『魂を撮ろうーユージン・スミスとアイリーンの水俣』 石井妙子 著
図書館から借りていました。
昨日の渡辺京二さんの水俣と通じるものがあり、驚いています。
写真家 ユージン・スミスは、35歳年下のアイリーンと出会い、再婚。
1971年8月16日に、日本を再訪問して、アイリーンと共に水俣へ。
1974年10月の3年余り、水俣を撮る。
石牟礼道子さんの『苦海浄土』は、文字で語る。
ユージン・スミスとアイリーンは、写真で見せる。
「見て、感じて、そして、自分で考えてくれ」という。
水俣病の患者さんの苦痛、苦しみ、、、かなり前にドキュメンタリーの番組を見た。
悲惨な現実を直視する勇気。
石牟礼道子さんも、渡辺京二さんもユージン・スミスとアイリーンも、
多くの人々に、水俣を知らしめた。
アイリーンは、ユージンと離婚して、再婚、、現在は京都に住み、
「グリーン・アクション」という反原発、環境保護団体の代表です。
ヒロシマ、ナガサキ、ミナマタに、フクシマが加わったことを嘆く。
2021年10月31日のETV特集の題は「写真は小さな声である~ユージン・スミスの水俣』でした。
たくさんの写真集、著書、展覧会があります。
著者の石川妙子さんは、70歳を過ぎたアイリーンさんを、京都に尋ねたという。
3.11の東日本大震災の時に、真っ先にアイリーンさんに電話をしたという。
汚染を海に流すという、かつて水俣で行われたことが、繰り返されるのでしょうか。
梅の花 (野口勝利さんからお借りしました)
思いやり、、、、とは。