少し古いが2007年2月号雑誌WiLLに朝日新聞の本質のような記事が載っているので紹介したい。本郷美則氏が書いた「朝日新聞は社説を廃止せよ!」である。
同氏は元朝日の記者で、現在フリーになって朝日批判を行っている。だったら辞めて批判すれば良いものの、きっちり務め上げて退職している。
朝日にはこういう人が多い。辞めても朝日を飯のタネにしている。逆に言えば朝日の内部から見た批判で飯が食える、需要があるということだ。
その人が朝日批判として①情報革命②世界の歴史的変換③日本周辺の安全保障環境の急変‐‐に対応しきれていないことを検証している。
①の情報革命への対応は、今日のインターネットと言う双方向性を全く理解していない②世界の歴史的変換は、未だに破綻した「階級闘争史観」にしがみつき、現在は「民族主義」「ナショナリズム」に転換していることに気付いていない。
③日本周辺の安全保障環境の急変は、過去と現在の因果関係を論ずるに満洲事変以降で明治時代の日清、日露はの視点が欠けており、やはり新左翼の「階級闘争史観」1本という。
要するに未だに時代錯誤(アナクロニズム)から抜け出せない体質に有る、と言うことで、Vol.14039の私の指摘と同じだ。だから紹介している、とも言える。
同氏はこの翌月から「今月の朝日新聞」と言う見出しで2011年12月まで55回連載している。そのなかに本質を突いた面白い記事も有るので随時紹介したい。