風の声

想いつくまま

プーチンの戦争の副作用

2022年05月13日 | 日記

火事場泥棒のような「軍拡」と「核」の危うい動きにあきれる。

プーチンの戦争の副作用はさまざまだ。石油などの高騰がそれ。侵略戦争に対抗する経済制裁の副作用のひとつ。それは、経済がグローバル化した時代の戦争がいかに愚かで自滅行為になるかをプーチンに知らしめるため。戦争を止めるための痛みだから耐えなければならない副作用といえる。

だが、この時とばかりに軍事予算を拡大して戦争に備えようとする副作用はいただけない。

ロシアの侵略戦争の不安を煽りながら、「いつロシアが日本に侵攻してくるかわからない、軍事予算の倍増だ」とプーチンにビビった与党の一部議員らが浮足立っている。まるで火事場泥棒のような動きで姑息すぎる。

政治の責任は戦争など起きないように外交力を発揮すること。それこそが政治の使命。だから戦争は政治の敗北ということになる。浮足立ってる面々は政治の使命すらわかってない。

さらにあきれてしまうのは、プーチンの戦争に悪乗りして「アメリカの核爆弾を配備して利用できる核シェアリングを議論すべきだ」と安倍らが発言し始めたこと。

これは、日本にアメリカの核爆弾を配備しようとするもので、ヒロシマとナガサキの心を踏みにじる許されない暴言。その愚かさは底なしなのか。

世界で唯一の被爆国日本の元総理の発言かと耳を疑う。プーチンの戦争に悪乗りする小狡い言動は醜い。

総理時代、プーチンとの蜜月ぶりをアピールしていた安倍。それならロシアに乗り込んで、愚かな戦争を止めるようにプーチンに直談判でもしてみたらどうだ。

ロシアの侵略戦争にビビッてしまい右往左往する姑息な政治家たち。それをごまかそうと勇ましいことを口にするのもいいが、その覚悟はあるのか。

戦争になったら自衛官だけの戦闘ではすまない。戦力の不足を補うには徴兵によって若者たちが「人殺し」の戦地に送り込まれる。政治家自身が自分の子や孫を「人殺し」の戦場に送り込む「覚悟」をもっているのか。それだけの覚悟をもって「戦争」を語らなければ無責任だ。

核兵器についても、ヒロシマとナガサキの地獄図と被爆の苦しみを実感的に共有できていないから「核シェアリング」などと軽口を叩くことになる。

人を殺し、殺されるのが「戦争」だ。戦争を知らない世代の政治家たち。リアリティのない危うさの副作用が気になって仕方ない。



















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