一昨日、母を病院に連れて行き帰宅したら、玄関に巨大ともいえる胡蝶蘭の入った段ボールが置かれていた。な
にこれ! 夫が言う、運送会社の人ようやく持ち込んだよと。すごく大きい。これは会社か何かの催し物の時に
使う胡蝶蘭の鉢植えだ。ネット通販を通しているし、不安になった。送りつけ詐欺というものもあったな、と家
族で遠巻きにしていたが、話題は、お昼を食べながらもこの届き物にいくばかり。家族の中で一番歳の若い私が
身体中で力を振り絞るようにして箱を開けた。 贈り物は、なんと、弟の中学校時代からの友人3人からだっ
た。お母さん、100歳おめでとうございます。学生時代に麻雀に通ってお世話になりました。とカードに書かれ
ていた。母に伝えると、びっくりしていた。もう40年以上も前のことなのに、よく覚えてくれていたねと感慨
深げだ。麻雀をやって、夕食を食べて、お風呂も入って帰ったとのことだ。学生時代の出来事など、忘れてし
まっても不思議はないのに、彼らのこころが年月を隔てて東京から届いたのだなあと思った。
この胡蝶蘭、母が目下夢中。写真撮ってと今のところ言われてないが、さあどうだろう。