ITインフライターが日経産業新聞を読み耽る

ITインフライター(ITライター兼インフラエンジニア)のぐっちょんが日経産業新聞で日本の経済や産業を変える人を追いかける

古くて新しい自動車…

2012-05-21 18:47:24 | NewsPaper
こんばんは ぐっちょんです

皆さんは今日は金環日食は観られましたか??
私はガッツリと観ることができました
金環の時はその興奮に酔いしれておりました


では、本日の日経産業新聞から、2面の環境・新エネルギー欄からこの記事をピックアップ
『-グリーンテクノロジー-
 交通安全環境研 まきで走る車 時速60㌔
 ナラの木使い可燃ガス生成』

交通安全環境研究所(NTSEL)が1月末に公開した
まきを燃料として走行する「代燃車」が話題になっている
という記事

この記事を見て、まず思ったのが
今さらまきなんて…どういうメリットが!?ということ

昔はあったというのは教科書で知った話
ディーゼル車の普及と共に姿を消しています


そもそもの発端としては、東日本大震災が発生後
しばらくはガソリン供給が滞り、自動車を走らせるのも
一苦労ということがありました

そこで、NTSELは非常時の燃料として木に着目したそうです
その発想は逆転の発想でおもしろいものです

とはいえ、研究員の中に乗っていた経験のある方がいたとしても
まきで車を動かす詳細なノウハウを持っている方はおらず
木の選定から試行錯誤したそうです

間伐材等として排出されるスギ等様々な木を用いて実験した結果
断面が4cm角程度、長さ6cm程度、水分含有率50%程度に乾燥させた
ナラの木がよいのだそうです

ナラのまきを蒸し焼きにしてメタンや水素のガスを発生させ
ガスに含まれる灰の粉や炭等を取り除きます
その後、冷却器で冷やし体積を小さくし濃度を高めます
そして、木の皮をフィルターにしてガスを清浄し
エンジンを動かすだけのエネルギーを得られるのだそうです


エコカーをつくることが推進されていますが
非常時においてはエコカーを利用したいとは
いってられない状況が実際に起こる可能性があるわけです
そのような時に捨てられる木を使う車を利用するのは
ある意味で究極のエコカーなのかもしれませんね
ふとしたところから見えてくるパラダイムシフトを
考えさせてくれる記事といえます