鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

言語の認識

2015年04月30日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 日本語の話し言葉を表記するには英語のような発音記号がないため、苦労することが多い。以前の音声認識ソフトによる表記変換は訂正箇所が多く、うまく使いこなせなかった。最近は携帯電話にも音声認識ソフトが組み込まれている。鼻から使う気はなかったが、数日前に酒席であった友人が突然携帯電話に話しかけ、使いこなしているのを見ると、ソフトも進歩したという感想を持った。

 

 訛りや方言は地域によって、発音の位置が異なり、赴任当初、違和感を覚えるが、次第に馴染んできて、違和感は消えるが、転勤期間が終わり、自宅へ戻ると自宅地域の言葉に変わっている。標準語がテレビ放映やラジオで話されると、方言が消えて、標準語化が進む。淋しい気持ちもするが、仕方ないことかも知れない。しかし、手紙や書物などは、全国均一で、地域差はない。では、文章を声に出して読むと、そこには訛りやイントネーションの違いがでる。

 

 この部分を音声認識ソフトはどのようにしてクリアされたのか、開発者に聞いてみたい。携帯電話の音声認識は、長い文章を変換できるのではなく、普段よく使う、単文だからであろうか、携帯電話の機能を見ると検索したいキーワードを話しかけるだけでi-モード検索が出来るようになっている。乗換駅案内、終電車時刻案内、地図、辞書などである。しゃべり方に特徴があるようで、なるべくはっきりと、自然な会話の速度で発音する。周囲の雑音の少ない、なるべく静かな場所で発声する。認識結果が変わることもあるとの但し書きがされている。

 

 数十年前には、パソコンでも同様の機能があったが、現在まで、使ってこなかった理由は認識機能に満足がいかなかったからであろう。キーボードから手入力した方が、確実に変換でき、音声認識に比べ、短時間に文章化できた事による。同様に、印刷原稿をスキャナーで読ませ、OCRソフト(画像認識(オプチカルカードリーダー)ソフト)で変換する機能についても、認識力が悪かった。

 

 しかし、ソフトの認識力は人工知能などのデータベースが広範囲となり、検索速度や精度、文章構造化ソフトの能力が高まっているのであるから、昔に比べ日常で使える許容範囲に入ったのかも知れない。暫く使っていなかった機能ではあるが、その利用について体験してみたくなった。


納戸の空調

2015年04月29日 00時00分01秒 | 紹介

 最近の住宅では敷地面積が狭いと居住空間を広めに取るため、収納面積が狭くなり、比較的小さな家具類等はロフト部分や、天井裏を使った納戸への収納となる。自宅にも施工業者の提案で収納庫を二階天井裏に作ってくれた。折りたたみの階段を取り付けてあり、二階廊下から上り下りが出来るが、3畳ほどの広さはあるが高さは1メートル強であり、立って作業をするわけにはいかない。

 

 今の時期になると換気が悪いせいで、屋根からの熱をそのまま受けるため、室内は高温となり、50℃を超えることもあった。熱によって変形する物や、家電製品は収納できないでいたが、不便でもあったため、施工業者に相談したところ、外壁をくりぬいて直径10センチメートルの換気口を開けてもらった。しかし、数年様子を見たが、換気性能が悪く、以前と変わらなかったため、今般、温度センサー2機を付け、吸気ダクトから外気を入れるファンを付け、排気専用のダクト2つを追加して自動で空調出来るように変えた。

 

 ファンが自動で稼働している間は若干音がするが、さほど気にならなくなった。現在では、温度センサーの一つを35℃に設定し、他のセンサーは45℃にセットしている。夏場は高温になり易いため、2つのセンサーを組み合わせて利用しているが、これも経験で、吸気の外気温度に依存している。

 

 これで、漸く高温の天井裏納戸が使えるようになり、夏場は暖房器具を収納し、冬場は扇風機などその時期には使わない家電製品を収納している。書籍や、登山用の道具、滅多に行わないが、テニスのラケットや、父母から引き継いだ、宝物?等日常使用しない物を収納している。定期的にチェックをしない奥に仕舞った物は余程のことがない限りそのままの状態が長年続くことになる。だんだん空間が乏しくなり、仕方なく片付けることになる。

 

 今回取り上げたことは、住居を新築する場合には、生活してみないと気が付かないことの一つである。新築後に外壁に穴を開けるのは、気が引けるが、天井裏が如何に高温になる場所かよく分かった。施工後に外壁に穴を開けるとコウモリ、野鳥や害虫が住処となることがあり、また雨仕舞が悪くなる。新築を計画し、又は天井裏の納戸を作る場合、温度センサーを利用した施行計画を立てておくことをお進めしたい。


仕事の基本番外編

2015年04月28日 00時00分01秒 | マニュアル

 戦後、産業資材がなかった我が国の産業経済を復興に導いた原因の一つに、労働組合がある。欧米と違って、個々の企業が労働組合を持ち、企業運営に関与するばかりではなく、従業員の意見を代弁して労使交渉を行ってきた。上部組織は、今でいう合併した連合であり、過去には独立した産業別組合である、同盟、新産別、中立労連などがあった。民間の労組ばかりでなく、官公庁にも全郵政、国労、日教組、自治労、全林野、全専売、国公労連等があった。

 

 思想的にも比較的穏やかな労働組合から、結構過激な労働組合まであった。しかし、上部組織と単独の企業別組合との結びつきは弱く、むしろ職員組合的な御用組合に近い形が多かったように思う。主に労働条件や賃金闘争が主であり、仕事の内容までは余り踏み込んだ状況ではなかった。組合員が力を入れた安全を重視したZD運動、生産性を上げるためのQC活動、提案制度等、職員一丸となって労使問題を越えた活動が普通であった。これらのことが、企業家族的な雰囲気を醸成し、社員旅行、家蔵総出の運動会等、今では考えられない福利厚生制度の充実があった。

 

 このことは組合活動が労使紛争となるケースは少なく、常に使用者側も一定の配慮があり、企業自体の方向性を決める原動力にもなっていたし、簡単には首を切らないし、切れない関係を生んできたともいえる。年功序列型賃金制度ばかりではなく、福利厚生制度の充実は労働組合の存在があっての成果だったといえるであろう。

 

 最近の傾向として、組合員に加入する新人が減少傾向にあり、組合の組織率の低下が叫ばれているが、非正規雇用が増えたことや、短時間労働を選択する労働者も増えたからであろう。別の側面としては、働く者の労働に関する価値観の変化があり、コア社員や、官公庁を除き、例えば、年功序列型賃金体系から成果主義(実績主義)として、同一職種同一賃金が叫ばれ、福利厚生の不要論、男女同一賃金、派遣労働等雇用形態の変化の様変わりがある。様々な働き方を選択出来る反面、労働者と企業との関係自体も変化してきている。

 

 従って、組合への加入による組合員の、メリットやデメリットが、イデオロギーだけの世界ではなかった我が国の過去の労働組合が過去とは明らかに変貌してきており、今後どのように労働者と向き合っていくのかを十分研究し、その方向性を見定めたうえで、加入についても慎重に検討される時代となっている。


仕事の基本10回目

2015年04月27日 00時00分01秒 | マニュアル

 このシリースは10回になり、総てを網羅したわけではありませんが、新たに組織に入る方々が直面し、誰にも聞けない場面を想定して、自らの経験から申し上げたいことを羅列しました。何かのお役に立てればと思い筆を執った次第です。今回は総括として、組織人としての心構えについて触れたいと思います。

 

 サラリーマンは一生涯の内会社等の組織での勤務は約40年、人の寿命は80年であるので、その半分の期間を何らかの組織に所属して、仕事に従事している。そこでの長い勤務中には多くの出来事に遭遇するであろう。辛い目に遭い落ち込むこともあり、思い通りに行って周りから称讃を得ることもある。決して一本道ではないが、初心忘れるべからずで、壁に突き当たれば、原点に帰って再構築すればよいと思っている。フレッシュな気持ちをどれだけ継続できるかであり、人生の大半を過ごすわけであるから、有意義な生き方を模索し、自己実現に向かって進んで欲しい。

 

 どのような組織であっても一番大切なことは、組織の決定は長が一人で最終決断をしている。一つの組織には二人のトップはいらないのである。どれだけ意見が違っても最終的な決断はトップが決め、その決断に同意できなければその組織を去らなければならない。また、一穴主義といって、二人の上司に従わない(まみえない)ことである。これも一人に決めなければならない。親分は一人なのである。業務中にプロジェクトに入ることで、元の上司と繋がりが直接的に無くなっても、寝返ることは自分を駄目にする。一度決めた上司とは一蓮托生であることを貫き通す必要がある。

 

 例外は、従った上司から離縁を申し出されれば仕方がないが、浮き世の道理であり、その心構えは脈々と引き継がれていて、派閥が無くならないのもその現れである。派閥は消滅したかのように見えるが、決してそうではない。仕事仲間とはいえ、先輩、後輩、出身県、同好会、等の関係と出会いはいろいろであるが、無派閥ではいられないのが組織といえる。

 

 組織は一夜にして出来上がったのではなく、歴史を持ち、企業文化を持つ。何も判らない段階で、組織にもの申すことは避けなければならない。軽率な発言や行動は組織を混乱させる原因ともなる。寡黙である必要はないが、立場をわきまえ、相手の感情や、恨みを買わぬように相手の立場も配慮する必要がある。最初は目立たぬ方がよい、黙っていても古参から無理難題を押しつけられる場合もあり、新人はまわりから観察されているのである。そこで格言「巧言令色少なし仁」である。


仕事の基本9回目

2015年04月26日 00時00分01秒 | マニュアル

 仕事に付いて回るのは、文章作成である。起案文、日報、調査・研究、依頼文、推薦書、経歴書、事業概要、業務マニュアル、回覧文、月次報告、年次報告、始末書、事業計画書、評価書、出張報告等専門分野意外にも多くの文章を必要とする。それぞれには一定のパターンがあるが、書いたことがない者には、積極的に取り組みたくない仕事といえそうである。見本となるものがあれば、似せて欠くことは出来ても、自分の意志が入りにくいため、違和感が出る。

 

 仕事を行う姿勢が現れるからで、パターンが判れば、表現や、意図する内容を自らの頭で考えて、文章にすることが大切である。一般的にいえることは、起承転結が明確に盛り込まれていることである。更に、4W1H(だれが、なにを、いつ、どこで、なぜおこなった、またはおこなうか)が含まれていることである。最近の仕事の仕方は、PDCAサイクルを回すといわれる。PLAN→DO→CHECK→ACTION、計画→実行→評価→改善であるが、ポイントは、サイクルが同じサイクルを回すのではなく、スパイラル(螺旋状)に拡がることである。

 

 新規事業については、従来の事業の問題点を検討し、その改善又は創意工夫を行うことによって、デメリットをメリットに換え、安い経費で、短時間に、少ない人材で成果を出すことである。問題点の分析から、何が問題であるかの原因を掴み、問題解決のための仮説を立てる。実行可能性を考察し、優先順位を決める。それぞれの仮説には費用、時間、人材、やり易さ、等のカテゴリーに分け、重み付けを行い、優先順位を決める。

 

 出来るだけ数値化すると説得力が増す。時間尺度が成果の善し悪しを決める指標となる。時間がかかる仕事は優先順位が下がり、費用についても安上がりに越したことはない。人材の投入も現在のスタフ以上に増やすようでは採用できない。組織の仕事は、理想論ではなく、実行可能性を持つ物でなければ、絵に描いた餅になってしまう。口で言うのは簡単であるが、計画は腰を据えて取り組まないと何事も中途半端になってしまう。

 

 思いつきやひらめきも大切であるが、算数の計算のように、社会は計算の答えが一つとは限らない。検証してあらゆる可能性を考え、スクリーンを設定して、その中に収まる物だけを、更に細かいフィルターを通し、絞っていく方法を取る。日頃より情報収集のアンテナを張り巡らし、相談でき、信頼できる友人を持つことも仕事を進める上で欠かすことが出来ない。


仕事の基本8回目

2015年04月25日 00時00分01秒 | マニュアル

 通常仕事の発生は文書でのやりとりで始まる。文書の発信と受信である。受発信それぞれに受信簿と発信簿があり、受信の場合には、受信と同時に親展以外は開封され、受信日時、文書番号、発信者、内容が受信簿に記載される。親展であっても役職名で届いた文書は開封される。役職と個人名が書かれていれば、開封されることはない。同様に発信については、封筒に入れ、宛先を書くまでは該当部局の発信担当者が行う。公的な文書で有れば、原議書(起案書)の決裁が総て終わると、発信日と発信番号が付けられる。発信簿には発信番号、発信日、担当部署、宛先が書かれる。

 

 文書の構成は、鏡(かがみ)と呼ばれる、第1ページには、発番、日時、宛先、件名、発信者が書かれる。発信時には発信簿の宛先欄と発信文書の上部に契印を押す。原議書に書かれた宛先でも良い。契印は発送が確実に行われたことを示す印で割り印である。所属長名や代表者名で送る文書には角印があり、組織代表者等印の使用簿がある。それに記載して使用する。代表者氏名の最後の文字の半分に印影がかかるように捺印するのが正式である。最近は同じ組織内で有れば捺印を省略する場合もある。受信した文書及び発送が済んだ文書は原議書綴りに綴じておく。証拠書類であるからその管理は徹底して行う。

 

 起案文書は業務担当者が作り、原則起案者が持ち回りをして、決裁を受ける。案件によっては上司が作成する場合も稀にある。職位が下位の者が起案文書に手を入れることはないが、情報の共有としての閲覧になる。起案文書の目的は、組織の情報共有化ばかりではなく、対外的に発信するため、組織の長の名前で発出され、内容的にも様々な立場での考え方を集約するもので、上司は上司の立場で考察する。朱を入れられて文面が真っ赤になることもある。作業がボトムアップであっても組織全体の意志が含まれていると考えた方がよい。

 

 受発信文書の種類は様々あるが、緊急を要する物もあるので、何時までも机においておく事は良くない。直ぐに閲覧して回覧すべきであろう。極秘の文書は特に取り扱いに神経を注ぎたい。


仕事の基本7回目

2015年04月24日 00時00分01秒 | マニュアル

 連続印刷が可能な複写機の登場で、事務能率も格段と上がったが、現在のように、印刷紙やトナー類が大量に売れるとは複写機メーカーも想像していなかったであろう。一方では、高額の複写機機リース料や、複写物の増大化をもたらし、その管理、新たな問題として苦慮されている企業も多い。印刷物の洪水である。会議資料の多さもさることながら、不要な印刷物は選別し、破棄する新たな仕事が増えた。企業や官公庁では資料の保存年限が定まっていて、定期的にシュレッダー等で処分している。

 

 複写機導入による事務効率化が新たな業務を産み、枯渇資源である製紙材料であるチップは海外からの輸入に頼ることで、森林を破壊し、環境保護の観点とは逆行する道を進んでいる。如何に印刷物や複写物を少なくするかは費用の点からも、代替できる方策の模索が続いている。縮小化は基を絶つしかないが、パソコンの利用によるドキュメントのファイル化で、ある程度は紙の消費量を減少させることが可能である。電子ファイル化すると、情報の多方面への拡散や重要情報の流出を容易にするため、管理の徹底が必要となる。

 

 何度も申し上げているが、不要な資料は、総ての職員に配布する必要はない。会議等でも必要とする人にのみ与えればよいのであって、必要ない人までも渡せば、ゴミを増やす結果となる。よくあることで、自分の席に資料がないと不満をいう者がでる。そう考えるのではなく、必要な人に的確な情報を提供すればよいのであって、議題の設定や会議メンバーの選定が間違っている場合が多い。選択的情報提供といっているが、喩えとして、腹を空かせた者に食料を与えることはよいが、満腹の者に食料を与えても意味がないのと同じである。

 

 さて、資料作成に触れるが、印刷した物はクリップで留めるか、ステープラで綴じる。横書きが多い資料は左上又は左端中央を止める。縦書き書類は右側上部又は右側中央部を留める。パンチで穴を開ける場合も同様である。横長に印刷された図表も同様である。

 

 配付資料の確認、門外不出文書の取り扱い等の閲覧制限、重要ファイルの持ち出し等文書の取り扱いには十分気を付ける必要がある。複写の便利さは、言わずもがなであるが、人事情報や取引情報などミスプリントによる暴露の問題や、複写機への原紙の置き忘れ、公私混同による利用等常に原因を作らないように注意が必要である。