我が国、日本は世界的に見て誠に不思議な国である。
朝日新聞が17日付け社説で「集団的自衛権の行使 憲法の根幹にかかわる」と題して、憲法解釈の見直しを図る安倍政権を大々的に批判している。
考え方の違いだから致し方ないが、あまりにも偏向していると思って筆を取った。800万部を誇る新聞の社説の影響は甚大である。いずれ原爆を投下したアメリカ同様、いかなる形であれ、責任を取ってもらいたい。
そもそも現在の日本国憲法は、天皇助命と引き換えに9条の戦争放棄を盛り込んだ、米国が作った押し付け憲法だ。これは吉田茂(渡辺謙主演)をドラマ化した昨年のNHK「負けて勝つ」でもはっきりと描かれている。
要約すれば、マッカーサーは日本政府に「新たな憲法を書いて持ってこい」、「今の明治憲法を少し変えた、こんなものではダメだ」、「民主主義を唱えたこれを使え」と、マッカーサーの父親が作ったフィリピン憲法を真似て1~2週間で作り上げ、押し付けたのが日本国憲法だ。
ドラマの中の吉田茂も「自国の憲法を他国から押し付けられたのは、我が国が初めてだ。屈辱の限り。一刻も早く独立しよう」とはっきり述べ、GHQをGo Home Quicklyと読んだところが圧巻だった。
その憲法を施行から60年近く経って、一度も変えないどころか、お役人の勝手な憲法解釈で自縄自縛しているのが「集団的自衛権」だ。
その内容はともかく(これもまずもって目的が有って、そのため無理無理こじつけているのだが)、この流れから言えばアメリカは作成した時に「日本国憲法で、そう言った」ことになる。
アメリカは「そう言っていない」のに日本が勝手に「そう解釈している」のだ。これを不思議な国と言うのである。
日本はイギリス同様に島国で、大陸と違って都合が悪くなれば、島に戻ってジッとしていれば良い。しかしこれは船までの話で、飛行機の時代になれば通用しない。
今までは国という単位だけで考えていれば良かったのに、グローバルという名のもとに無理無理、世界の中に引きずり込まれているのが、今日の地球の姿だ。TPPを考えて見れば判り易い。
私も海外に仕事で出掛けて「日本の常識は、世界の非常識」を嫌と言うほど痛感した。これを痛感している日本人は何%居るのだろう?とっくの昔に世界単位で考えねばならないのに、未だに国単位なのが、我が国、日本である。
米国のお仕着せ憲法を不磨の大典とする朝日新聞の頭の構造を見てみたい。いつもながら、賢太のブログは読みがいがあるね。これからもがんばって頂戴。。。