まあだだよ

まあだだよ
1993年日本　監督:黒澤明　キャスト:松村達雄、香川京子、井川比佐志
★★☆☆☆

法政大学のドイツ語教師、内田百間先生（松村達雄）は、昭和18年の春、作家活動に専念するために学校を去ることを決意する。
学生たちに別れを告げ退職したが、その後も門下生たちは遊びにやってくるようになる。
∞∞∞∞∞

夏目漱石の門下生であり、随筆家の「内田百間」先生の、門下生との交流を描いた作品・・・

って、ビミョー・・・
本作は、実際に開催された、百間先生が還暦祝いの誕生会、「摩阿陀会」（まあだかい）をベースに、ハートウォーミングな作品に作られていますが・・・
なぜ、門下生が、こんなにも先生を慕うのか？
そもそも百間先生はどんな（経歴の）人なのか？が全く描かれておらず、ただただ、画面から出る登場人物の「人となり」がにじみ出す作品でした。

なので、正直、私にはこの映画がそれほど面白く感じることはできず・・・

ただ、さすが「クロサワ」。画はキレイ。
ほったて小屋の風景から、鍋から沸きあがる湯気まで、まるで絵画を見ているようなシーンが、散りばめられています。
あとは、香川京子さんの、美しく、美しく、美しぃぃぃ佇まいが、なんとも印象的。
というわけで、★2つ。