
https://www.youtube.com/watch?v=cJPrR1XG_cg
この動画は、「手の内」という技の紹介と説明編です。
この技術は、もともと剣術、とくに新陰流の剣の持ち方から派生してきたものです。
掌の中に存在する三角形の腱、「手掌腱膜」を駆使して、相手の体の各部分に意図的に一種の防御反射を起させる技です。
意図的に起こされた防御反射は、相手の体の中で一つの誤動作を生み、動画のような状態にされてしまいます。
実はこのような体の操作方法は、そのまま鍼灸治療に使えるわけです。
患者さんの病を「一つの誤動作からくる病理的結果」と考えた場合、術者側からの操作で、患者の抱えている誤動作を、「意図的に誤動作を起こさせることによって、逆に修正に導く」ことが可能です。
患者さんにとって、痛くない鍼を打つ、お灸の熱さをうまく散らしながら、結果を出す手技や脈診の極意は、まさに岡本先生の手の内や深層筋の操作と共通することがわかります。
このあたりのことは、鍼灸漢方医として、きちんと整理をして伝えてゆくという、ライフワークになりそうです。
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