河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から

2014-05-27 22:58:58 | 読書(小説)
似鳥鶏、幻冬舎文庫。
時々本屋で見かけたけど、あまりな表紙画に、
この人の本だとは気づかず。
まあ、ジブリっぽい、女性狙いなところは
主人公の造形にも、兄ちゃんとの兄弟愛にも
多分に含まれていると思う。。。
気弱で後ろ向きな弟、智(さとる)は、
有能であったにもかかわらず、突如警察をやめて
兄の季(みのる)が死んだ父から引き継いだ
喫茶店・ルミエールでパティシエとして働く。
そこにやってくる警察官の直ちゃんから、
事件の解決を頼まれ、兄も手伝うはめに。
兄ちゃんが語り手だが、いい味出している。
なかなか言い出せない人たちの代弁者のような掌編が4つ。
殺人もあるが、それほどひどい事件でもなく。
しかし、最後の話は、2丁目はどこから手に入れたのか。
すげー、すっきりしない。トリックとしてどうなの。
横糸の人間関係とか雰囲気はいいよ。
肝心のトリックがなあ・・・。

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