今年も残り少なくなった。けさは寒さがかなりきつい。空も冬の陰鬱さを感じさせる曇り空。昨日は100号キャンバスの配達を待って、1日落ち着
かない日だった。階段で100号2枚を持ち上げてもらうので、留守はできないし、ひたすら到着を待つばかりだった。ハガキをポストに入れに行くの
もためらわれて、待ち続けたのだが、着いたのは午後4時過ぎ。雨のせいかもう薄暗くなっていた。重いものを4階まで上げてもらうので、心から
ありがとう!といった。なんだか疲れがどっとでた。
アトリエにある100サイズのキャンバス類、2.3年は持つだろう、これで。この100号のキャンバスを注文して、届いた前の日に、諦めていた100
号大の越前和紙の作品が突然完成(多分...)した。もう捨てるか、死蔵するか、なんとかカットして使えるか程度の、どうにもならないものだったの
に、突然、イーゼルに乗り(乗せたのは私だけど)、やけ気味で色を置き、どうせダメなのだから、と投げやりに画面にぶつけるように残った絵の
具を全部入れた。筆を置いて、少し下がって全体を眺めたら、できている。さあっとした情感が現れている。
絵はこうしてできるのか。気持ちを完全に放した時に....。絵に主体性があるのだな。充分にわかっていることなのに....また、また教えられた。
こうして、日々4階のアトリエに画材がどんどん増えていく。
フォト 2016