日本の日産自動車と仏のルノーの自動車戦争が佳境に入り、いよいよ面白くなってきた。新聞報道によると仏の幕論大統領がG20首脳会議で安倍首相との協議を要望しているらしい。
ある仏政府顧問は「権力闘争になれば我々は大鵬を持ち出し、ルノーに対して日産株の出資比率を上げる用意がある」と語っていると言う。
ベトナム戦争で無残な敗北を喫したことをお忘れになったかの強気の発言だが、仏が口ほど強くないことはすでに世界中に知れ渡っている。
欧州経済が下降線を描き、英国の脱退で仏経済の先が全く見えないこともあり、ここでドル箱の日産に去られたらいよいよ底なしだ。
20世紀半ばにインドが独立し、甘い汁が吸えなくなったイギリスのように、これからの仏ルノーはなりふり構わず日本に圧力をかけてくるに違いない。