◇日ハム9-5西武 6回戦 西武ドーム
ようやく吉川光夫が5回を投げ抜き初勝利
そうはいっても、初回3失点で始まったヨレヨレ投球
4回に味方打線が相手のミスに乗じて大量6点を取ったから良かったものの
3-2投球が多すぎ
相手が最下位に沈んでいる西武だから、得た今季初勝利だと心に留めて欲しい。
マウンドに立てば「俺は開幕投手」「一昨年はMVP」などのプライドを捨てて
今年は背水の陣と思い、5回を全力で投げきってこそ「真のエース」とバックの
信頼も得られるのでは。
吉川同様に大変気ががりなのは、武田久だ。
今年はまさに成績不振であれば”引退を念頭”に契約更改をした、ハムの守護神だが
吉川を引き継いだ6回には継投失敗をしてマウンドを降りた。
試合後には、自ら名乗り出て鎌ケ谷行きを監督に申し出たそうだが、久しにとって
正しい選択だろう。
彼の投球は、やはり地を這うようなストレートの強さであり、コナーをえぐる鋭い
変化球が生命線だ。
焦らずに下半身を痛めつけ、救援陣が疲れを見せるセパ交流戦が終わる頃に戻って
くれば良い。今年の投手起用を見ていると、まだまだ武田久の出番が回ってくる。
7回には3番西川がようやく本領発揮の4号ソロHRをスタンドに叩き込んだ。
その伏線は4回2アウトでランナー1,2塁をおいてライトへタイムリーツーベースに
あったが、ここ2戦で西川の強い当たりが出てきたので、これからは打率も上がり
HRも増えてくるだろう!
開幕前の沖縄キャンプで取り組んできた、バッテング改造がようやく日の目を見せて
きたのかも知れない。
西川に続き4番中田にも6号HRが飛び出したが、これは「オマケ」だったと思う。
完全に打ち損ねのラッキーな一発だ。
中田の不調はまだしばらくは続くかもしれないが、本拠地札幌Dでの首位オリックス戦で
タイムリーヒットが出たなら、ヒットの延長線上で本物のHRが飛び出すだろう。
同じ二黒土星の小谷野が怪我で当分は治療となるだろうから、運気の上がる5月10日すぎ
からセ・リーグ相手にHR量産をすれば、今年こそHRキングは取れると確信する。
まずはHRを狙うよりも、チームバッテングを心がけることが日ハム浮上の最大の
キーポイントではないだろうか。
それは中田翔も分かっているはずだ。
この試合のお立ち台に立ったのは、今年巨人からやってきた無名とも言える捕手だった。
大野奨太と近藤君の影に隠れて出番の少なかった市川友也が、プロ初ヒットを含む
2安打で勝利に貢献をした。2安打めは追撃のきっかけとなる4回の貴重な同点打
レフト前へのポテンヒットだったが、これでハム打線が爆発したのだから、ヒーロー
インタビューは当然か?
打てない奨太、打てるけど守備に難がある近藤くんに新たなライバルの登場だ。
市川友也捕手は東海大相模高-東海大-鷺宮製作所-巨人と、立派な経歴の持ち主。
プロに入って4年目だが、怪我で出遅れた奨太の背中を追っていけば、これからも
チャンスは数多く訪れるだろう。
ひとまずは2連勝で札幌に戻っての対オリックス戦には、栄ちゃんの無精ヒゲが
見られないのは寂しいが、ベテランの飯山もこのところ渋いヒットを打っているので
マックを含めた生え抜きの選手に頑張ってもらうしかないだろう。
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