髭のプーサン日記

日本ハムファイターズを中心にスポーツ全般の観戦日記です。
ときおり姓名判断でのお名前に関することを書いています。

フィンランド映画といえば

2011-02-02 00:54:26 | 映画(DVD)
 フィンランドといえば、冬、雪、寂しい街並み、漆黒のバルト海、そしてスキーのノルディック種目が盛んな国というイメージが強い北欧の国です。
以前ブログで次回に書きますと言っていた映画「街のあかり」ようやく最後まで見ることができました。

 北欧三国ではスウェーデンが映画界をリードしてきた感があり、イングマール・ベルイマン監督(1956年の第7の封印はDVDあり)は世界的に有名な監督です。一方、女優陣ではグレタ・ガルボや「カサブランカ」や「ガス燈」で一世を風靡したイングリッド・バーグマン、男優では「第7の刻印」や昨年末に公開された「ロビンフッド」に出演していたマックス・フォン・シドー、「パイレーツ・オブ・カリビアン」でビル・ターナー役を演じたステッラン・スカーシュゴードなど、若い人は余り知らなくても、映画ファンなら誰もが聞いたか知っている名前があがります。



 しかし、フィンランドの映画となると私が知っている映画人は、2002年に「過去のない男」でカンヌ映画祭グランプリ作品を監督した、アキ・カウリスマキ監督のみ。
書いている私もこの映画を見るまでは、アキ・カウリスマキという名前はまったく知りませんでした。
この映画、過去の記憶を失った男が新しい人生を歩いて行く中で、様々な出会いのなかで再起をしていく中年男を描いていますいますが、無口な過去を忘れた男を演じる主人公役のマルッキィ・ペルトラとこの映画でカンヌ映画祭主演女優賞を獲得したカティ・オウティネンの演技は見る人を引き込むものがある感動作です。
(ストーリー)
ヘルシンキに流れ着いた一人の男(マルッキィ・ペルトラ)。彼は暴漢に襲われ、一命は取り止めるものの過去の記憶をすべて失ってしまう。やがて男は絶望の淵の中、救世軍の女性イルマ(カティ・オウティネン)と運命的な出会いをする。まもなく恋心が芽生え、互いに惹かれていく男とイルマ。それで活気づいた男は、救世軍主催のロック・コンサートを企画したりなど、だんだん行動的になっていく。しかしひょんなことから、銀行強盗に関与してしまった男は、新聞記事に載ってしまう。すると警察のもとに、男の妻(アイノ・セッポ)から連絡があった。過去が判明した男は、イルマとの別れを惜しみつつも、...

 この映画を見た時には、この監督にとても興味を覚えたものです。ラスト近くでは主人公が、日本食のお店と思えないレストランで「寿司と酒」を味わうシーンが出て来たのと、日本語のハワイアン音楽がBGMで流れるシーンがあったことも興味をそそった要因ですが、後で調べるとハワイアン音楽は「ハワイの夜」、歌っているのはなんとなんとあのクレージー・ケンバンドとは・・!!またこの映画は井筒和幸監督が大絶賛したとのことです。


そのアキ・カウリスマキ監督が2006年につくった映画が「町のあかり(Laitakaupungin Valot)」。
前作が良かっただけにとても期待をしたのですが、映画の評価は見た人によって分かれる作品でしょう。





(ストーリー)
ヘルシンキのビジネス街で夜警員として働く孤独な主人公コイスティネン(ヤンネ・フーティアイネン)が、ある日魅力的な女と出会う。 しかし彼女は、彼を利用して警備の厳しい宝石店荒らしを働こうとする悪党たちが送り込んできた罠だった。女に惚れ込んだ彼は、警察の尋問でも彼女のことを明かさない。悪党たちはそこまで読んで彼を利用したのだ。刑期を終え、社会復帰を目指す彼は、女が彼を利用したことを知り・・・。



カメラワークはとても興味深く、映像も綺麗。でも何故かイライラがつのる映画でした。
主人公のコイスティネンはただひたすら無口で、感情をまったく表に出さず、一人の男が悪女に翻弄されつつも自分の意思を貫く姿には・・・。日本人は共感を覚える?
あくまでも映画ですから、見る視点が違うのはわかります。
でもラストまで見ての感想は、残念ながら★★☆☆☆でした。
夜遅くに見ると落ち込む映画かも知れませんね。
映画に出てくるパンがとても美味しそうでした・・・。


人気ブログランキングへ





コメントを投稿