ITインフライターが日経産業新聞を読み耽る

ITインフライター(ITライター兼インフラエンジニア)のぐっちょんが日経産業新聞で日本の経済や産業を変える人を追いかける

地震に対して、新幹線ができること…

2012-05-16 19:53:21 | NewsPaper
こんばんは ぐっちょんです

今日は最高気温が27~28℃あったそうですね
ということは職場のエアコンがある程度は効いてて
逆にヒンヤリと寒く感じてたら
気づけば、私だけジャケットを着てました…

では、本日の日経産業新聞から、1面この記事をピックアップ
『震源地までの距離と方角
 地震後、0.5秒で計算
 鉄道総研』

鉄道総合技術研究所が地震の震源地までの距離と方角を
従来の半分から4分の1の時間で割り出す技術を開発したという記事

元々、鉄道各社は地震発生を素早く検知するシステムを整備しています
震源地までの距離や方角を発生した地震波のうち最初に届く
揺れ始め2秒までのP波を解析して割り出し地震の影響が及ぶと
想定される地域を走る車両に大きな揺れが到達するかを
判断し、必要があれば列車を停止させるわけです

300Km/hで走行中の新幹線は80m/s強で進みます
ブレーキをかけ始めて停止するまで100秒程度かかるために
素早く指示する必要があります


今回の新手法としては、揺れ始めから0.5秒程度までのP波だけを用いて
距離・方角を即時算出するようにしたそうです
この手法によって、従来より約120m手前で停止できるようになるそうです
このことで、脱線や高架からの転落、建物への衝突等の
リスクを減らすことができます

さらには、算出時の誤差が大幅に減るそうです
やはり、誤差はあったのですか…
この手法によって、距離の誤差は12%減り、ほぼ正確となり
方角の誤差は従来より28%少ない49°になると…
従来よりはマシになったそうです…


この手法にて、JR東海等に採用を働きかけ
3年後をメドに実用化を目指しているそうです

3年…やはり開発されたとはいえ、年月はかかるのです
それまでに大きな地震がこなければいいわけですが…

あとは、停止後のJR側の対応がどうなっているかが重要だと思います
運転をすぐに再開できれば問題はないですが、そんなことはあまりないでしょう
津波を想定した停止後の避難手段を確立することが
必須の条件になってくるのではないでしょうか

人を運ぶ手段としての鉄道が人を運べなくなった時
いかに人を運ぶことができるかが重要だなと感じる次第です