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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

キノコ狩り(2回シリーズ)その1

2013年09月27日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 秋の味覚といえば栗に松茸、それにサンマが思い浮かぶ。夏から秋への季節の移ろいは、夏が動とすると冬の静への短い狭間である秋は味覚も夏とは異なる。秋ならではの味覚は夏バテで食欲が減退していたのが、快適な気温となり、食欲が復活するためかも知れない。

 大分に在住していたときには、土日は両子山(ふたごさん)麓にあり、大分空港まで車で15分の所にある女房の実家で過ごすことが多く、良く誘われてキノコ狩りにいたものである。大分弁でキノコのことを「ナバ」といっていた。主に松が植えてある山林で、海岸の近くということだけは記憶にあるが、どの道路を走ったのか覚えていない。良く聞く話では、決して山菜やキノコの自生場所を教えないという鉄則じみたものがあるようで、数人でキノコ狩りに行ってもそれぞれが単独行動であった。

 採れるキノコといえば主にハツタケである。ハツタケは砂地等の赤松林に生え、毎年同じ場所に自生するようだ。従って、多くの自生地を知っている者ほど収穫は多い。使用する道具といえば鎌1本で、採れることを期待し、適当な籠ぐらいで特に重装備ではない。夕方になり日が沈めば薄暗い山中では方向感覚が無くなり、自分のいる場所すら特定できない。何度となく迷い、ついには道路を探し、ようやくの思いで車にたどり着いたこともあった。

 町田市にある某所へキノコ狩りに出かけた。数日前大量の雨が降ったことで収穫が期待できたが、この場所は人が殆ど入ってない広葉樹林地である。案の定、多くのキノコが自生していた。 目指すはヤマドリタケ・ヤマドリタケモドキ(イタリア語でボルチーニ)である。
 ヤマドリタケモドキはしっかりとしたずっしりと重く、大きいものは手の平大の大きさで、茎の根本にかけ下ぶくれでうす茶色の網目模様がある。スーパーマーケットのポリエチレン袋に3袋収穫した。帰宅後、早速、下処理をと思い、大きさ別に分け、傘が開き、傘の裏側が焦げ茶色に変色したものは廃棄した。まず、優しく水洗いをして根元や傘に付着した汚れを落とす。適当な大きさに切り分け、鍋にキノコにかぶるぐらい水を注ぎ、一つまみの塩を入れて沸騰させる。 途中何度か浮いてくるアクを取り除く。一呼吸置いてザルに取り、冷水につけて何度か水を換える。再びザルに取り、水気を切る。キノコには時期によって虫が入ることがある。虫が多いようであれば、切り分けたキノコを一晩塩水につけておくと虫を除去できる。(次回へ続きます)