ITインフライターが日経産業新聞を読み耽る

ITインフライター(ITライター兼インフラエンジニア)のぐっちょんが日経産業新聞で日本の経済や産業を変える人を追いかける

「Bリーグ」に導入 試合日程作成システム 迅速に立案 新日鉄住金系…

2016-10-07 21:43:08 | NewsPaper
既存システムを異業種に応用できることを
考えさせてくれる記事であります…


本日の日経産業新聞から6面のデジタルBiz&Tech欄からこの記事をピックアップ
『「Bリーグ」に導入
 試合日程作成システム 迅速に立案
 新日鉄住金系』

新日鉄住金ソリューションズが、試合日程を自動で作成するシステムを
バスケットボールリーグの「Bリーグ」に導入したと発表したという記事

公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグに提供した
「試合日程自動作成システム」は、リーグ戦の開幕に先立ち、対戦カードを自動でつくる

「Bリーグ」は試合数が1080試合に上り、2つのリーグにそれぞれ18のクラブがあるなかで
様々な条件を加味しながら、膨大な組み合わせの中で日程を決定するシステムで
素早く日程の立案ができる

日程はホームやアウェーなどの条件を付け加えた上で作成する
数分の数十分の短時間でのシミュレーションが可能で
公平性やチームの要望などが両立できないときは
細部を個別に調整できる

http://www.nssol.nssmc.com/press/2016/20161006_110000.htmlより

もともとは鉄鋼生産計画作成のために開発したシステムを活かしたもの
すでにJリーグで採用されている

今回のBリーグでは、市民体育館を使用することが多いため
利用できる日程が限られているという面があったが
条件が複雑になりやすい実績でも、最適な試合の組み合わせを
システムで算出する


これは、既存のビジネス系のシステムを全く関係がなかったような異業種においても
活用できることに気付いた方の視点が優れているといっていいのでしょうか

生産計画作成のシステム以外でもいくらでも異業種に応用できそうな
システムはまだまだ世の中にありそうな気がしてきますね

自社が作り出すシステムを皆で見直してみるか
外部からコンサルタントを呼んで分析してもらうか
おもしろいことになりそうです…

農業の電子教材 作成を後押し NEC子会社…

2016-10-06 19:18:47 | NewsPaper
システムやサービスを出したら終わりではない
というのが伺える記事といえるでしょうか


本日の日経産業新聞から7面のデジタルトレンド欄からこの記事をピックアップ
『農業の電子教材
 作成を後押し
 NEC子会社』

NECソリューションイノベータが、農業に関する電子教材の
作成を手助けするサービスを始めたと発表した
という記事

昨年、熟練農家の栽培技術を電子教材にまとめ
新規就農者などが学習するシステムの販売を始めたが
熟練農家や農協の指導員が自力で電子教材を作る必要があった

今回のサービスを利用すれば、NECソリューションイノベータの社員が
現地に出向き教材の作り方を指導する

教材は、農薬の散布方法や枝切りの方法などに関して出題し
画像とともに正解を解説する形式にする


http://www.nec-solutioninnovators.co.jp/press/20161005/index.htmlより

農業協同組合や農業法人、自治体の利用を見込み
利用料は200万円(税別)から


NECソリューションイノベータとしては
作成した電子教材をクラウドで配信する
サービスを来年1月に始める
熟練農家のノウハウが共有できると期待している


現地に出向く社員の方がどれほどの農業の知識を持った、あるいは
理解できる方なのかは気になるものです
指導を受けて教材をつくるといったことで、この金額を出していい
と思えるようなサービスなのか、といったところも大事です

果たしてこのサービスが成功するのか
未知数なところがあると感じますが
次につながるものになればいいなと願うばかりです

3D映像 空中に映す 店頭販促用の装置 大日本印刷…

2016-10-05 19:06:15 | NewsPaper
POPレベルでSF映画のようなことができるのは
やはり興味深く見てしまいますね


本日の日経産業新聞から7面のデジタルトレンド欄からこの記事をピックアップ
『3D映像 空中に映す
 大日本印刷 店頭販促用の装置』

大日本印刷が店頭販促(POP)用に3次元(3D)映像を
空中に映し出せる装置を発売した
という記事

アスカネットが開発した特殊なプレートとタブレットを
専用装置に取り付けて売り出す

タブレットの映像をプレートに投影することで
あたかも3D映像が空中に浮いているかのように見えるのだとか

センサーを取り付ければ、空中の映像を手で操作できるようになる
装置は紙製のため、デザインの柔軟性が高く、設置や撤去の手間が
かからないとしている

http://www.dnp.co.jp/news/10127748_2482.htmlより

机などに置くタイプで1台30万円(税別)
床にそのまま置けるタイプが1台35万円(税別)

今まで以上に消費者の関心を集められる映像表現ができるようになる
ということで、消費財メーカーや商業施設などを中心に販売し
2019年度までに累計3億円の売り上げを目指す


まさにSF映画に出てきそうなものが街中で見かけるようになるのですね
消費者の関心を集め、これがどれだけ売り上げにつながっていくようになるのか
気になるところがありますが、クドくない程度に興味を惹くようなものを見たいですね

工場の異常音検出、故障防止 NTTデータ提供…

2016-10-04 22:47:20 | NewsPaper
NTTデータらしくないサービスのようで
本当はNTTデータらしいサービスといえるでしょうか


本日の日経産業新聞から6面のデジタルBiz&Tech欄からこの記事をピックアップ
『工場の異常音検出、故障防止
 NTTデータ提供』

NTTデータが、工場で発生する異常音を検出し
工作機械や製造装置の故障を未然に防ぐサービスの提供を
始めると発表した
という記事

センサーを通じて音データを集め分析する
IoTサービスの一種として提供する

NTTグループが開発した、異常音を検出する
独自のプログラムを活用

工場内の生産設備などの周辺に設置したマイクで拾った機械音と
あらかじめ蓄積・学習した正常な音を比較する

本格的に故障する前に設備の部品を交換するなどして
生産効率を高めることにつながるとしている

http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2016/100300.htmlより

とはいえ、協業他社も同様のサービスを手がけるが
NTTグループのプログラムは正常な音を学習し
そこから異常音を判別できる特徴がある

わざわさ異常音のデータを集める必要がないため
扱いやすいとしている

すでに日立造船などと組み、熊本県内にある生産拠点で
エンジン加工設備の異常音を検出し生産効率の向上につなげる
実証実験を進めている


一見、見出しだけ見ればNTTデータらしくないサービスだなぁ
と思っていましたが、よくよく考えてみれば
音声を扱うNTTグループとしては、開発されて当たり前のような
サービスだといえるのかもしれません

実証実験を進め、どのように市場に投入して
シェアを獲得していくのか期待したいものである

「シャドーIT」監視 ソフト販売 社員の利用可視化 丸紅情報…

2016-10-03 18:41:13 | NewsPaper
シャドーITなんて言葉が紙面に載るとは…
コトの重大さが広まっていくでしょうか


本日の日経産業新聞から11面のデジタルトレンド欄からこの記事をピックアップ
『「シャドーIT」監視
 ソフト販売 社員の利用可視化
 丸紅情報』

丸紅情報システムズが企業などの従業員が
無許可で外部のITサービスを利用する
「シャドーIT」対策ソフトの販売を始める

という記事

従業員が使用する端末を監視し、外部のクラウドサービスへの
ファイルの転送などを記録できる

サービス自体は、米スカイハイネットワークスが開発したソフト
「Skyhigh Cloud Security Platform」を販売するかたちで行う

企業内で公式・非公式に使われているクラウドサービスの
利用状況を可視化できるのが特徴

社内外のシステムとの通信記録をサーバーに集め
スカイハイのクラウド上に送信

約1万9000件のクラウドサービスの情報と比較し
従業員が使っているか、危険性がないかなどを検証する

クラウドサービスへのアクセスだけでなく、サービス内での
データの移動なども監視する

扱うデータの量が急激に増えるなど普段と違うふるまいをした場合には
管理者に通知したり、会社のアカウントを停止したりなどの処置が可能


利用料は5000人超~1万人までが利用する場合、1ユーザー年間5400円
別途、初期設定費用が150万円
機能によっては上位プランの契約が必要


企業それぞれでクラウドに対して扱い方は様々
社員にとっては便利ではあるが、企業にとっては
データの扱い方には敏感になるのは当然のこと

企業のクラウドの扱い方を定義したうえで
有効にこういったサービスが適切に利用されることを願いたい