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Vol.2 世界はみんな腹黒い

2013年09月03日 | 日記

 昨日のブログで「世界はみんな腹黒い」と書いたが、このセリフは高山正之氏の著書「異見自在 世界は腹黒い」からいただいた。同氏はもと産経新聞記者で、勇退後の今も週刊新潮にコラム「変見自在」を連載している。

 その内容は相当な辛口で、一部の人に大変な好評を得ている。私も昔ジャーナリストの末席に居たことがあり、その辛口内容と今では皆無となってしまった、強烈なジャーナリズム精神の持ち主で、無論愛好者の一人だが、特に朝日新聞批判がすこぶる面白い。

 産経と朝日は右と左の両対局に有り、朝日が新聞界のリーダーとすれば、産経はいつつぶれてもおかしくない、落ちこぼれ新聞だ。

 彼の論評の中で、「日露戦争はアメリカの戦略で終戦に追い込まれた」とある。えっそうなの?日本は物資が底をつき、早く戦争を終わらせようとアメリカに泣きついた、と習ったが、ホンマかいなと思った。

 まあ真実はどちらでも良いのだが、こんな話が彼の本の中にはいっぱい出てくる。今までほとんど常識だと思っていたことがそれは違う、真実はこうだと、真逆の世界へと誘ってくれる。

 産経新聞と言えば、司馬遼太郎氏は神的存在だ。私も歴史が好きだから当然、愛読者だ。ブックオフ通いで古本の文庫本をほとんど揃えている。高山氏はその大先輩である司馬氏をもバッサリ切って捨てる。考え方が偏向している、と。

 私は高山氏と司馬氏の間に挟まって、どっちの側につけば良いのか、全くどうでも良いことに頭を悩ませる。悩むほど両氏のことは判っていない。

 ホント、確かに「世界はみんな腹黒い」。高山氏だって、司馬氏だって、私だってみんな腹黒い。高山氏は腹黒い人たちで世界が成り立っていることを、真実なんて無いんだよ、と教えてくれた人だ。

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1 コメント

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我田引水 (iina)
2013-09-14 08:47:33
大国ロシアを相手に無謀にも日露戦争を挑んだ日本は、「負けない戦い」を考え日英同盟を介して、一時的な勝利を
もぎ取った時を選んで、イギリスが仲介にはいり日本勝利したと思っていました。それ故、戦利品はほとんどないに等しく、
日本国民が怒ったとしています。日露戦争にアメリカが終わらせたとは初耳です。

人は誰しも、自分の考えに添った意見を採用するものですから、腹黒いというのとは少し違うように思われます。

高山正之氏を存じないので、はじめ高山憲之氏のことかと思ったくらいです。憲之氏は公的年金問題のスペシャリストです。

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