けい先生のつぼにくる話

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足湯 頭寒足熱

2006-12-15 08:48:00 | 東洋医学全般
足湯(あしゆ)をやったことはありますか?

ご自宅に日本式の風呂があるから全身浴をされていらっしゃるのですか?
あるいは半身浴をされていらっしゃる方のほうが多いかもしれません。
これが意外と落とし穴になっていることがあるのです。

暖めすぎて冷やしていませんか:
たとえば頑固な腰痛や膝の痛みのある方に鍼灸治療を施して、まったくよくならない場合があります。多分私の腕のほうが悪いからなのでしょうが、こういった患者さんに限って、長風呂をしている場合が多いものです。
急性の症状は冷やして、慢性の症状は暖めるとよいのだから、毎日全身浴や半身浴で患部を暖めています。とおっしゃるのですが、多くは暖めすぎて、結果的に冷やしています。
ヒトの体は温めすぎると冷やすほうに傾き、逆に冷えてくると暖めるように傾きます。だから、長風呂は湯上りのときは温まっていて気持ちいいのですが、後から冷えてくる場合が多いのです。
ですが、足湯ですとそういうことがおきにくく、いつまでも体が温かいままで、のぼせたりしにくいものです。

足湯の仕方:
バスタブに大きなバケツといすを持ち込みます。バケツはアメリカでよく見かける洗剤が入っている白い大きなバケツがいいでしょう。
要はお湯を満たして両足を入れたときに、ふくらはぎくらいまでお湯につかる高さがあればよいです。
まずはこのバケツをシャワーの下のお湯が出る大きな蛇口(カランっていうんでしたっけ?)に置いて、お湯を満たします。
その手前にいすを置いて座り、両足をバケツのお湯に浸します。
しばらく浸しておいて、お湯がぬるくなったらお湯を足しましょう。
これだけです、、、

いつ、どのくらいの時間でしょう?:
寝る前とか、なんだか体が冷えたときとか、足腰が硬くなっているなと感じたときにして見ましょう。
5分から10分あるいはそれ以上でしょうか。 体が気持ちよく温まったところでやめましょう。体が温まる時間は日によってちがいます。
私は雑誌も持ち込んで脱力のひと時を楽しんでいます。

足を暖めることによって、のぼせや肩こり頭痛うなども緩和され、頭寒足熱になりますので、よく眠れるようになります。
ぎっくり腰や一般の腰痛の方も足が暖まるので腰の状態が改善されます。長風呂は腰の組織を緩めすぎて、風呂上りに半裸でいたりすると体表との温度差ができて、重いぎっくり腰になることがあるのです。
特にぎっくり腰になったばかりの時に風呂にはいって腰まで暖めたりしたら、間違いなく悪化します。
足湯であれば、こんな危険もなく、簡単に頭寒足熱の状態に持ってゆけますので、リラクゼーションとしても活用できます。
簡単ですので、今日からやって見ましょう。



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