鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

中華まんじゅう(2回シリーズその1)

2014年01月31日 00時00分01秒 | マニュアル

 最近は地元のスーパーマーケットでも冷凍品の中に中華まんじゅうを見つけることが出来るが、手軽に購入することが出来便利な世の中になった。お薦めは月餅や中華まんじゅうの老舗である新宿中村屋で作った物がよいようだ。中村屋は元々中華食材や菓子を製造していて、チャンドラボースと同年代でインドから我が国に亡命した独立運動家ラス・ビハリ・ボースを匿い、お礼にインドカレーを伝授されたことで、チキンカレーでも有名である。

 この季節は、店の前で湯気を立てている蒸かした中華まんを見ると無性に食べたくなる。湯気を人工的に発生させる加湿器を看板代わりに使う店もあり、食欲と湯気は相関関係がありそうだ。寒風の中で、湯気は温かい料理をイメージさせ、身体を温めることと、肉まんやあんまんのおいしさの記憶を呼び起こす。今回は家庭で出来る中華街で食するような中華まんの作り方をご伝授したい。

 まずは、比較的手間が掛からないあんまんからご紹介しよう。肉まんもあんまんも具を包む皮の作り方は同じなので生地の作り方から始める。

 材料は中力粉または薄力粉を600g ドライイースト菌大さじ1 ベーキングパウダー小さじ1 砂糖大さじ3 塩小さじ1 40℃のぬるま湯330cc ごま油大さじ3を計量し、ボールに入れて混ぜ合わす。耳たぶの柔らかさになるまで十分にこねる。生地につやが出てきたら丸く纏めて絞った濡れ布巾をかぶせ、一次醗酵させる。夏場は40分~50分、冬場は1時間10分~30分室温で放置する。

 生地をボウルから調理台へ取りだし、2等分に切り分け更に細長く丸めて5等分に切り分ける。10個の生地が出来上がり、それぞれを丸めて10分間寝かせる。出来るだけ粉を付けない方がよい。(次回へ続きます)

パイプで喫煙

2014年01月30日 00時00分01秒 | マニュアル

 就職して5年目の頃であったと思う。新聞の広告にピーターソンシステムの宣伝があり、応募することによって、抽選で5名にシステム31のパイプが当たるということで、応募したところ暫くして、箱に入ったパイプが送られてきた。5名の中に入ったのである。小躍りして喜んだ記憶がある。パイプだけではしょうがないので国産で缶入りのパイプ煙草である飛鳥(あすか)を購入し、ついでにダンパーも購入した。パイプのボウルに詰めた煙草に火をつけて吸うと、着火したところが盛り上がって来る。そのまま吸い続けると火が消えるため、ダンパーで着火した部分を軽く押え込む。そうすることによって、火種を安定させ、続けて吸うことが出来る。消えそうになれば息を吹き込むと再燃する。

 ダンパーには、カーボンが付きすぎると煙草を詰める部分(ボウル)の容積が少なくなるので、定期的に取り除くナイフと、ヤニが詰まるためその掃除用に先の尖った針がセットになっている。これをコンパニオンといっている。
 初めのうちは煙草の分量や詰め込む力がよく分からない。ボウルの8割を目安に詰めるが、あまり力を入れて詰めると煙草に空気が入らないため消えやすい。ボウルの底の方は軽く押さえ。上部に詰めるに従って強く詰める。

 パイプは各種の素材(陶器、コーン、海泡石、金属等)が使われるが、代表的なパイプはブライヤーである。ブライヤーは地中海沿岸に自生するシャクナゲ科のエリカの根瘤を加工したもので、木目がとても美しい。生育環境が悪いため、成長が遅く、低木であるが硬木である。
 ボウルの内部をチャンバー(火皿)といい、木材であるため、ここで高温となる煙草が燃え、ボウルの一部が焦げてカーボンが付着する。このカーボンは厚さが1~2mm程度必要となる。このカーボンによって、チャンバー部分の熱をさまし、煙草の水分を吸収し、ボウルに損傷を与えないために必要である。2mm以上の厚みとなるとオーバーしたカーボンを取り除く。

 日頃のメンテナンスは、煙道に付着するヤニやタール分をモールクリーナー(針金に繊維を巻き付けたもの)で取り除くと良い。
 パイプ煙草は多くの種類があり、煙草の葉をブレンドしたものを香料等で香り付けしている。アロマタイプにも各種あるので、いろいろと試してみると良い。紙巻き煙草と異なりふかして楽しむのが一般的である。最初は消えやすいため、嫌う人も多いが、消えればまた着火すればよいので、消えることを恐れずに紫煙と香りを楽しんで欲しい。

喫煙パイプ(2回シリーズその2)

2014年01月29日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 パイプによる喫煙の歴史は古く、紀元前にアステカ文明で使用されていたようであるが、アメリカンインディアンの儀式にも使われており、それがパイプのルーツとされている。
 パイプによる回しのみ(喫煙)が信頼関係を作り、歓迎の儀式であったようである。煙草の煙が呪術的な意味も持っていて、天にいる精霊との交信に使われ、邪念を払い、清浄な場や雰囲気を醸し出す手段であったようである。仏教でも火と煙は重要な要素で、天との繋がりという意味では共通するものである。そこでは煙草と共に、道具であるパイプが一種の価値を持ち、大切にされたことは十分に推測できる。現在でも故人の遺品として喫煙パイプが代々継承されている家庭もある。

 地元で懇意にしている知人のご主人が不慮の事故に遭い帰らぬ人となって、残された知人が退職後の生活の場としていた山形県のあるご主人の実家を現在も守っているが、昨年の秋に知人の誘いもあり、女房と遊びに行ってきた。閑静な場所にあり、広い家の手入れは良く施こされていた。数年前にはご主人の親が他界して、多くの遺品がそのまま残されていた。

 飾り棚の上にケヤキ製の丸いパイプレストがあり、知人は何に使うか判らずに飾っていたといっていたが、それがパイプレストと知ると、戸棚を探し始め、ご主人の父親が使っていたというブライヤーのパイプと革製のパイプポーチを探し出し、自分に提供してくれた。

 自分もパイプでの喫煙歴は長い方で、就職したときには既にパイプ煙草を吸っていた。
現在でも気分転換にパイプ喫煙を嗜んでいる一人である。ゆっくりとふかすことによって、漂う紫煙は紙巻き煙草とは異なり、リラックス感を得ることが出来る。前述したが、パイプには使っていた方の思いが入るもので、頂いたブライヤーパイプ、パイプレスト、パイプポーチを大切に使っていきたい。(このシリーズ最終回です)

喫煙パイプ(2回シリーズその1)

2014年01月28日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 紙巻き煙草等の伏流煙がもたらす非喫煙者への健康被害については、分煙化や路上喫煙の禁止措置等によって喫煙人口を激減させ、嫌煙権という言葉まで登場している。自宅の室内では煙草を吸えず、ベランダへ出て喫煙する人々をホタル族ともいうようであるが、肩身の狭い思いをするご同輩には同朋相哀れむで、我が身も浮き世の流れに追従せざるを得ない喫煙者の一人である。

 嗜好品を楽しむ世界は、煙草以外にも飲酒が一般的であり、度を外すと健康を害し、中毒ともなる。未成年の喫煙やアルコール類の飲酒は販売や提供をは禁止されているし、麻薬、覚醒剤、シンナー等の吸飲は犯罪であるので所持していることが判ればそれだけで厳罰に処せられる。しかし、睡眠剤やLSD(リゼルグ酸ジエチルアミド)幻覚剤などがブラックマーケットなどで秘密裏に取引されていることや、大量の麻薬が税関などの水際で摘発されたという新聞記事を目にすることもある。そこには需要供給の法則があり、求める者がいる限り、供給が続き、法で厳しく取り締まっても非合法な闇の世界へと雲隠れしてしまう。

 煙草や酒についても価格をつり上げることで、購入者を減らすことは可能であるが、バランスを欠くと闇の世界を産むきっかけともなり、その扱いは難しい政治判断と手綱裁きが必要となる。

 喫煙の中で、最近では殆ど見かけることが無くなったパイプ喫煙について、テーマにあげさせて貰った。
 我が国でも古くから刻み煙草をキセルで喫煙する人が多かったが、紙巻き煙草が一般的となり、たばこ屋に行っても刻み煙草を販売している店はなくなっている。また、葉巻やパイプ煙草も同様で、特殊な店舗へ行くかインターネットで注文しないと入手が困難である。こうしてみると煙草も時代によって流行があるようで、今は入手困難であっても、いずれは復活するのであろうか。(次回へ続きます)

高齢化のサイン

2014年01月27日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 今から5年位前であるが、突然、腕が上がらなくなった。暫く肩こりが続いていたが、湿布薬(経皮鎮痛消炎外用薬というようである)を首筋、両肩に張っていたが,一向に良くならない。多分長時間パソコンと向かい合っていたために、目から来る疲れであろうと勝手に考えていた。知り合いにそのことを話すと、五十肩だろうという。放って置けば直るよと気休めをいってくれたが、近所にオープンした整形外科があるので見て貰うことにした。

 病院長は日本医科歯科大学を出た若手のドクターで、症状をいうと直ぐにレントゲン写真を撮ることになった。暫くしてから診察室に呼ばれ、高齢化の症状だろうと前置きされ、首の頸椎に変形があり、併せて軟骨の摩耗が進んでいて、神経を圧迫しているのが原因であるといわれた。頸椎の変形は手術によって削ることになるが、首には多くの神経が通っているので、敢えて手術をすることは勧めないが、低周波によるマッサージと首の牽引を続けて様子を見ることになった。

 低周波は首の周りの筋肉をほぐすために電気的(一種のパルス波)刺激を与えることで、血行を促し、肩こりに効くとされている。これを15分近く行い、次ぎに顎に顔がすっぽり入る革製のハーネスを当てて、垂直方向に徐々に力を加えて牽引する。17kgの力で機械的に操作される。約10分間、強弱の牽引動作を繰り返す。最初は何とも不思議な感じがした。江戸時代に拷問で身体を引き裂く刑罰があったようで、このまま引っ張り続けられたら轆轤(ろくろ)っ首になるかも知れないと思った。機械が止まって安心したが、牽引することで縮んだ首の長さがもとに戻るのかどうか不思議であった。
 赤ん坊は首が据わるまでに暫くかかるのは1本の骨ではないためかも知れない。首の構造は重たい頭を細い骨と筋(すじ)で固定しているし、前後左右に動かすことが出来、回転もする。5kg以上あるといわれる頭部を支えるには、クッションになる軟骨に相当の負担が掛かるのはよく分かる。60年も支え続けたのであるから仕方がないとの諦めもあるが、頸骨と軟骨とがうまく合わさった構造で、実に良くできていると改めて感心する。

 処方が決まり、半年近く整形外科に通ったせいか、痛みも治まり、両腕も難なく上がるようになった。良くなると当初に感じた痛みは何処かに行ってしまい、病院へは行かなくなっていた。通院回数を減らしながら通えば、今回再発することはなく、同様な症状を繰りかえすことはなかったと思うが、このところ左手の薬指と小指にしびれ感が出るようになり、腕も重たく、横になると痛みを覚えるようになった。病院を換えて接骨院へ通う羽目になった。
 不養生のたたりである。また、首の牽引を始めた。忘れていた轆轤っ首を思い出した。

しめ鯖・しめアジ(2回シリーズその2)

2014年01月26日 00時00分01秒 | グルメ

 船から釣る舟釣りは、目的の漁場まで連れて行ってくれるため、目的の魚をゲットできるが、やはり年季が入っている者と新人とは釣果が異なる。同じ船に乗っても、潮の流れによって舳先(へさき)と艫(とも、船尾)とでも異なる。仕立てでは仲間同士なので、どこに座るのかまでは決めないし、場所を交代することもある。乗り合いでは座席の位置が釣果に影響することもあるので、熾烈な座席の取り合いがある。日本人の良い面である真面目さは研究熱心であることにも通じ、漁師以上に博識な方も多くいる。舟釣りは反面遊びの要素もあるので、大海原で海風を前身に受け、日頃の仕事から離れるチャンスでもあり、自分はむしろ気分転換に重きを置いていた。今でも空腹に握り飯がうまかったことを思い出す。

 船上で釣れた魚はクーラーボックスに氷と海水を入れて冷蔵にする。鰺や鯖は帰港してから漁港の洗い場で、内臓と頭を取って三枚おろしにし、身に残っているあばら骨はそぎ落とす。多めの塩をまぶし、クーラーボックスに入れて持ち帰る。丁度塩をまぶして1~2時間がしめ鯖・しめアジをしめる時間である。
 気温によって塩でしめる時間は異なるが、脂ののりがよい魚ほど時間を長くする。気温が低いときは長めにする。(塩でしめ過ぎると身がしょっぱくなるので、強すぎれは水に浸けて塩抜きをする)

 自宅に帰り、塩でまぶした3枚に下ろした身の部分を水洗いする(料理人は酢水や酒を使って塩を洗うが、水洗いでも味の変化はないようである)。水気を拭き取り、チャックの付いたポリエチレン袋に身を入れて、米酢をひたひたに注ぎ、酢じめを行う(好みによって砂糖やだし昆布の切り身を入れる場合もある)。時間は室温で15分、冷蔵庫で20分ぐらいである。酢から出して、余分な水分をクッキングペーパーで吸い取り、中骨をとげ抜きで取り除く。次ぎに頭部から薄皮をはぎ取る。指を使って取ることが出来る。直ぐに食さないのであればサランラップで巻いて冷蔵庫に入れる。食する直前に刺身包丁で切り分ける。(このシリーズ最終回です)

しめ鯖・しめアジ(2回シリーズその1)

2014年01月25日 00時00分01秒 | グルメ

 嘗て、職場の釣り同好会に入っていたこともあり、舟釣りを行っていて、主に大磯漁港から出船していた。十数人がメンバーで、誰かの発案で日程と魚種を決め、で幹事役がとりまとめ、なじみの船長の都合を聞き、了解が得られれば、前日に道具を準備し、潮の状況や天気図を見て、翌朝出かけていた。船長は大学卒のインテリで、実家の跡を継いだとかで、前職を辞めて漁師になった異色の若船長であった。また、地元漁師集団とは気が合わないようで、伊豆七島方面での漁を専門としていた。大磯までは高速道路を使っていたが、厚木や横浜の仲間がいれば出来るだけ途中でピックアップしていた。ムツ、アコウダイ、金時鯛などの深場釣りになると道糸テトロン12号を500メートル巻いた大きなリールが必要になる。通常は道糸テトロン10号200メートルぐらい巻いたリールと中ぐらいの竿を準備した。

 毎回狙う魚種は異なっていて春先はキスやメゴチ、暫くして麦イカ、夏場にはイサキや鯛、五目釣りで根魚、イカ、シイラ、磯マグロ、秋から冬になるとブリやヒラメなど多くの魚種釣りに挑んだ。餌も様々であったが、全て船長が準備してくれた。釣り仲間は、様々な仕掛けを準備していたが、仕立てでなければ出来ないことである。なぜならば、乗り合いでは船から流す重りの重さや道糸の号数が違うと巻き上げたときに糸が絡んでしまい、他の釣り人に迷惑を掛けるからである。我々の仲間に漁師を経験した者がいて、彼はいつも手釣りであった。殆どの者は魚種によって舟釣り専用の釣り竿を使用していた。

 釣れない場合には船長が気を遣って、鰺や鯖を土産にと釣り場に案内してくれた。釣り人の多くは、鯖や鰺はあまり興味がなかったようである(釣った魚が横に走るため糸が絡みやすい)が、釣ったその日にしめて食するので、新鮮な刺身を食べることが出来た。しめ鯖・しめアジのレシピについては後述する。釣り船は乗り合いといって、知らない者同士を定員まで乗せる「乗り合い」と船1艘を貸し切る「仕立て」とがある。我々の同好会では殆どが「仕立て」であった。乗船人数で費用を分割するため、比較的安い料金で舟釣りが楽しめた。しかし、定年後は人数が集まらず、幹事役も寄る年波で自然消滅したようであるが、時々電話では当時のことを話題にしている。(次回へ続きます)