河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

播磨国妖綺譚

2024-02-21 00:02:19 | 読書(小説)
上田早夕里、文春文庫。
あきつ鬼の記。
シリーズ1冊目。
この人の本は初めて読んだ。
ちょっと間違うとラノベ的な要素はいっぱいあるのに、
ちゃんと純文学になっているのは、描写力なのか。
薬師の兄律秀と僧侶の弟呂秀は陰陽師。
芦屋道満の末裔らしい。
二人は薬草園を守り、庶民の薬を方じ、
時々妖を退治して生きている。
鬼に出会ったり、幽霊に出会ったり、
神の使いや神様そのものに出会ったり、
桜の精に出会ったり。
兄は、弟のようにもののけは見えないけど、
見える弟を肯定し、正しい手順を踏むことでもののけを退ける。
静かな物語。

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