。ただ腹立たしいのはその立場を明確にしないため、多くの一般読者がそれを知らずに購読していることだ。
先のWill8月号の百田-井沢対談で「反省なき朝日には、不買運動しかない」のも頷ける。かなり減少しているらしいが、今後こと有るごとに「旧社会党の機関紙」を訴えたい。
7/9(水)~10(木)の新聞特選記事を紹介する(写真クリックで拡大、さらにクリックで拡大)
【7月9日水曜日】
『産経』
『読売』
中国、島嶼国にも触手 インドとも領土争い 覇権国家は中国の夢
『朝日』
【7月10日木曜日】
『産経』
『読売』
『朝日』
「米中戦略・経済対話」はすれ違い 当ブログ3/17日Vol.14054参照
私の子供の頃は戦後まもなくで世の中が左翼中心になり、新聞は朝日か毎日どちらも左で、我が家はインテリ(?)好みの朝日を購読していた。
それから定年の2010年までの50年近く、朝日をずっと取り続けた。朝日が少しおかしいぞと思ったのは2003~2004年に海外出張を経験した時である。
どうも世の中が朝日の言うキレイ事では済まない。タイ、中国の訪問を重ねるたびに「日本の常識が世界の非常識」を嫌というほど知らされた。
上海に初めて行った、その夜にカラオケに連れて行かれた。まるで新宿の夜と変わらない。「毛沢東はどこに行った?」と一人心で叫んだものだ。
朝日に形作られた自分の半世紀を振り返ると何でもかんでも権力反対、当時は自民党の長期政権だから、自民党反対だ。世の中には何と不正が多いことか、これをただす正義の良心がインテリ新聞、朝日と言うのは今と論調は変わらない。
この朝日に小学生から50年近く洗脳され続けた。真剣に読んでいた訳ではない。毎日見出しと前文を拾い読みしただけで「良心」が養われ、世の中を「反権力」で見るようになった。
やっと定年で落ち着いて、明治維新から日清、日露、満洲・支那事変、大東亜戦争と本を読み返すと朝日の見方がいかに偏向しているか、良く判った。
今でも訳あって朝日を購読しているが、眺めているだけで極めて危険だ。こういう物の見方、考え方をしていると、人生がおかしくなる。自ら身を持って体験したから間違いない。
6/26の朝日新聞に「山口はどっちの圏?中国、九州・・・ともに深い関係性」と出ていたが、これを読んで「判ってないなぁ」と嘆息が漏れた。
一昨年の夏、東京の娘が帰って来たので大河ドラマ「平清盛」にあやかって広島の宮島、厳島神社に車で出掛けた。
本当は「平清盛」でなく宮島のロープウエイで弥山に登り、そこから呉、江田島を眺めるのが目的だったが、曇り空であえなく断念した。
もう一つの目的は、行きは高速を使ったが、帰りは海岸の国道を通って岩国、周防大島を見て柳井、光、下松と巡ることだった。
宮島、岩国の錦帯橋は一度立ち寄ったことが有るが柳井、光、下松を訪れるのは初めてである。特に柳井の白壁、金魚ちょうちんはつとに有名で、星野哲郎の故郷周防大島はみかんで名をはせている。
山口県は防長2州と呼ぶように周防と長門に分かれ、藩の都は防府と長府になる。この2つで文化が分かれる。江戸時代の藩庁萩は長州、山口は防州、防府は当然防州で萩-山口-防府を結ぶ道が萩往還だ。
上述の朝日の記事は西の長州が九州圏、東の防州が広島圏と言うことだけだ。県央の山口市がもっと栄えていれば状況は変わったと思うが、山陽本線を作る時に「湯田温泉が寂れる」と地元が反対したらしい。
山口県の人口分布を見ると西高東低でやや九州寄りだが、北は萩の日本海、南は瀬戸内、西は関門海峡、東は岩国吉川家と米軍基地と自然、文化と歴史に富んでいる。しかし西から東の岩国、柳井を見るとやはり異国の地だ。
7/1日は集団的自衛権容認で影が薄くなったが日朝会議が開かれ、拉致問題が協議された。7/3は中国の習近平国家主席が北朝鮮を差し置いて韓国を訪問して首脳会談を行った。
北朝鮮は中国からの経済封鎖で相当ピンチに見舞われたようで、拉致解放をカードに日本に擦り寄っている。逆に韓国は日米でなく、中国の経済に頼って蜜月を強調した.
中国と韓国、日本と北朝鮮、何とも不思議な構図だが、いずれにしても情けない朝鮮半島である。この2ヶ国の経済は相当に悪く、何が何でもの本性剥き出しになった形である。
WiLL8月号の重村智計氏「朝鮮半島通信」(写真クリックで拡大、以下同)
中国は北朝鮮を見放したのだろうか?とすれば韓国は北朝鮮を乗っ取って、中国に乗っ取られる。日本が北朝鮮を乗っ取ることは無いから、中国と北朝鮮が韓国を乗っ取って、やはり中国が朝鮮半島を乗っ取って属国にする。
朝鮮半島が中国の属国となれば、何のことはないパワーバランスは1894年の日清戦争に逆戻りである.まさかまさかとは思うが中国が台頭し、アメリカが東南アジアから撤退する構図を考えると絵空事では済まされないだろう。
南シナ海もそうだが、東アジア情勢は相当な緊迫状態にある。それもこれも国際ルールなんか尻食らえの無法国家、中国が経済・軍事大国になってしまった故である。
世界1の人口と世界第3位の面積を持ち、世界第2位のGDPを有する(嘘だと思うが)国が、民主主義を指向せず、選挙を行わない1党独裁で、世界にバイ菌とケンカを見舞っている。
それを他人のことは全く考えない朝鮮半島の貧乏2ヶ国が振り回されている、これが今日の東アジア情勢だ。しっかりと肝に命じておこう。
7/4(金)~6(日)の新聞特選記事を紹介する。今回は中国-韓国、日本-北朝鮮のいびつな外交が行われ、関連記事が中心だ(写真クリックで拡大、さらにクリックで拡大)
【7月4日金曜日】
『産経』
『読売』
『朝日』
【7月5日土曜日】
『産経』
『読売』
『朝日』
【7月6日日曜日】
『産経』
『朝日』