荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

格好良いおじさんの巻。

2013年03月26日 | 聖なるブログに名も無きカテゴリを
フィクションの世界なら腐る程いる格好良いおじさんですが、現実の世界となりますと格好良いおばさんくらいいないんですな。

同期の中では最も仕事が出来、部下には厳しさを持ちながらも暖かい眼で見守り、さりげなく助言。勿論、上司からの信頼も厚い。

家庭では、休日にパスタなんぞをこしらえる良き夫・良きパパであり、ほんの少しだけ娘に弱い。

浮気は絶対しない、なんてぇ朴念仁でもなく、会社のOLちゃんに言い寄られる事もしばしば。

決して高級過ぎないが、高収入に見合ったクルマを所有し、ちょいとアウトドア系の趣味を持ち『少年の様な無邪気さ』をアピール。

筋肉質の身体にスーツが映え、動きにムダがなく颯爽とビジネス街を闊歩する・・・。

なんかオヤジ系バブル雑誌みたいですね。

僕の周りにゃ、そんなヤツぁひとりもいませんよ。

みなさん、女房に虐げられ、ガキに疎まれ、住宅ローンにあくせくしてます。

OLちゃんと浮気なんてしてるヤツぁ、ほとんどいません。

もう【男】ではなく、【夫】や【父】なんです。

だからこそ【格好良いおじさん】が求められるのでしょう。

現実にはいないからこそ、都市伝説的に存在を夢想してしまうのではないか、僕はそう思います。

とはいえ、浅はかではありますが、男である以上【格好良いおじさん】と言われたいのも事実。

ではどうしたら良いか。

まずは口数を減らしましょう。若いヤツがペラペラ喋るのは【愛嬌】で済みますが、おじさんのそれは、己を安くする事に他なりません。

黙ってりゃクルマや趣味の事も話す必要がありませんから。

まさに得意淡然・失意泰然であります。

次に身奇麗にしましょう。高価な服や鞄・靴でなくとも新しいモノは気持ちの良いものです。

とくに服はジャストサイズのものを選ぶ事が重要であります。

このジャストサイズ云々は、必ず出て来る事項です。ダブダブした服は捨てちまいなさい。

ハゲてんのに長髪のヒトはボウズ位にしちまいなさい。

デブは必死に減量をする。今迄の摂取カロリーの半分にしちまいなさい。

最後に【格好悪いおじさん】とは接触しない事です。

格好良く見られたいなら、見栄えのするヒトとなるべく一緒にいましょう。

すると、なんとなく己も同化しようと思うものです。

『バカとは付き合うな、利口なコと付き合え』とオフクロにさんざん言われたのを思い出します。

ことほど左様に【格好良いおじさん】になるのは存外たやすいのです。



格好良いおじさんといえば、このヒト。どっちかというとおじいさんか。