大雑把だが、私は日本をはじめ中国、韓国、台湾、ロシア、インド、中近東、欧州など主要国の歴史を時系列的に学習した。そうするといろいろな意味で世界が見えてくる。
かつてイギリスはフランスの植民地だった。しかもノルマンディ公国というフランスの1地方に征服された。長州が朝鮮を支配したようなものである。
白人には2種類いる。アングロサクソンとその他だ。300年以上も英米のアングロサクソンが世界を支配している。同じゲルマンのドイツとラテンのフランス、イタリアは悔しい思いをしている。
メキシコはスペイン語、ブラジルはポルトガル語を話すのを不思議に思ったのが、歴史に興味を持ったきっかけだが、何故あのように白人化しているのだろうか。ここには悲しい現実がある。
ロシアは「タタールの軛(くびき)」と言って1230年から250年もの間、モンゴルに支配された。その結果、「アジア人の皮を被った白人」と言われた。アジアでは威張っているが西欧では劣等生だ。
台湾はオランダの植民地だった。そこへ清の支配を逃れようと明の鄭成功(国性爺)が台湾に乗り込み、オランダ人を一掃した。その鄭成功は母が日本人で、近松門左衛門が「国性爺合戦」を書いた。その後の台湾は波瀾万丈である。
インドは北側にヒマラヤ山脈がそびえ、大きな壁となって交通が遮断された。常に西側の中近東のイスラムから攻め込まれ、仏教発祥の地はイスラム教から、ヒンズー教へと変貌し、仏教は絶滅した。
インドから中国に渡った仏教は、一時期のもので、最澄、空海が行った時が全盛で、その後やはり途絶えた。仏教が残っているのはタイと日本くらいだ。
オスマントルコはオーストリアのハスプブルグ家と戦い、もう少しの所で急に引き返した。その時に西欧に残したものがコーヒーとクロワッサン。
スペインはアフリカ側からイスラムに攻め込まれ、完全な植民地になった。イスラムはピレネーを越え、フランスに攻め込んだが、そこでキリスト教に負けた。
イスラムに西と東に攻め込まれた西欧は、あわや崩壊寸前まで行った。苦肉の策として活路を海に求めた。これを大航海時代というが、アジアから見れば植民地時代の始まりだ。
アフリカの猿は木から降りたのではない。大地溝帯で一夜にしてサバンナになってしまい、木が無くなった。猿は仕方なく歩くようになり、人間へと進化した。
まだまだいくらでもあるが、この位で止めよう。この世界の動きと日本は何らかの形で繋がっている。そこを見ないと本当の世界は見えてこない。中国、韓国の歴史を見れば今日の彼らの哀れな行動が浮かび上がってくる。