作品 コンセプト
20年近くも青を主体の個展を続けている。この青を最初に意識したのは
1997年スペインマドリッドの個展のときだったと思う。
青ばかりを壁面に並べた。(正確には、一点だけ赤を入れた)青を強調するための
赤だったが、赤はいらないといわれた記憶がある。
その後、ずっと青の個展を続けている。青という色は幅が広く、すべての感情を含んだ色彩
と感じている。つまり、描いても描いても飽きることはなく、それどころか、描き足りない
思いが次の作品へと駆り立ててくれる。
抽象画を描くので、目に見えないこころの思いを表現するのに、内省的な色とされる青は
ふさわしい色と感じている。
このたびの東京個展は6年ぶりになる。今現在の、三沢かずこの青の作品を観て欲しいと思う。
観てくださる方々の想像の広がりや、そのなかで何か生まれるものがあったらとても嬉しいと思う。